広告

コントロールサーフェスTangent Wave2 — すべてのソフトに対応したパネル

コントロールサーフェスTangent Wave2 — すべてのソフトに対応したパネル

長きに渡る開発期間を経て、Tangent社がついに、すべてのカラーグレーディングソフトに対応した新しいコントロールサーフェス、Tangent Wave2を発売する。もし懐事情が許すなら、新しいArcのコントロールサーフェスも合わせてチェックしてみてほしい。

Tangent Wave2

Tangent Wave2は、約10年ぶりとなるWave直属の後継機。NAB2017でプロトタイプ版を展示したが、ようやく販売となるようだ。

Tangent Wave2コントロールサーフェスの概要

オリジナルのWaveと比較すると、Wave2の使い心地はWaveとほとんど同じだと感じるだろう。しかし、Wave2は大きな進化を遂げている!はじめに、パネル自体がオリジナルのWaveよりも小さくなっている。また、トラックボールがオプティカルピックアップになったため、オリジナルWaveのメカニカルピックアップで起こった、解像度が落ちたり、ホコリに敏感だったりしたところが解消された。

Tangent Wave2

New Tangent Wave2 vs. original Wave panel.

しかし、このコントロールサーフェスの一番のポイントは、プラットフォームに依存しない製品であるということだ。ほぼすべてのソフトで、パネルに搭載されているトラックボール、ノブ、ボタンを使うことができる。無償のTangent Mapperを使用すれば、ノブやダイアル、ボタンなどを自分好みにレイアウトすることも可能。お気に入りのソフト、ほぼすべてに対してデザインテンプレートの用意があり、Premiere ProFinal Cut Pro XAdobe SpeedgradeAssimilate ScratchAutodesk Flameといったアプリに対応し、マッピングをダウンロードすることができる。しかし何かを見逃していないだろうか?お察しの通り、残念なことにDaVinci Resolveに対応するデザインテンプレートが存在していない。これはこのパネルの欠点の一つと言えるのではないだろうか。

DaVinci Resolve以外であれば、マッピングをカスタマイズできるのだが、DaVinci Resolveとの融合となるとWave2では問題が残る(他すべてのTangentパネルでも同様だが)。BlackmagicDesignは融合するつもりはないようだが、それは彼らもコントロールサーフェスのラインナップを持っているからで、仕方のないことだろう(もちろん、DaVinci Resolveもそれ以外のソフトでの対応をしていない)。

Tangent Wave2

新しいWave2は前のモデルよりも小さい。たった15.3 x 11.4インチ (38.8 x 28.9 cm)という大きさなので、オリジナルパネルと比べるとかなり小さいのである。WaveでのコントロールはWave2でも同様だ。トラックボールの周りにあったリングの代わりに、それぞれリフト、ガンマ、ゲインのホイールがともなったトラックボールがある。OLEDのディスプレイは黒背景に白い文字を写し、すべてのユニットはバスパワーによって動いているため、一つのUSBケーブルですべての機能と充電をこなす。

Tangent Arc

30.000ドルするDaVinci Resolveのコントロールサーフェスが少し高いと感じるなら、新しいTangent Arcは非常に興味ある製品となる。15.000ドルほどのパネルで、ボタン、ダイアル、トラックボール、ノブについては、必要な機能がすべて備わっている。ボタンとノブには、それぞれ専用のOLEDスクリーンが付いており、実際の行われている様子を映し出す。またソフトを変更した時、それぞれの機能は変更したソフトに合わせてアップデートされるため、ボタンがどこにあるのか等迷うことはない。

Tangent Wave2

The Tangent Arc control surface.

リフト、ガンマ、ゲイン、オフセット(これにはリグが付いている)の4つのトラックボールの下に、ワコムのタブレット用にスペースが空いている。もし将来的にワコムが別の形になってしまっても、下に引いているアダプターを新しいものと取り替えるだけなので、問題はない。パネルの左側、ボタン部分の下には、キーボードを置くこともできる。タブレットとオプティカルキーボードを繋げれば(これは付属ではない)、ハイエンド制作に必要なオールインワンのコントロールサーフェスが出来上がる。

Tangent Wave2

コントロールサーフェスはそれぞれ3つのパネルから成り立っているが、今はまだ別々に購入することはできない。Arcパネルはソフトウェアメーカーを通してOEM製品としてのみ販売される。

価格と発売時期

Tangent Wave2のコントロールサーフェスは、902.50ドルで販売され(オリジナルのWaveよりもかなり安価!)、プリオーダーが始まっている。Tangent Arcについては、2018年の第二四半期の発売予定とのことなので、間近である。しかし、購入についての詳しい情報はソフトフェアメーカーに聞く必要がある。もし、Arcのモジュールをそれぞれ別に購入したい場合は、もう少し待つことになる。

もし価格が高いと感じたのであれば、332.50ドルの小さなサイズを検討してみてはいかがだろうか。

Links: Tangentwave.co.uk

 

Leave a reply

Subscribe
Notify of

フィルター
全て
ソート
latest
フィルター
全て
ソート
latest

CineDコミュニティエクスペリエンスに参加する