2019.12.2 Jeff Loch
Meikeは、ミラーレスカメラ用のCine Lensラインアップに35mm T / 2.2を追加し、発表した。これはマニュアル単焦点レンズで、マイクロフォーサーズ(MFT)、ソニー E、富士フイルムXなど、さまざまなマウントで使用できる。 Image credit: Meike Meike 35mm T/2.2シネレンズの概要 Meikeは香港に拠点を置くメーカーで、現在12mm、16mm、25mm、および35mmのラインアップがあり、すべて最大絞りがT / 2.2で統一されている。 今回このラインアップに35mm T / 2.2 が加わった。このレンズはシネレンズラインナップのひとつで、E、X、MFTの各マウントで利用できる。ただし、12mmおよび16mmはMFTマウント専用となっている。 The Meike Cine lenses. Image credit: Meike Meike 35mm T / 2.2は金属製の筐体で、フォーカス/アパーチャリングには標準の0.8 mod / 32ピッチギアが付いている。フォーカスリングの回転角度は270度なので、マニュアルやワイヤレスのフォローフォーカスでも問題なく使用できる。レンズ構成は8群10枚で、重量は約660グラム。最短合焦距離は0.51mとなっている。 また、レンズは比較的コンパクトで、全長はわずか80mm。前面にフィルターネジがありフィルター径は77mmだ。 Image credit: Meike 価格と発売時期 Meike 35mm T / 2.2は現在、MFT、E、Xマウントとも発売済み。価格は399.99ドル。 Meikeは、今後数か月でTine 2.2の50mm、65mm、および85mmをシネレンズのラインナップに追加する予定としている。 関連商品 Meike 35mm T2.2大口径マニュアル映画シネマレンズ
続きを読む2019.4.1 Johnnie Behiri
SLR Magic マイクロプライム Xマウントレンズについては以前記事をリリースしたが、現在既に発売されている。SLRマジックのマイクロプライムシネレンズのXマウントバージョンについては読者の皆さんから非常に多くのレビュー記事のリクエストをいただいているので、今回レビューをすることにした。なお、Eマウントとマイクロフォーサーズ(MFT)マウントも発売済みだ。詳しくは、以下の表をご覧いただきたい。 SLR Magic MicroPrime Cine set – 12, 15, 18, 25, 35, 50, 75mm 3月中旬、我々はニューヨークにいた。この滞在中にSLRマジックのマイクロプライムシネレンズのXマウントバージョンのレビューを行うことにした。当初の計画は富士フイルムX-T30のみでレビューを行うつもりだったのだが、空港で4時間もの待ち時間があったので、急遽持ってきたX-T3にもマウントしてレビューすることにした。オフィスには、SLR Magic マイクロプライムの全セット(12mm、15mm、18mm、25mm、35mm、50mm、75mm)があるが、今回は12mm T2.8、35mm T1.3、75mm T1.5 の3本のレンズだけ持ってきた。 レビューの前にX-T30について簡単に触れておこう。 SLR Magic MicroPrime Cine lenses on FUJIFILM cameras (From left to right X-T3, X-T30. X-H1) X-T30の概要 X-T30はX-T3の下位機種にあたるが、小型ながら多機能なカメラで、ユーザーの期待に応えてくれる。価格もこのカメラの魅力の一つだ。以下はX-T30の主な機能。 APS-Cセンサーサイズ 4K/29.97Pまで記録可能 DCI記録(4096×2160) F-log エテルナフィルムシミュレーション 最大200 Mbps 改善されたフォーカシング機能(使ったレンズはすべてマニュアルレンズ) タッチパネル フルHDで120fps記録 HDMI経由で4:2:2/ 10-bitを出力 ジョイスティックでの操作性 魅力的な価格 弱点 4Kで最大10分の録画時間 H.265記録は不可 カメラ本体はとても小さいので、IBIS(ボディ内手振れ補正)は非搭載 オーディオモニター用にUSB C – 3.5ヘッドホンジャックアダプターが必要。また、3.5 mmマイクを接続するには2.5 – 3.5ジャックアダプターが必要。 X-T20がミニX-T2だったように、X-T30はミニX-T3のポジションにいるカメラだが、前者よりはるかに上位機種に近いものだ。 X-T3に関して このカメラは、我々が2018年のベストカメラに選んだカメラだ。 On the bench: SLR Magic MicroPrime Cine 12, 35, 75mm LR MagicマイクロプライムXマウントシネマレンズの概要 SLR Magicは完成度が高いわりに、手頃な値段のレンズのメーカーとして高評価を得ている。今回テストしたマイクロプライムXマウントレンズもその一つと言える。 我々がテストした3本のレンズはどれも堅牢で扱いやすいものだ。フォーカスリングと絞りリングはどちらも滑らかに回転する。すべてのレンズのマーキング(口径と焦点距離)ははっきり刻印されていて読みやすい(ただしイルミネートされているわけではない)。レンズ上のマーキングははっきりしているため、レンズセットから任意のレンズを識別するのは難しいことではない。 SLR Magic MicroPrime lenses chart 上の表からわかるように、焦点距離が違ってもできるだけ重さを同じにしているが、すべてのレンズが同じ重さではない。また長さも12、15、18mmレンズは少し短い。使用方法によっては、かなり使いやすいといえる。例えばジンバルで撮影する場合、レンズを交換してもバランスを再調整する頻度が少なくなる。レンズの重量に関しては、X-H1、X-T3、X-T30のどれと組み合わせてもバランスが良く、扱いやすいと感じた。レンズは全て同じ82mmのフィルター径なので、NDフィルターなどを使用する場合は、ひとつのサイズのみ用意すればよい。アナモフィック撮影の場合は、SLR MagicのAnamorphot 65(アナモフィックレンズアダプター、記事はこちら)と完全に互換性がある。 光学特性 チャート画像は、絞り開放時と段階的読み取りの画質の違いを示している。結果がそれほど明確でない場合は、左側の数字を見ていただきたい。 これらのレンズはEマウントバージョンの同レンズの特性に似ている。即ち、これらのレンズは実際にはフルフレームセンサーカメラ用に作られているからだ。XマウントバージョンはAPS-Cセンサーカメラでうまく機能していることが今回のレビューで確認できた。ガラスの中心部のみが使用されるため、レンズ端の歪の影響が少なく、画像の縁が甘くならないためだ。一般に、これらマイクロプライムレンズの光学的性能を高めるには、開放状態で使用しないほうがよい。 T / 4.0は一種のスイートスポットで、画像全体の画質が向上する。このことは、今回テストした35mmと75mmに当てはまる。残念ながら、12mm T2.8については同じではない。広角撮影での画質を期待したが、それは非常に甘い映像になってしまっていた。f / 5.6、あるいはそれ以上絞る必要がある。またレンズの樽状歪みがかなり目立つことにも注意していただきたい。このレンズの最短合焦距離は12.5 cmなので、撮影する対象によっては使いやすいだろう。ちなみに75mmレンズの最短合焦距離は79cm、35mmは37cmだ。 要約すると、レンズの限界や、シャープなセンターと周辺の甘さのバランスが問題にならないのであれば、お勧めできるレンズだ。なお12mmは非常に広角なので、82mm Variable NDフィルターをレンズに取り付けるとケラレが発生した。STC In Body Clip Filterはこのような場合に有用だ。 SLR Magic MicroPrime Cine 12mm MicroPrime 12mm @ T2.8 MicroPrime 12mm @ T4.0 MicroPrime 12mm @ T5.6 SLR Magicもそのことには気付いているようで、12mmと15mmの2本は100ドル安価だ。 SLR Magic MicroPrime Cine 35mm MicroPrime 35mm @ T1.3 (See how soft the picture is, especially on the edges) MicroPrime 35mm @ T4.0 (Lens sharpness is much better when closing down the aperture ring) SLR Magic MicroPrime Cine 75mm MicroPrime 75mm @ T1.5 MicroPrime 75mm @ T4.0 ブリージング、色収差、フォーカスリング回転角度について すべてのSLR MagicマイクロプライムXマウントシネレンズは150度のフォーカスリング回転角度を持っている。これにより、片手で簡単に操作できる。色収差に関しては、75 mm T1.5が3本のレンズでは最も顕著に現れた。 フォーカシングに関しては、すべてのレンズは内部焦点機構を採用しているが、下の画像からわかるように、テストした12、35、75 mmはすべて、ブリージングが発生した。 MicroPrime Cine 12mm lens breathing sample MicroPrime Cine 35mm lens breathing sample MicroPrime Cine 75mm lens breathing sample レンズフレア、ボケ、画質について テストしたレンズは、T4 / T5.6の時と比べ、開放時は異なる表情を見せる。比較的柔らかい映像で、強いレンズフレア、さらには色収差が組み合わさり、独特の(ヴィンテージ的な?)ルックになる。前出のように、絞りを絞ることで、よりバランスの取れたきれいでクリアな画像(モダンなルック?)が得られる。色収差に関しては、筆者が見たところ、テストされた3本のレンズすべてにその現象がみられるが、75mmが最も顕著だった。ボケに関しては、エッジに沿ってかなりシャープで、中央ではなめらかだ。背景に多くの光源がある場合は、滑らかに溶け込むが、これは好みによるところが大きいだろう。 SLR Magic MicroPrime 35mm – Bokeh SLR Magic MicroPrime 12mm – Lens flare SLR Magic MicroPrime 35mm – Wide open aperture “creamy look” まとめ SLR MagicのマイクロプライムXマウントシネレンズは、取り扱いが非常に容易で、製造品質も良い。画質の点では、光学的な完成度や絶対的なシャープネスが必要なら、このレンズは適していない。しかしユニークなルックと強いレンズの個性を求めるなら、このレンズは使ってみる価値があるだろう。価格の面では、手頃感が大きいが、開放で撮ると、画質の悪化をもたらすことを覚えておく必要がある。 T4.0で撮影することが多いなら、このレンズはお勧めだ。個人的に残念に思ったのは12mm T2.8だ。広角撮影の場合、このレンズは面白い結果をもたらすが、筆者はもう少し実戦で使ってみたい。富士フイルムのカメラは人気があるが、Xマウントレンズはまだ限られており、手頃な値段の別のブランドのシネレンズに逃げることができない。マイクロプライムXマウントシネレンズは価格対製造品質、そして光学性能のバランスのとれたレンズではある。 冒頭のビデオに関して X-T30とX-T3(H264、200 Mbps、F-Log)で撮影。使用レンズ:SLR Magicマイクロプライム(12mmT2.8、35mmT1.3、75mmT1.5)。 Adobe Premiere最新版で編集、FilmConvertで色補正。 上のビデオで使用されている音楽はMusic Vineのものを使用。コードC5D25を使用するとライセンス料が25%割引される(1回のみ)。
続きを読む2019.3.14 Jakub Han
SLR Magicは2本の新しい超広角シネマレンズをリリースした。APS-Cセンサー用の12mm T2.8とフルフレームセンサー用の15mm T3.5だ。また同社は富士フイルムXマウント用のマイクロプライムもリリースした。 香港を拠点とするレンズメーカーSLR Magicは、非常に手頃な価格のマニュアルレンズのメーカーとして知られている。 「MicroPrime」と呼ばれる同社の動画用レンズラインアップは現在Eマウントバージョンで発売されている。これらのシネマレンズの中には、マイクロフォーサーズマウント用のものも存在している。 そして今回SLRマジックはユーザーの要望に応え、富士フイルムXマウント用のMicroPrimeシネマレンズを発売する。 富士フイルムXマウント用マイクロプライムシネレンズ 富士フイルムのミラーレスカメラは、映像クリエーターに好評だ。同社のAPS-Cカメラは、高いフレームレートと解像度、高いビットレートでの10-bit 4:2:2レコーディング、そして全体的な使い勝手の良さなど、ユーザーの要求に応えたものだ。X-T3のレビューはこちら。 これを見てSLR Magicは既存のMicroPrime Eマウントラインアップ全体をXマウントに移植することを決定した。Xマウント用に下の7本のレンズが用意される。 12mm T2.8 15mm T3.5 18mm T2.8 25mm T1.5 35mm T1.3 50mm T1.2 75mm T1.5 これらすべてのレンズは完全なマニュアルレンズだ。これらのレンズは全て82mm径のフィルタースレッドを備えている。またすべてのレンズは0.8Modのギアリングを持ち、形状と重量がほぼ同じに作られている。これらのレンズは12mmを除き、すべてEマウントのフルフレームバージョンと同じ焦点距離だ。 12mmはAPS-Cセンサーのみに用意される。これにより、XマウントAPS-C対応レンズが大幅に強化される。 超広角マイクロプライムシネレンズ 12 mm T2.8 MicroPrimeシネレンズは、前述したようにAPS-Cセンサーのみに対応しているため、フルフレームのα7シリーズミラーレスカメラではケラレが発生して使用できない。 そのため、SLR Magicは、Eマウントフルフレームセンサー対応の新しい15mm T3.5シネレンズも発表した。わずかな設計変更と光学的に最適化することで対応している。 Technical specs of SLR Magic MicroPrime cine lens range. Source: SLR Magic これらすべての新しいSLR Magic MicroPrimeシネレンズは現在発売済みとなっている。焦点距離が18mm以上の場合、1本につき599ドル。 12mm T2.8(APS-C)と15mm T3.5(フルフレーム)の価格は、499ドルだ。 レビューの予定 cinema5Dではこれらの新しいレンズのレビューを近く予定している。富士フイルムX-T3と組み合わせたレビューを行う予定だ。
続きを読む2018.3.14 Ollie Kenchington
フジノンMKX T2.9シネレンズは発表されたが、これには富士フイルムのカメラユーザーのためのユニークな機能が搭載されている。CP+で同社の野口氏にお話を伺った。 フジノンMKレンズは先にEマウントで発売され、ヒット商品となった。今回富士フイルムのXマウントバージョンが発表されたが、これは単なるマウントが変更されただけではない。同社のX-H1などXシリーズカメラと組み合わせると、レンズからカメラにデータが送られるようになっている。これにより、カメラでレンズのディストーションや色/輝度シェーディングの補正を行うことができる。 レンズデータ カメラに転送されるレンズデータには、アイリス(T-stop)情報、フォーカス距離、ズーム情報が含まれる。この情報はカメラのLCDモニターに表示できるほか、ホワイトバランスの改善にも役立っている。Cinema5Dでは、できるだけ早いタイミングでレビューする予定だ。 フジノンMKX 18-55mmは549,500円(税別)、MKX 50-135mmは599,500円(同)の予定。これら2本のレンズの主な特徴は次のとおり。 MKX 18-55mm T2.9とMKX 50-135mm T2.9の主な特長 6枚のスーパーEDレンズと2枚のEDレンズ(50〜135mmは2枚のスーパーEDレンズと2枚のEDレンズ)を含む17群22枚のレンズ構成を採用。 焦点距離全域でT2.9の明るさを実現、浅い被写界深度でボケ味を活かした映像の撮影が可能。これにより、照明を再調整する必要がなくなり、撮影時間を短縮することができる。 Xマウントの短いフランジバックの利点を光学設計に最大限に取り入れることにより、コンパクトで軽量なボディにもかかわらず、高度な光学性能を実現している。 富士フイルムのWebページはこちら。 MKX18-55mmT2.9 MKX50-135mmT2.9
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