2017.10.9 Fabian Chaundy
パナソニックはIBC 2017でEVA1のプロトタイプを展示した。今までにも何度かお伝えしているが、実物を見るのはこれが始めてだ。 パナソニックEVA1の発売日が近づいてきたが、多くの読者は次の情報を待っているのではないだろうか。EVA1についてはCinegear 2017でもお伝えする機会があったが、今まではモックアップの展示だった。 IBC 2017ではプロトタイプを展示している。 デュアルネイティブISO EVA1の最大のセールスポイントの1つは、デュアルネイティブISOだ。これは、カメラセンサーが、カラー、コントラスト、ダイナミックレンジ、およびノイズにおいて最適な性能を達成できる2種類のISOを設定するというもの。 ISO800とISO2500でネイティブISOのパフォーマンスが得られるが、最大ではISO25,000の設定が可能だ。メニューからネイティブISOを変更できるが、設定を瞬時に変更できるよう、専用のスイッチがカメラ本体に装備されている。 コーデック 現在EVA1はLong GOPコーデックをサポートしているが、今後のファームウェアアップデートでAll-INTRAも追加される予定。いずれの場合でも、EVA1は100Mbpsまたは150Mbpsで4K /422/ 10ビットを処理できる。 パナソニックEVA1は、5.7Kセンサーにより4K解像度で記録できる。フレームレートに応じて、カメラは3つの異なるモードを提供する。 センサーのSuper 35mm領域の5.7Kを使用して4K /60kで記録。 センサを本質的に2.8Kのイメージャとして使用し、ピクセル情報を「ミキシング」することで最大2倍の120Kで撮影できる。これもスーパー35mm。 4/3モードでは、19mmのマイクロフォーサーズよりわずかに大きいサイズにセンサーをクロップし、2.2Kを使用して2K /240kまで撮影することができる。 メニューとガンマカーブ また、タッチスクリーンLCDも動作しており、EVA1のメニューをコントロールできている。 同社のVaricam LTとは異なり、EVA1はLUTのインポートをサポートしていない。しかし、フラットな画像プロファイルを正しく表示するため、オンボードのRec.709ディスプレイアシストを搭載している。 また、Rec.709やハイダイナミックレンジHLGなど、さまざまなガンマカーブを搭載しており、これも仕上がっているようだ。 さらに、取り外し可能なIRフィルターも用意されていた。これはNDフィルターのように通常のフィルターホイールを介して装着されるもので、夜間の撮影やドキュメンタリー撮影に便利なツールだ。 出力に関しては、EVA1はHDMIポートから、4K/60p/422/10ビットを出力することができ、Atomosのモニターレコーダーなどで収録することができる。 また、EVA1のEIS(Electronic Image Stabilizer)も動作している。 EVA1は、ソフトウエアでの手振れ補正と同じように、手ブレを補正するために約15%の画像をクロップする。 EVA1は現在約90%の仕上がりだが、10月末までには完成し出荷される予定。フジヤエービックで、853,200 円で予約受付中。 フジヤエービックのショップサイト Panasonic AU-EVA1
続きを読む2017.10.8 Fabian Chaundy
上のビデオは字幕ON、設定を日本語にすると日本語の字幕をご覧いただけます IBC 2017でF&Vは、明るくと柔らかい光を提供する新しい1×1と3×1 LEDライトを展示した。 LEDライトのマーケットは既に飽和状態で、各社は新しいアイデアを入れた新製品を用意している。この中にあってF&Vは、パワフルでソフトなLEDライトを発表、顧客の要求に応えようとしている。 新しいF&V 1×1 LEDパネルは、70°の角度で強力な光を出力する。1mの距離ではかなり明るく、野外でも十分使用できる。これはF&VがLEDアレイとそれを取り囲むレンズを設計することによって達成されている。 ディフューザーを追加すると、ビーム角度が90°に増加し、明るさを維持しながら、より広がりと柔らかい光となる。 また、F&V 1×1は非常に微細な輝度調整も可能だ。さらに、非常に低輝度の発光もできる。これは通常のLEDパネルではあまり例がなく、最低設定でも10または15%の明るさにしかならない。この機能は、最近の高感度のカメラを使う場合に特に役立つだろう。 F&Vはこの新しい1×1パネルを来月リリースの予定。価格は昼光のみのモデルで549ユーロ、バイカラーでは599ユーロとなっている。1個入りと3個セットが用意されている。 F&Vはまた、新しい3×1パネルも展示した。これは、Softシリーズを更に強力なライトとして使うことができるソリューションだ。約270WのLEDパワーで、非常に明るく、柔らかい光を出力する。 なおF&Vはヨークマウントを廃止し、代わりにボールマウントを選択してさまざまな角度で位置決めできるようにしている。 3×1の価格は2Kユーロ前後と予想されており、今後2〜3ヶ月のうちに発売される予定。
続きを読む2017.5.22 Nic Divischek
DJIは5月24日、ニューヨークで新しいミニドローンをリリースするイベントを開催する。 これはDJI Mavicのミニバージョンとみられている。従来のドローンのテクノロジーを搭載した小型ドローンで狭い洞窟や屋内でも飛ばすことができると見られている。 DJIはドローンマーケットをリードしてきたが、GoProのカルマに見られるように、「ドローンをバックパックに入れて持ち出す」というマーケットは、急激に成長しつつある。また、数週間前、NABでDJI Phantom 4 Advancedがリリースされてたように、今やドローンは高度な機能を持ちつつある。下のプロモーションビデオは、ドローンが狭い渓谷などを飛ぶ様子を見せている。 いくつかの噂サイトで「DJI Spark」と呼ばれる新しいミニドローンが話題になっているが、「サイズは問題ではない」と言われる通り、これからの方向を示すものだろう。このドローンはDJI Mavicのミニ版の位置付けになる。プロモーションビデオに出てくるタイトルのうちの1つが、それを表している。 「Size:サイズ」という言葉は「Seize:つかむ」に変わり、「瞬間をつかまえる:seize the moment」という意味になっている。 “S(e)ize the moment” – May 24th Promotional Video DJIのビデオを見ると、新しいミニドローンは小さなバックパックに収まるようだ。従って、洞窟や狭い渓谷、さらには屋内での使用も可能にする。ドローンで図書館の内部を撮影するといったことが可能になるのだ。 Screenshot of DJI Spark promotional video, showcasing its size when flying through a stack of books in a library 図書館のショットを見ると、DJIの新しいドローンはすばらしい機能を満載していると考えられる。 DJIゴーグルと組み合わせれば、このドローンは新しい分野を創造するだろう。 DJIイベントは2017年5月24日に開催される予定。cinema5Dも招待されており、レポートする予定だ。 ファームウエアアップデート 一方、残念ながら、DJIはユーザーにファームウェアアップグレードを強制するようだ。 DJIはまもなく全世界のユーザーに対し、新しいアプリケーションアクティベーションプロセスを導入する予定。この新しいプロセスは、来週末に有効になり、地理的な場所とユーザープロファイルによって、ドローンの正しい地理空間情報と飛行機能が適用されるようになる。 このアクティベーションプロセスが実行されない場合、ドローンはその地域の正しい地理情報および飛行機能にアクセスすることができず、今後ファームウェアを更新するとその操作は制限されます。ライブカメラのストリーミングは無効になり、30メートルまでの高度で50メートルの半径に制限されます。
続きを読む2017.4.28 Nic Divischek
SLR Magicは、インディーズ映画撮影用に、Anamorphot 1,33x – 40(Compact)アダプターと、CINE 25mm F1.4広角レンズを発表した。 SLR Magicは、手頃な価格で高品質のレンズを提供することを目指して、インディーズの映画用にアナモフィックレンズを開発している。今回のNABでは、同社から2つの新製品が出展されている。いかに詳細を紹介しよう。 SLR Magic Anamorphot 1,33X – 40 アダプター 16:9センサーで球面レンズを使用し、2.35:1のアスペクト比を得ようとする場合、画面の上部と下部を切り取ることになる。その結果、センサー情報の25%は失われてしまう。 SLR Magicは、垂直解像度の低下を防ぎ、画質を最大限保つことを目的とし、SLR Magic Anamorphot 1,33x-40(Compact)アダプターを開発した。 これは、小型で軽量な単焦点アナモフィックアダプタで、35mm換算で40mmを超える大部分のカメラレンズにフロントマウントできるように設計されている。ユニークな1,33xスクイーズファクタは、16:9センサー領域全体から2.35:1アスペクト比の映像とする。これは、画像の縦方向は圧縮せず、16:9に対し33%広い視野を撮影して圧縮している。 SLR Magic Anamorphot 1,33x-40アダプターは、2017年5月末から499ドルで発売予定だ。 CINE 25mm F1.4も発表 SLRマジックはまた、FEマウントとEマウント用のCINE 25mm F1.4広角レンズを発表、フルフレームレンズラインナップを拡張した。この焦点距離は、インテリア、建築、風景などの撮影に最適なものだ。 SLR Magic CINE 25mm F1.4は、2017年5月末から399ドルで発売予定。
続きを読む2017.4.24 Sebastian Wöber
パナソニックとソニーのプレスイベントの次はDJIのプレスイベントをお届けする。同様にプレスイベント全編のビデオをアップしたので見ていただきたい。 プレスイベントのビデオはこちら Ronin2に新しいジンバル 完全に再設計され、よりインテリジェントで強力になった。防滴設計、複数の電源コンセントが内蔵されている。また、フレームにはスタンドが組み込まれており、スタンドを追加する必要は無い 最大5倍のトルク。内蔵GPS。デュアルホットスワップ可能なバッテリーは90分で再充電が可能。最大8時間の待機時間、2.5時間の稼動時間 寒冷な環境に最適な自己発熱型バッテリー 取り外し可能ジンバルはクイックロック機構で、さまざまな設定に取り付けることができる デュアルオペレーターモード リモコンを完全に再設計 明るいLCDタッチスクリーン 新しいドローンコントローラー:Cendence 完全に再設計されたコントローラー 専用のカスタマイズ可能なボタン HDMIおよびSDI出力 取り外し可能なバッテリー 新しいアンテナ:Tracktenna 6.2マイルの通信範囲 ドローンを自動追尾
続きを読む2017.4.24 Sebastian Wöber
パナソニックのライブイベントに続き、ソニーのNAB2017プレスイベントの全編ビデオをお届けする。 ソニープレスイベントの概要 FS5はファームウェアアップグレードでHD/120pの高速撮影を可能とし、従って1/4~1/5倍速のスローモーションを得ることができる、一方F55は4Kで最大120pの高速撮影ができるようになり、4Kで1/4~1/5倍速のスローモーションが可能となる。 高速カードリーダーAXS-AR1と、新しいビューファインダーDVF-EL200も新たに発表されている。 プレスイベントは終了したが、残念ながら新たななシネマ関連の製品発表は無かった。 ブースで上記の新製品を詳しく見てレポートしたい。 プレスイベントのビデオ プレスイベントのビデオは、こちらのFacebookのページからご覧いただきたい。
続きを読む2017.4.24 Sebastian Wöber
パナソニックがNAB2017でプレスイベントを開催した。新しいシネマカメラの発表も含まれている。ここでは、その全編のビデオを掲載する。 Panasonic NAB 2017 Press Conference Live Stream Posted by cinema5D on 23 اپرېل, 2017 概要 パナソニックから多くの新製品が発表されているが、最も興味深い発表は、新しい小型シネマカメラだ。まだ現物を見たわけではないので詳細は分からないが、今後報告していきたい。このカメラは秋に発売されるが、ここ数ヶ月で更なる詳細がわかるだろう。おそらくこのカメラはGH5とVaricamの間のギャップを埋めるポジショニングで、ソニーのFS5サイズのシネマカメラではないだろうか。 もう一つ興味深いのは、「AG-UMR20 / AG-UCK20コンパクトカメラコンボ」と呼ばれる新しい4K「アクションカメラ」の発表だ。カメラは外部レコーダーにつながれており、非常に小さな外筺で高品質の映像を撮影できるカメラと思われる。 また、昨年発表され、6月に出荷予定のAU-XPD3 P2ドライブが発売された。これについては、記事が既に投稿されているので、参照して欲しい。
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