2019.4.20 Graham Sheldon
3月下旬に、中国の会社PortKeysがOEYE-3GというEVFを発表した。NAB 2019で同社にこの0.7インチ1080P OLEDディスプレイEVFについてインタビューした。 OEYE-3G はSDI、HDMI、USB入力と、SDIおよびHDMI出力が可能。 HDMIで1秒間に24フレームの4K DCI を入力できるほか、24/25/30 fpsで4K UHDが入力できる。ただしSDI入力ポートは最大60 fpsの1080P信号のみ入力可能だ。 なお、HDMIとSDIで相互変換することはできず、入力SDI信号はSDIでしか出力できない。 HDMIも同様だ。 筐体はアルミニウム製で、重さは400グラムと軽量。 3つのカスタムユーザーボタンがあり、ARRIロゼットまたは2つの1/4インチネジでEVFをマウントできる。背面にはオーディオモニター用のヘッドフォンジャックもある。 7-24V Lemoポートから給電が可能だが、バッテリーは持たない。メニュー/ UIは直感的に理解でき、ピーキングは見やすい。 OEYE-3G EVFはUSBポートを介してアップグレード可能で、以下のような多くの機能がサポートされている。 3D LUT ピーキング 偽色 ゼブラ 波形 オーディオメーター ズーム 明るさ/コントラスト/彩度/シャープネス/色合い/色温度/バックライト調整 ディスプレイ/ OSDフリップ H / Vディレイ ガイド、グリッド、およびクロス 最大30種のLUTをサポート。 PortKeysのサイトが無いのでこれ以上の詳細は不明だが、この製品は有望に見える。 価格は1,199ドルで、5月上旬に出荷予定。
続きを読む2019.3.7 Tim Fok
SmallHDがFOCUS 7を発表した。これは同社初の7インチタッチスクリーンモニターだ。FOCUS シリーズには5インチタッチスクリーンディスプレイも存在し、OS3ファームウエア、HDMI入力を搭載する。ソニーのLタイプバッテリーで動作する。 FOCUSシリーズは同社の人気製品だが、HDMI、SDI、OLED、LCD、Boltワイヤレスなどに関し何度か改善が図られている。従来は5インチのディスプレイのみだった。 SmallHD FOCUS 7は7インチスクリーンをサポートした。これは同社初の7インチタッチスクリーンモニターだ。 このモニターは、最大4K 30pの信号を入力でき、1920X1200の解像度で表示する。明るさは1000nitsで、1インチあたり323ピクセルを持つ。 FOCUS 5同様に、タッチスクリーンでメニューを操作することができる。また同社の他のモニター同様、FOCUS 7はOS3ファームウェアを搭載しており、高度なフォーカスコントロールや露出補正が可能だ。 SmallHD FOCUS 7にはソニーLシリーズバッテリー互換スロットが2基搭載されている。FOCUS 5ではシングルスロットだった。 FOCUS 7はケーブルを介して小型のミラーレスカメラに電力を供給することも可能だ。これにより、カメラシステム全体をコンパクトにすることができる。 その他の機能では、LUT対応や静止画ライブラリ用のSDスロット、ヘッドフォンジャック、Micro USBポート、フルサイズのHDMIが搭載されている。HDMI入力ポートは、ケーブルとの接続を保護されている。 7インチチルトアームも用意されており、これにマウントして使用すると、コンパクトに取り付けることができる。 重量は319gでSmallHD 702よりも30%軽量となっており、ジンバルやコンパクトカメラでの使用に適している。 SDI、OLED、そして無線機能などFOCUS 5と同じ拡張機能を持つことが期待される。
続きを読む2018.4.9 Jakub Han
SmallHD FOCUS OLEDは、新しい5.5型1080pタッチスクリーンカメラモニターを発表した。NAB 2018で展示される。マイクロHDMIまたはSDI入力が搭載されており、多くの機能が追加されている。 SmallHD FOCUS OLED Monitor. Source: SmallHD 2009年に設立されたSmallHDは、高品質のフィールドモニターで知名度が高い。今年のNABでは、SmallHDはFOCUSシリーズの新しいモニターを数機種用意している。 Micro HDMI入力、あるいはフルサイズのSDI入力を備えたFOCUS SDIモニター、新しいFOCUS Bolt TXモニター、FOCUS Bolt RXモニター、Teradek内蔵トランスミッタとレシーバ、そしてFOCUS OLEDモニターなどを展示する。下は同社のプロモーションビデオ。 SmallHD FOCUS OLEDは5.5 “1920×1080解像度のオンカメラモニターで、OLEDのカラーとコントラストの性能と、タッチスクリーンユーザーインターフェースの利便性も併せ持っている。また、ワイドカラーガマットディスプレイ、エッジトゥエッジ結合ガラス、内蔵バッテリースロット、SmallHD傾斜アームマウントソリューションも搭載している。 オリジナルのSmallHD FOCUSモニターと同様、FOCUS OLEDは小型DSLRカメラやミラーレスカメラに電力を供給することができる。 モニターに7.2V電源出力が用意されているので、ソニーLシリーズのバッテリーを使用して、FOCUS OLEDモニターとカメラの両方に電力を供給することができる。例えば、ソニーのα7シリーズの内蔵バッテリーを補完する軽量のソリューションと言える。 SmallHD FOCUS OLEDには、マイクロHDMI入力とフルサイズのSDI入力がある。モニターには、SmallHDのOS3ソフトウェアが装備されており、Waveform、Vectorscope、False Color、Focus Assistなどのツールを即座に使うことができる。モニターには、SDカードスロットも用意されており、リアルタイム3D LUTをロードすることもできる。 主な仕様 5.5 “1920×1080 OLEDタッチスクリーンディスプレイ(400ppi以上) 拡張コントラスト比(60,000:1) 350 nitsの明るさ 広色域(105%NTSC) マイクロHDMI入力モデルかフルサイズSDI入力モデルを選択可能 内蔵ソニーLシリーズバッテリースロット 7.2V出力 オーディオをモニターするための1/8 “ステレオミニプラグ SDカードスロットによりリアルタイム3D LUTをロード可能 重量:255g SmallHD FOCUS OLED Monitor. Source: SmallHD 価格と発売時期 – SmallHD FOCUS OLED HDMIのメーカー希望価格は699ドルで、4月30日に発売予定。SDIバージョンのメーカー希望価格は799ドルで、5月31日に発売を予定している。 NABでは、SmallHDは屋外ブースOE5098(ビアガーデンの向こう側)に出展予定。 SmallHDは4月9日月曜日、午後2時にモニターのプレゼントを予定している。登録が必要なので、月曜日の早い時間に来ることをお勧めする。
続きを読む2017.9.21 Nic Divischek
上のビデオは字幕ON、設定を日本語にすると日本語の字幕をご覧いただけます。 TV Logicは、ハイエンドモニターで人気があるが、IBC2017で5.5インチのフィールドモニターを発表した。 VFM-055AはハイコントラストのOLEDディスプレイを採用し、多くの機能を搭載している。 TV Logic VFM-055A 同社のVFM-056Wは、数年前に最も成功したハイエンドフィールドモニターの1つだ。今回TV Logicは新しい機能を搭載したVFM-055Aをリリースした。VFM-055Aは、65Wの機能をいくつか継承しているが、新しい点ではOLEDディスプレイを採用したことだ。 LCDは色の不飽和度が低く、暗い色が実際よりも濁って見えるが、OLEDではそのようなことは無く、発色が良く美しい映像が得られる。 VFM-055AにはこのOLEDディスプレイが搭載されている。暗いシーンでも正確な色再現と高いコントラストで表現することができる。 接続 VFM-055Aは、3G-SDIおよびHDMI 1.4入力を持ち、複数のビデオフォーマットをサポートしている。 モニターの入出力 2 x 3G-SDI / SDI(In/Out) 2x HDMI 1.4(In/Out) 1x 6-12V DC In、3ピン 3.5mmステレオジャック ファームウェアの更新用USB マーカー、波形など マーカー、波形表示など TV Logic VFM-055Aにはモニターに必要とされる機能は全て揃っている。波形やベクトルスコープ、マーカー、フォーカスアシスト、オーディオレベルメーターなどの機能がサポートされている。以下は設定の全リスト。 Types : OFF, 16:9, 4:3, 4:3 On-Air, 15:9, 14:9, 13:9, 1.85:1, 2.35:1, 1.85:1 & 4:3 Safety Area : 80%, 85%, 88%, 90%, 93%, 100%, EBU Action 16:9/14:9/4:3, EBU Graphic 16:9/14:9/4:3 Marker Mat : darkness level outside the marker, OFF(transparent) ~ 7(Black) Custom : Colour, thickness, position LUTをプリインストール VFM-055Aには、シネマカメラのlog-to-linear LUT変換が備えられている。 ソニー、キヤノン、Arri、REDなどの大手カメラメーカーのさまざまなCamera LUTをサポートしている。 S-Log1、S-Log 2、S-Log3、Log-C、C-Log、RED Gamma3、RED Gamma4など、さまざまなLUTを適用した画像を簡単に表示することができる。 発売時期と価格 TV Logic VFM-055Aは、フジヤエービックで188,600 円(税込)で予約受付中。 フジヤエービックのショップサイト TVLogic VFM-055A
続きを読む2016.10.8 Nic Divischek
LGやサムソンに続き、パナソニックも“見えないOLEDディスプレイ”の試作品を発表した。見えないディスプレイの用途は無限だ。特に商品展示などでは便利だろう。NABやIBCでもそのうち見えないOLEDのショーケースで商品が展示され、タッチすれば必要な情報が表示されるようになるのではないだろうか。映画“マイノリティーレポート”に出てくるシーンに一歩近づいたのかもしれない。さて、我々映像業界にとって、どのような使い方が考えられるのだろうか。 マイノリティーレポートの透明ディスプレイ© 20th Century Fox / Dreamworks Pictures. 映画やドラマでは、よく我々の想像を超えたテクノロジーが描かれる。地面から浮遊して進むホバーボードはまだ少し先かもしれないが、手のひらから世界につながる技術は既に現存する。見えないテレビがそろそろ現実になってもおかしくはない。 透明OLEDの原理 OLEDはOrganic Light-Emitting Diodeの意味で、電気が通じると光を発するスクリーンだ。PLEDは今や、テレビのディスプレイやパソコンのスクリーン、あるいはスマートフォンのディスプレイなど、様々な製品に使われている。 OLEDはLCDディスプレイに比べると、バックライトとフィルターが不要な分、効率的である。パネルは発光層を陰極層と陽極層の二つの間に挟み込んだ構造となっている。両電極に電気を通すことにより発光する。現在では製造技術も確立され、より薄いパネルも実現されつつあるが、次は透明化の段階に入っている。 Source: www.dailymail.co.uk OLEDは素子自体が自己発光し、それ自体は透明なため、電気が流れれいるときは発光するが、流れていないときは透明になる。即ち、ディスプレイがONの時は映像が現れるが、OFFの時は透明で、後ろのものが透けて見えるのだ。 OLEDの特徴は、こればかりではない。柔軟性があり、曲げることができるのだ。これは既にLGが発表している。未来のテレビは大きなフレームではなく、空間に広げるというイメージかもしれない。 そうは言っても、パナソニックやLGの透明ディスプレイはまだまだ試作品の段階にすぎず、一般家庭に入るような価格になるのは当分先になりそうだ。 映像製作は変わるか? このようなディスプレイが家庭に入ってくると、当然コンテンツを作る方も変化を求められるし、映像製作の技術も変わってくるだろう。例えば映像が部分的に表示され、バックグラウンドは透明にしてディスプレイの後ろにあるものを見せるようにしようとすれば、クロマキーの技術を使うのかもしれない。現実世界の風景に、天気予報の情報を重ねるといったことも可能なのだ。 パナソニック CEATEC2016のサイトはこちら
続きを読む最適な記事を配信します。スパムではないことを保証します。ニュースレター配信をお望みでない場合は、1クリックで登録を取り消します。無効にする(オプトアウト)ポリシーは こちら.
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