Metabonesは高級レンズアダプターを製造していることで知られる会社だが、今回EF to EOS M Speed Booster ULTRA 0.71xをリリースした。このアダプターを使用することにより、フルフレームのキヤノンEFレンズをEOS Mカメラに取り付けることができる。更に、レンズを1stop明るくし、クロップファクターを0.71倍に減らすことができる。
キヤノンEOS Mカメラ
2012年に発売された最初のEOS Mシリーズカメラは、それほど注目を集めることはなかった。 EOS M / M2 / M3と続き、cinema5DでもレビューしたM10、そして現在このシリーズ最上位のEOS M50まで、多くのEOS Mカメラが発売された。 EOS M50は24.1メガピクセル CMOS APS-Cセンサーを搭載し、4K UHD/25fps、1080P/60fpsで撮影することができる。上級のカメラには及ばないが、コンパクトで手軽に撮影できる。
Image credit: Tinh Khuong
EOS Mカメラの問題は、高品質のネイティブレンズがないことだ。 EF-Mマウントには、4本のズームレンズと3本の単焦点レンズしか用意されていない。また、EOS Rマウントカメラの発売により、レンズもEOS R用レンズにシフトしていくだろう。従ってMetabones EF to EOS M Speed Booster ULTRA 0.71は、EOS Mカメラにとって、可能性を広げるアダプターと言える。
Metabones EF to EOS M Speed Booster ULTRAの概要
Metabonesは高品質のレンズアダプターを製造することで有名だ。 2013年に、同社はカメラのクロップファクターを減らし、さらにレンズの明るさを1stop明るくできるEマウントSpeed Boosterを導入した。
Metabones EF to EOS M Speed Booster ULTRA 0.71xも原理は同じだ。これによりEOSカメラの1.5倍のトリミングファクタを1.07倍に減らし、レンズを1stop明るくできる。例えば、APS-Cセンサー上で24-70mm f / 2.8のレンズは17-50mm f / 2.0に、50mm f / 1.2は35.5mm f / f0.9になる。
このアダプターはすべてのフルフレームキヤノン EFレンズと互換性がある。なおEF-Sレンズとも互換性があるが、ケラレが出る可能性がある。アダプターを使用しても、レンズ収差補正を除く、手ぶれ補正やオートフォーカスなど、カメラとレンズのほとんどの機能はネイティブにサポートされる。 EXIFメタデータは、改善されたf値と焦点距離を反映する。
Image credit: Metabones
Speed Booster ULTRAは、Caldwell Photographic Inc.が開発した高度な4群5枚の光学系を採用しており、Metabonesによれば、「コーナーシャープネスの改善と、ディストーション、およびケラレの低減により並外れた光学性能を実現」している。
価格と発売時期
既にキヤノン、Commlite、Fotgaなどから、EOS MカメラにEFレンズをマウントするためのアダプターが用意されている。しかし、これらのアダプターのどれもMetabones Speed Boosterのようなことはできない。
Metabones EF to EOS M Speed Booster ULTRA 0.71xは、現在479ドルで入手可能。
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