2019.9.11 Jakub Han
アップルは、新しいiPhoneを発表した。 iPhone 11、iPhone 11 Pro、およびiPhone 11 Pro Maxの3種類が選択できる。これら3つの中で最も手頃な価格のiPhone 11には2つの背面カメラ(標準および超ワイド)しかないが、上位2モデル(iPhone 11 ProおよびiPhone 11 Max)の背面カメラは3つ(標準、望遠、ウルトラワイド)搭載されている。すべてのカメラには12メガピクセルセンサーが搭載されており、最大4K 60fpsのビデオを記録できる。 なおFiLMiCのアプリは新しいiPhone 11 Proに対応し、2台のiPhoneを同時記録など新しい機能が搭載される。 iPhone 11 Pro announced. Source: Apple この記事ではカリフォルニア州クパチーノで開催されたアップルの発表イベントから、新しいiPhoneに関する重要な情報を、特にビデオ機能について要約する。 iPhone 11 Pro and iPhone 11 announced. Source: Apple Youtube iPhone 11 Pro - 4つのカメラを搭載し4K 60fps記録が可能 新しいiPhone 11 Proには、5.8インチ、458 ppiで2436×1125解像度のOLEDディスプレイを搭載したiPhone 11 Proと、6.5インチ、458 ppiで2688×1242解像度のOLEDディスプレイを搭載したiPhone 11 Pro Maxの2つのサイズがある。新しいiPhoneは、前世代よりも4時間(Maxバージョンでは5時間)長いバッテリー持続時間を実現している。基本的に、これら2つのモデルの違いはディスプレイとバッテリーサイズのみ。 アップルはこの新しいディスプレイを「Super Retina XDRディスプレイ」と名付けており、2,000,000:1のコントラスト比、1200 nitsのピーク輝度を持つ。どちらのモデルにも、学習機能と低消費電力設計を備えた新しいA13バイオニックチップが搭載されている。メモリー容量は、64GB、256GB、および512GBが用意されている。 iPhone 11 Pro has three rear cameras. Source: Apple Youtube iPhone 11 Proには、3つの背面カメラ(正面撮りカメラ)がある。 標準12メガピクセルカメラ–焦点距離26mm(35mm換算)、f / 1.8(6枚のレンズ)、光学式手ぶれ補正、100%フォーカスピクセル 望遠12メガピクセルカメラ–焦点距離52mm(35mm換算)、f / 2.0(6枚レンズ)、光学式手ぶれ補正、フォーカスピクセル 超広角12メガピクセルカメラ–焦点距離13mm(35mm換算)、f / 2.4(5枚レンズ)、120°FOV ユーザーは、ビデオモードでもカメラをシームレスにズームできる。すべてのカメラは4Kビデオを24fps、30fps、または60fpsで録画できる。 スローモーションは1080pモードで120fpsまたは240fpsで撮影できる。ビデオモードでは拡張ダイナミックレンジが可能。光学手振れ補正が改善され、デモ映像を見る限り非常にスムーズだ。 The new iPhone 11 Pro. Source: Apple Youtube 前面カメラ(自分撮りカメラ)もアップグレードされ、同社はTrueDepthカメラと名付けている。また、12メガピクセルの解像度とf / 2.2の開放絞りも備えている。フロントカメラは、リアカメラと同様、4K 24fps、30fps、または60fpsで記録できる。また、スローモーションに関しても同じ。 写真機能については、新しくDeep Fusionテクノロジーが導入された。ディープラーニングに基づいており、露出を変えて撮影した9枚の画像を組み合わせて1枚の画像を生成し、ディテールと低ノイズを最適化している。 iPhone 11 Pro comes in four colors. Source: Apple Youtube iPhone 11の背面カメラは2つ iPhone 11は、3種類の新しいiPhoneの中で最も手頃な価格のモデルで、iPhone XRの後継になる。 6.1インチ、326ppiで1792 x 828の解像度のLCD IPSディスプレイと、A13 Bionicチップを搭載している。 iPhone XRよりも1時間長いバッテリー持続時間で、防水(最大2m で30分)と防塵処理がされている。このモデルには64GB、128GB、または256GBのメモリ容量が用意されており、6色から選択できる。 カメラに関しては、iPhone 11 Proと同じ前面カメラ、標準の背面カメラ、および超ワイドの背面カメラを搭載している。望遠52mmは搭載されていない。 FiLMiC ProもiPhone 11 Proに対応 アップルはFiLMiC Proも招待し、FiLMiCアプリのiPhone 11 Proに対応する新しいバージョンが発表された。新しいビューファインダー機能が追加され、4つのカメラ(3つの背面カメラと1つの前面カメラ)からの入力を一度に表示でき、ユーザーは記録するフレームを選択できる。 さらに、FiLMiCは2台のカメラで同時に録画することも可能になった。iPhone 11 Proを中央に配置して、対話する両者を記録できるため、対話収録の新しい可能性が広がる。このアプリは、今年後半にアップルストアでのみ入手可能となる。 価格と発売時期 新しいiPhoneは9月13日から予約注文でき、9月20日に出荷が開始される。 価格は、iPhone 11 Proが10万6800円(64GB)、iPhone 11 Pro Maxが11万9800円(64GB)、iPhone 11が7万4800円(64GB)となっている。なお、古い世代のiPhoneの価格も引き下げられた。 同時に、下取りも開始される。 iPhone 11 Proの価格はこちら
続きを読む2019.9.1 Jakub Han
キヤノンはデジタル一眼レフ(DSLR)カメラとミラーレスカメラの2つの新しいカメラを発表した。 EOS 90Dは、APS-CセンサーとEFマウントの新しいミッドレンジDSLR。 また M6 Mark IIは、EF-Mマウントの新しいミラーレスカメラだ。両方のカメラは、32.5メガピクセルセンサーで最大30fpsのクロップなしの4K UHDビデオを収録できる。デュアルピクセルAFも搭載される。 New Canon EOS 90D and EOS M6 Mark II. Source: Canon またこれらのカメラの他に、EOS RおよびEOS RPカメラに採用されているRFマウントの新しいレンズも発表されたが、新レンズについては別の記事で詳しく紹介する。この記事では、EOS 90DとEOS M6の2つの新カメラについて解説する。 EOS 90D EOS90Dは、EFマウントを備えたミッドレンジAPS-Cデジタル一眼レフカメラで、2016年に発表された80Dの後継モデルとなる。 新しいセンサーは、1.6倍のトリミングで同じAPS-Cフォームファクターを維持しているが、解像度は80Dでの24.2メガピクセルから32.5メガピクセルに増えている。また新しいDIGIC 8イメージプロセッサーが搭載された。5481ポイントのデュアルピクセルCMOS AFも採用されており、ビデオ撮影にも信頼性の高いオートフォーカスを実現している他、瞳検出AFも追加している。 ISOの最大値はフォトで25600、ビデオで12800となっている。 New Canon EOS 90D. Source: Canon ビデオ機能も大幅にアップグレードされた。 80DはフルHD解像度で60fpsが最大だったが、90DはUHD 4K(3840 x 2160)で最大29.97 fps、フルHD(1920 x 1080)で最大120 fpsで収録できる。大きな進化は、UHDビデオ撮影時、クロップされないことだ。従ってセンサーの幅と高さ全体を使用して、DSLRカメラでUHD4Kビデオを記録できる。 なお明確な情報は提示されていないが、90DとM6 Mark IIはどちらも8ビット4:2:0で4Kと1080pを記録できると想定される。 New Canon EOS 90D. Source: Canon 90Dカメラ本体の設計の面では革命というほどのものは無く、80Dと非常によく似ている。背面のボタンとダイヤルホイールのみがわずかに変更された。また、新しい8ウェイマルチコントローラージョイスティックやバリアングルタッチスクリーンLCD、右上のモノクロステータスディスプレイ、光学ファインダー、および内蔵フラッシュも装備されている。 EOS 90Dは現在予約注文が可能で、本体価格はオープン。実勢価格は16万円前後(税別)。 New Canon EOS 90D in use. Source: Canon EOS M6 Mark II キヤノンがEF-MマウントでAPS-Cミラーレスラインを更新したのは、RFマウント導入後だ。従来のEOS M6は2017年2月に発表された(記事はこちら)。 2019年7月、シグマはキヤノンEF-Mマウント用に3本のプライムレンズを発表し、このマウントに久々に光が当たった。互換性のない2種類のミラーレスマウントを同時に維持するのはメーカーにとっては効率が悪いし。消費者にとっても分かりにくい。 EF-Mマウントの新規ユーザーがRFカメラにアップグレードするのは難しく、レンズも買い替える必要がある。 EOS M6 Mark IIは、非常にコンパクトなレンジファインダースタイルのカメラで、新しいEOS 90Dと同じイメージセンサーを共有しているようだ。解像度も従来のM6が24.2メガピクセルだったのに対し、 M6 Mark IIでは32.5メガピクセルになっている。また、DIGIC 8イメージプロセッサーも搭載している。 ISOの最大値は、フォトで25600、ビデオで12800となっている。 New Canon EOS M6 Mark II. Source: Canon このカメラは、オートフォーカスで最大14fps、18メガピクセルの解像度で最大30fpsのRAW静止画を連写できる。 M6 Mark IIは5481ポイントのデュアルピクセルCMOS AFも採用しているため、ビデオのオートフォーカスも良好だ。デュアルピクセルAFが最終的にすべての記録モードで使用できるようになることを期待したい。 New Canon EOS M6 Mark II. Source: Canon 従来のM6はフルHD解像度で60fpsが最大だったが、M6 Mark IIはUHD 4K(3840 x 2160)最大29.97 fps、フルHD(1920 x 1080)で最大120 fpsで記録でき、クロップもされない。また、クリーンHDMI出力とマイクジャックも用意されている。 BluetoothとWi-fi接続も使用可能。正確なビットレートやコーデックに関する詳細情報はまだないが、4:2:0/8ビット/H.264になると予想される。 EOS M6 Mark IIには、3.0インチのタッチスクリーンLCDが搭載されており、180°まで傾斜できる。 なお本体にビューファインダーは搭載されていない。 カメラのホットシューを介して接続するEVF-DC2電子ビューファインダーは、レンズキットで購入した場合カメラに同梱される。 それ以外の場合は、個別に購入できる。 New Canon EOS M6 Mark II in use with the detachable EVF. Source: Canon キヤノンEOS M6 Mark IIミラーレスカメラは現在予約注文が可能で、本体価格はオープン。実勢価格は12万円前後(税別)となっている。 キヤノンのWebさいとはこちら。 EOS90D EOS M6 Mark II
続きを読む2019.4.2 Jakub Han
Samyang(サムヤン)がソニーEマウント(FEマウント)フルフレーム対応AF85mm f / 1.4 FEプライムレンズを発表し、現在予約できる。レンズは速いオートフォーカス機能や、9枚の絞り羽根で丸いボケを実現しており、更に軽量設計されている。 Samyang 85mm F1.4 AF for Sony FE. Source: Samyang Samyang(地域によりRokinonブランドが使われている)は、手頃な価格のマニュアルレンズで知られていたが、2016年以来オートフォーカスを取り入れ、現在さまざまなレンズマウント用に9個のオートフォーカスレンズを発売している。ソニーEマウント用のAF 85mm f / 1.4プライムレンズは、同社の6番目のソニーFEマウントAFレンズとなる。 Samyang AF 85mm f/1.4 FEプライムレンズの概要 このレンズは8群(4つのHR、ED 1)と11枚のレンズで構成されている。 4枚のHRガラスレンズにより、コンパクトに仕上がっており、優れた解像度を提供する。 EDガラスレンズは、色にじみを効果的に補正し、色収差を低減する。また、非常に静かなDLSM(デュアルリニアソニックモーター)技術を使用し、高速で正確なオートフォーカスも実現している。 Samyang 85mm f/1.4 FE lens construction. Source: Samyang 85mmの焦点距離は中望遠の範囲にあり、ポートレート撮影に適したレンズと言える。 F / 1.4と9枚の絞り羽根を使用しているため、被写界深度が浅く丸く美しいボケも特徴だ。 Samyang 85mm f/1.4 FE lens. Source: Samyang SamyangのUltra Multi Coating(UMC)技術は徹底的なクリーニングプロセスが施され、続いてイオンビームスパッタリング(IBS)が適用されている。それは反射の広がりを制御しながら光の高い透過率を可能にしている。このUMCテクノロジーは、不要な反射を減らして鮮明な画質に貢献しており、夜景などのコントラストの高い環境でのフレアやゴーストの影響を最小限に抑える。 Samyang 85mm f/1.4 FE lens weather sealing. Source: Samyang レンズ筐体はアルミでできており、防塵防水機能を強化するためウェザーシーリングを特徴としている。レンズ本体の長さはわずか99.5mmとコンパクト。価格や発売時期についての情報はまだ無い。
続きを読む2019.2.27 Jakub Han
シグマは11本の新しいArtシリーズLマウントレンズを発表した。新しいレンズラインナップは、f / 1.4またはf / 1.8で14mmから135mmまでの焦点距離をカバーする。またMC-21マウントコンバーターも発表した。これはLマウントカメラ本体にシグマ EF、あるいはSAレンズをマウントすることができる。 シグマはLマウントアライアンスへの参加の発表と同時に、十分なLマウントレンズの供給も約束している。 そして今回、その約束通り11本のLマウントArtレンズを発表した。またMC-21マウントアダプターも発表している。ただこれらのレンズは新開発されたものではなく、これらのEFマウントとSAマウントバージョンは既存のものだ。今後も従来のアートプライムラインナップをLマウント化したものが発売されると思われる。 LマウントArtプライムの概要 Lマウントカメラでネイティブレンズ(カメラボディと同じマウントのレンズ)を使用した場合の最大の利点の1つは、オートフォーカス機能だ。 Lマウントネイティブレンズは、AF-C(連続オートフォーカス)モードで完全に機能する。ネイティブレンズを使用すると、AFははるかに高速になる。もう一つの利点は、カメラボディ内手振れ補正機能だ。カメラは自動的に各レンズの焦点距離を検出し、手振れ補正性能を最適化する。 カメラ側で行うレンズの収差補正(周辺照度、色収差、および歪みの補正)にも完全に対応する。レンズマウントがネイティブだと、アダプターを使用する場合と比較して、より密接で安定した動作が可能になる。真鍮のバヨネットマウントは強度を高めるための表面処理がされており、高精度のフィット感と高い耐久性を実現する。マウント接続部分には、防塵防滴構造のゴム製シールが組み込まれている。 さらに、シグマはマウント変換サービスを行っている。このサービスはシグマレンズのマウントを別のものに変換できる。将来別のマウントのカメラに変更しても、それに合わせてレンズマウントを変更できるのだ。これにより、カメラ本体に関係なく、レンズを将来にわたって使い続けることができる。マウント変換サービスは有料で、通常の修理とは異なる。そのためこのサービスは店頭ではなく、認可されたシグマの関連会社かディストリビューターに問い合わせる必要がある。 11本の新Lマウントプライムレンズは以下の通り。(価格は全て税別) SIGMA 14mm F1.8 DG HSM Art 219,000円 SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art 150,000円 SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art 127,000円 SIGMA 28mm F1.4 DG HSM Art 160,000円 SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art 118,000円 SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art 160,000円 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art 127,000円 SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art 69,000円 SIGMA 85mm F1.4 DG HSM Art 160,000円 SIGMA 105mm F1.4 DG HSM Art 220,000円 SIGMA 135mm F1.8 DG HSM Art 175,000円 すべてのレンズにはケースとレンズフードが付属する。なお、14mmと20mmの2本の超広角レンズはレンズフードの取り外しはできない。 105mmレンズには、さらに三脚ソケットと保護カバー(PT-21)が付属する。発売日は未定。 MC-21マウントコンバーター このコンバーターによりシグマSAマウントとキヤノンEFマウントレンズをLマウントカメラ本体にマウントすることができる。 これにより、Lマウントシステムで使用できるシグマ製のレンズが29本増えることになる。またカメラのオートクロップ機能を使えば、APS-Cサイズのイメージサークルを持つDCレンズをフルフレームのLマウントカメラに取り付けることも可能だ。 MC-21 supported lenses with Canon EF mount or SIGMA SA mount. Source: SIGMA MC-21はAF-Sモードで高速で正確なオートフォーカスを可能にする。ただし、AF-C(連続オートフォーカス)モードは使用できない。マウントされたレンズが互換性を持つかは、MC-21の内蔵LEDの色とオン/オフから一目で確認できる。またこのLEDにはレンズファームウエアのアップデートが入手可能になるとユーザーに知らせる機能も持っている。 MC-21は、オートフォーカスと絞りを最適化するために各レンズのデータを保持している。今後発売されるレンズに関しては、MC-21のためのデータをレンズに格納する予定だ。これにより、新しいレンズを使用する場合でもMC-21のファームウエアアップデートは不要になる。またMC-21は、周辺照明、倍率色収差、歪曲収差など、カメラの補正機能をサポートしている。 MC-21コンバーターは三脚に取り付けるためのソケットを備えているほか、内部反射によるレンズ性能の低下を防ぐために、鏡筒の内面はフロッキング(植毛)が施されている。 レンズの種類、焦点距離、F値、その他のタグなどの情報は、各画像ファイルにExifデータとして埋め込まれる。 シグマLマウントプライムレンズのニュースリリースはこちら。 MC-21 コンバーターのニュースリリースはこちら。
続きを読む2019.2.22 Jakub Han
パナソニックは、LUMIX FZ1000 IIとLUMIX TZ95を発売する。 FZ1000 IIは、16倍望遠ズームレンズとフリップアウト式タッチスクリーンモニターを備えた1インチセンサーカメラ。 また、LUMIX TZ95は、小型のボディに1 / 2.3インチセンサー、30倍ズームレンズ、およびチルト式LCDを備えたコンパクトなトラベルズームカメラだ。どちらのカメラも最大30fpsで4K UHDビデオを撮影できる。 LUMIX FZ1000 IIの概要 最初のFZ1000が発売されてから約5年経ち、今回FZ1000 IIがリリースされた。このカメラは上位の交換レンズ式カメラのような形状を持つが、レンズは固定式だ。 このカメラには、5軸Hybrid O.I.S (光学式手振れ補正)付きの1インチ20.1メガピクセルCMOSセンサーが搭載されている。S / N比は高く、低照度特性も期待できる。4K UHD(3840×2160)30/25/24pでビデオ記録ができる。ただプレスリリースでは1080pモード、コーデック、またはビットレートについての情報はない。4K フォト機能も搭載されており、30fpsで写真撮影し、その中から最適な写真を選ぶことができる。4Kフォトモードには他にも、ポストフォーカス、フォーカススタッキングなど複数の画像を合成して1枚の写真にする機能も搭載されている。 ライカズームレンズは光学16倍で焦点距離は25〜400mm(35mm換算)、f / 2.8〜4.0となっている(最小絞りはf / 11)。また新しいズーム構成アシスト機能を搭載したとしているが、詳細は不明だ。 モノクロ撮影用に新しく追加された「L.Monochrome Dモード」など、さまざまなフォトスタイルも選択できる。また、同社のImage AppとBluetooth low energy(4.2)およびWi-Fi(IEEE802.11b / g / n)で接続し、イメージファイルのやり取りもできる。バッテリーはACの他、USBでも充電できる。 LUMIX FZ1000 IIは早い起動時間と約0.09秒の超高速オートフォーカスを装備している。 12fps(AFS)のバーストレートと、1/16000秒の高速(電子)シャッターも内蔵。 FZ1000 IIには、239万ドット/0.74倍の0.39インチOLEDライブビューファインダーが搭載されている。アイポイントは20mmで、メガネをかけているユーザーでも高い視認性を可能にする。 モニターは3.0インチ、1250kドットのフリップアウトタイプで、横に180°、上下に270°回転できる。更に合計13のアサイン可能なファンクションボタンも用意されている。 第一世代のFZ1000と比較すると、それほど多くの改善ポイントはないように思えるが、背面LCDスクリーンの解像度が若干向上し、幾つかの機能と新しいフォトスタイルが追加されている。現在発表されている仕様を見る限り、それ以上の目立った追加機能はないようだ。 LUMIX TZ95の概要 発表されたもう一つのカメラ、LUMIX TZ95はコンパクトなトラベルズームカメラだ。20.3メガピクセルの1 / 2.3インチCMOSセンサーを搭載し、毎秒10枚(AFS)、あるいは5 枚(AFC)の撮影が可能。写真ではRAWでの撮影もサポートしている。 LUMIX TZ1000 IIと同様に、最大4K UHD(3840×2160)30pでビデオ撮影ができる。 LUMIX TZ95の光学系は、24-720mm(35mmカメラ換算値)f / 3.3-6.4のライカ30倍ズームレンズを搭載しており、広いズーム範囲をカバーする。レンズにはPower O.I.S(光学式手ブレ補正)も搭載。望遠域でも手振れの少ない撮影が可能だ。新しく開発されたZoom Compose Assist機能は、被写体がフレームから出てしまった場合などにすばやくズームアウトすることで被写体を追跡しやすくする。 TZ95は0.21インチ2,330kドットのファインダーと、3.0インチ1040kドットタッチスクリーンディスプレイモニターを搭載している。モニターは自分撮りなどのために180度までチルトする。バッテリーは1回の充電につき約380ショットを撮ることができる。USBでの充電も可能。 4Kフォトモードは毎秒30フレームで記録し、その中から8メガピクセルのJPEG写真を抽出することができる。BluetoothとWi-Fi機能もあり、コンテンツの共有が簡単にでき、GPSタグ付けも可能。スマートフォンやタブレットから遠隔操作も可能だ。
続きを読む2018.5.6 Jakub Han
ソニーはSSDの新製品SL-Eラインアップを欧州で発表した。 240、480、および960GB の3種類の容量が選べ、USB-Cポートを介して高速で転送できる。ポートはすべてボディに装備されている。 Sony SL-E Series SSD. Source: Sony SL-Eシリーズは、ソニーが発表した新しいSSDで、高速でコンパクトなデータストレージだ。このドライブは、USB Type-Cポート(USB3.1 gen 2仕様)を搭載しているため、読み取り最大540MB/s、書き込み520MB/sの高速な通信を実現している。USB-C=USB-Cケーブル、USB-C=USB-A(フルサイズ)ケーブルが付属しているため、従来のWindows PC、Mac、Androidスマートフォンやタブレットとの接続も可能。 SL-Eドライブはフラッシュメモリを使用しているため内部には可動部分がなく、耐衝撃性能が向上し、ユニットの機械的故障やデータ損失の可能性が減少する。このドライブにはENC DataVault Liteライセンスが含まれており、256ビットAES暗号化を使用して選択されたパーティションをパスワードで保護しながら、他のパーティションを自由に使用できる。マルチプラットフォームでの互換性があり、MacでロックしてWindowsで開くことができるパスワードを設定することができ、その逆も可能。 ドライブは非常にコンパクトで、ソニーによると、「クレジットカードよりも小さい」としている。サイズは80mmx 47mmx 11mmで、重さはわずか50g。アルミニウム鏡面仕上げで、色は黒のみ。 SL-Eドライブは、α7IIIなど同社のαカメラで使用できるテザリング機能をサポートしている。 主な仕様 容量:240GB、480GB、960GB USBタイプCポート インタフェース:USB 3.1 Gen 2(SuperSpeed USB 10Gbps) 転送速度:最大540MB/s、最大520MB/s ファイルシステム:exFAT(FAT32でもフォーマット可能) 電源:DC 5V(USBバスパワー) 900mA 黒色のみ サイズ:80mmx 47mmx 11mm 重量:50グラム Windows 7以降(32ビット/ 64ビット)、OS X 10.9以降で使用可能。 Androidデバイスとの互換性については、こちらを参照。 SL-Eドライブは2018年5月から販売開始予定で、価格は240GBで約169ユーロ、480GBで約289ユーロ、960GBで約499ユーロとされている。
続きを読む2018.5.1 Jakub Han
上のビデオは「字幕」ボタンで日本語字幕が表示されます。 NAB 2018でK5600 Lightingは新しいJoker2ライトを発表した。400W、800W、および1600Wの3種類が用意されている。 K5600は、コンパクトで汎用性が高く、HMI(Hydrargyrum Medium-arc Iodide:メタルハライドランプを使用した照明器具)を専門とする照明器具メーカーだ。NABで新製品Joker2についてインタビューを行ったので紹介しよう。2017年9月のIBCで欧州市場に最初に発表され、今回のNABは米国で初出展となる。 Joker2には、400W、800W、1600Wの3種類がある。Jokerは、映像制作業界で20年以上にわたって広く使用されてきたが、Joker2はその再設計版。 K5600は従来のユーザーからのフィードバックを収集し、新製品の設計に生かしている。Joker2の主な改善点は次のとおり。 タングステンPARライトに容易に変換可能。 Joker2 800には、HMIからの光を2Kタングステンに変換するプラグインイグナイタが組み込まれている。 タブレットやスマートフォンからワイヤレスコントロールできるDMXインターフェイスでOn/Offや調光が制御できる。 新しい三方向軸ヨークは柔軟性を高め、ブレーキシステムや新しい制御システムを実現している。ライトバンク、楕円形スポット、ソフトチューブなどのライト形状をサポートする。レンズを光源の近くに置くことができるフックも追加されている。 工具が不要なネジ式リングを採用。 Joker2ヘッドには、透明あるいは曇りのあるホウケイ酸ガラス製ランプカバーを取り付けるネジ付きリングがあり、3200Kランプと5600Kランプを素早くかつ工具なしでの交換することができる。 K 5600 Lighting – Joker² Power supply 主な仕様 2つの周波数設定(300Hzまたは1000Hz)により高速度撮影が可能 Softube、Big Eye、Multi-bugなどの幅広いアクセサリーとの互換性 400Wと800Wに対応する新しいアクセサリー – Joker2 Bug-A-Beam。 ベアバルブかPARビーマーの2種類の構成で使用可能。前者はホットスポットのない均一な広がりを提供しLightbanksとランタンでの使用に理想的、後者はさまざまなビームパターンの方向性、鏡面反射鏡を備え、中、ワイド、超ワイド、フロストフレネルの4つのレンズセットでカスタマイズ可能 800Wと1600Wのランプは、PARビーマーまたはズームビーマー(セグメントリフレクター、15〜55度のフォーカス)の2つの異なるビームで使用できる。 K5600 Lightingによれば、Joker2は既に発売済みで、すぐに出荷できるとのこと。価格はキットの種類や容量によって異なる。
続きを読む2018.4.9 Jakub Han
SmallHD FOCUS OLEDは、新しい5.5型1080pタッチスクリーンカメラモニターを発表した。NAB 2018で展示される。マイクロHDMIまたはSDI入力が搭載されており、多くの機能が追加されている。 SmallHD FOCUS OLED Monitor. Source: SmallHD 2009年に設立されたSmallHDは、高品質のフィールドモニターで知名度が高い。今年のNABでは、SmallHDはFOCUSシリーズの新しいモニターを数機種用意している。 Micro HDMI入力、あるいはフルサイズのSDI入力を備えたFOCUS SDIモニター、新しいFOCUS Bolt TXモニター、FOCUS Bolt RXモニター、Teradek内蔵トランスミッタとレシーバ、そしてFOCUS OLEDモニターなどを展示する。下は同社のプロモーションビデオ。 SmallHD FOCUS OLEDは5.5 “1920×1080解像度のオンカメラモニターで、OLEDのカラーとコントラストの性能と、タッチスクリーンユーザーインターフェースの利便性も併せ持っている。また、ワイドカラーガマットディスプレイ、エッジトゥエッジ結合ガラス、内蔵バッテリースロット、SmallHD傾斜アームマウントソリューションも搭載している。 オリジナルのSmallHD FOCUSモニターと同様、FOCUS OLEDは小型DSLRカメラやミラーレスカメラに電力を供給することができる。 モニターに7.2V電源出力が用意されているので、ソニーLシリーズのバッテリーを使用して、FOCUS OLEDモニターとカメラの両方に電力を供給することができる。例えば、ソニーのα7シリーズの内蔵バッテリーを補完する軽量のソリューションと言える。 SmallHD FOCUS OLEDには、マイクロHDMI入力とフルサイズのSDI入力がある。モニターには、SmallHDのOS3ソフトウェアが装備されており、Waveform、Vectorscope、False Color、Focus Assistなどのツールを即座に使うことができる。モニターには、SDカードスロットも用意されており、リアルタイム3D LUTをロードすることもできる。 主な仕様 5.5 “1920×1080 OLEDタッチスクリーンディスプレイ(400ppi以上) 拡張コントラスト比(60,000:1) 350 nitsの明るさ 広色域(105%NTSC) マイクロHDMI入力モデルかフルサイズSDI入力モデルを選択可能 内蔵ソニーLシリーズバッテリースロット 7.2V出力 オーディオをモニターするための1/8 “ステレオミニプラグ SDカードスロットによりリアルタイム3D LUTをロード可能 重量:255g SmallHD FOCUS OLED Monitor. Source: SmallHD 価格と発売時期 – SmallHD FOCUS OLED HDMIのメーカー希望価格は699ドルで、4月30日に発売予定。SDIバージョンのメーカー希望価格は799ドルで、5月31日に発売を予定している。 NABでは、SmallHDは屋外ブースOE5098(ビアガーデンの向こう側)に出展予定。 SmallHDは4月9日月曜日、午後2時にモニターのプレゼントを予定している。登録が必要なので、月曜日の早い時間に来ることをお勧めする。
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