2019.11.28 Jeff Loch
フィールドモニターのメーカーPortKeysは、同社のBM5フィールドモニター用の新しいBluetoothモジュールを発表した。このアクセサリーはBM5の背面に直接取り付け、ブラックマジックデザインのBMPCC 4K / 6Kカメラをワイヤレスでコントトールする。 BM5とBM5 IIモニター 今年の初め、PortKeysはカメラを制御できるBM5フィールドモニターをリリースした。 PortKeysのBM5は5インチの1080P WLEDタッチスクリーンディスプレイで、HDMIとSDI入力、およびクロスコンバージョン機能を持つSDI出力を備えている。ソニーの NP-Fスタイルバッテリーで電源供給し、BM5の電源出力からダミーバッテリーを介してカメラに給電できる。また、モニターのLemoポートを使用し、外部バッテリーから電源を供給することもできる。 BM5の最大輝度は2000nit(最新のBM5 IIモニターは2200nit)で、太陽光下でも視認性が良い。筐体はアルミニウム製で、重量は350グラム。 モニター機能は非常に多才で、3D LUTモニター、波形/偽色/ゼブラ、ピーキングとズーム、HDRサポート、フレーミングガイド/グリッド/アスペクトなどのモニタリングが可能。 BM5の利点は、499ドルという低価格もそうだが、モニターの背面にある制御ポートにある。モニターをカメラに接続すると、REC Start/Stop、ISOの変更、フォーカスなど、さまざまな機能をコントロールできる。ZCam E2をはじめ、ソニー、キヤノン、パナソニックのカメラと互換性がある。そして今回PortKeysは、BM5にBluetoothモジュールを導入した。 Image credit: PortKeys BM5モニター用PortKeys Bluetoothモジュール PortKeys の新しいBM5 / BM5 II用Bluetoothモジュールは、モニターの背面に直接取り付けることができ、BM5のスクリーンからワイヤレスでBMPCC 4K / 6Kを制御できるようになる。 コントロールできる機能は下のリストの通り。 Image credit: PortKeys またPortKeys Bluetoothモジュールは、ソニーα7II /α7III /α7RIV /α9カメラや、Tilta Nucleus-N / Mのフォローフォーカスにも対応している。残念ながらこれらの機能にアクセスするには、モニターとカメラをケーブルで接続する必要がある。 Image credit: PortKeys 価格と発売時期 BM5用のPortKeys Bluetoothモジュールは、119ドルで、PortKeysのWebサイトで直接予約できる。 11月30日から出荷される予定。 関連商品 フジヤエービックのショップサイト Blackmagic Design Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Blackmagic Design Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K (CINECAMPOCHDMFT4K)
続きを読む2019.6.11 Olaf von Voss
この記事ではFeelWorldのFW279 7インチLCD搭載モニターをレビューするが、今回はSWITのCM-55c 5.5インチLCDと比較してみる。スペックでは、7 インチ対5.5インチ、2200nit対450nitだが、現実に使ってみると机上では分からない長短が見えてくる. 撮影時の外部モニターの必要性が高まっている。これは外部モニターの性能が上がり、視認性が高まったからでもあるが、カメラの高解像度化に伴い、高精細のモニタが必要とされているからだ。カメラに搭載するフィールドモニターは各社から様々なものが発売されている。価格も様々だ。もちろんコストパフォーマンスは大きな選択の要因だが、Ronin-Sのようなジンバルに搭載する場合は重量や大きさも選択の要素になってくる。 今回比較するFeelWorld FW279とSWIT CM-55cはどちらも300ドルをはるかに下回っている。SWIT CM-55cについてはこちらの記事も参照いただきたい。 FeelWorld FW279は7インチの超高輝度LCDモニター このモニターは7インチと大きく、2200nitの明るさのため、明るい日中でも視認性に優れている。明るくて大きいのは良いのだが、ジンバルで使用するには大きすぎる。筆者が使用しているRonin-Sは、すでにそれ自体がかなり大きく重く、またモニターも目と近い位置にあるので、7インチのスクリーンは大きすぎる。 SWIT CM-55c の450nitと比較してFeelWorld FW279の2200nitは魅力的だが、実際には450nitのSWIT CM-55cでも十分実用になる。またFeelWorld FW279は確かにはるかに明るいのだが、画面が反射しすぎて直射日光が当たると視認性が落ちてしまう。 SWIT CM-55cには薄いサンシェードが付いており、こちらの方が実用的だ。超高輝度だが反射があるスクリーンより、通常の明るさのモニターにサンシェードを付ける方がはるかに見やすい。 The SWIT’s sunshade is not great but at least you get one. なお、FeelWorld FW279には、サンシェードが付属していない。 映像自体はFeelWorld FW279は見栄えがよく、入力の遅延もほとんどなく、色も正確に見える。明るい環境では、2200nitの明るさは有利で、サンシェードを付ける煩わしさは無いが、前述のように反射は大きなマイナスポイントだ。 ハードウエア どちらのモニターのシャーシもプラスティッキーだが、かなり軽量にはできている。 SWIT CM-55cをアームに取り付けるときは、プラスチック部を破損しないように注意する必要がある。なお、SWIT CM-55cには1 / 4-20のマウントポイントが2ヵ所(底面に1ヵ所、側面に1ヵ所)あるが、FeelWorld FW279には底面に1ヵ所のみとなっている。 Mounting an articulating arm to the FeelWorld FW 279. どちらのモニターも入力はHDMIのみ用意されている。(FeelWorld にはSDI In/Outを持つ別のモデルがあるが、300ドルを超える)。 またFeelWorld FW279にはループスルーがあるのに対し、SWIT CM-55cはHDMI入力のみだ。なおFeelWorld FW279にはヘッドフォンジャックに加え、ユニットの裏側にスピーカーも搭載されている。ただカメラのオンボードモニターとして使用する場合は、スピーカーは不要だ。更に音量をゼロにする方法が分かりにくく、しばらく時間がかかった。 SWIT CM-55cはヘッドフォンジャックを装備しているが、スピーカーは搭載していない。カメラの外部モニターとして使うなら、これで十分だ。さらにSWIT CM-55cは、キヤノンLP-E6とソニーNP-Fバッテリーのどちらでも使用できるよう、双方向バッテリーコンパートメントを備えている。 SWIT CM-55C battery compartment. SWIT CM-55cのバッテリーからカメラなど他の機器を充電することもできる。カメラに対応したDCカプラーと、カプラーをモニターに接続するためのケーブルが必要となる。ただし、接続する前にカメラの入力要件を確認する必要がある。 なおSWIT CM-55cの電源ボタンは背面にある。一方FeelWorld FW279ではユニットの上に8つのボタンがあり、そのうちの1つが電源ボタンとなっている。間違って押すと、モニターはシャットダウンする。また、バッテリーがマウントされたままバッグに入れておくと、ボタンが誤って押された場合、バッグの中で電源が入ってしまう。 FeelWorld FW279はソニーのNP-Fバッテリーか、標準のコネクターを介してDC 12Vを給電する。バッテリープレートは交換可能なようだが、これはテストしていない。このモニターの上部には前述の電源スイッチ、4つの矢印ボタン、2つのカスタム機能ボタン、そしてメニューボタンの8つのボタンがある。矢印ボタンはメニューを操作するためのものだが、使いやすいとは言えない。メニュー自体はかなり簡単なものだが、電源ボタンが隣にあり、ボタンを見ないで操作するとすぐに間違って電源を切ってしまう。 FeelWorld FW279は、色温度、明るさ、彩度、赤または緑のゲインなどをカスタマイズできる。ただ、その操作はあまりやりやすいものではない。 また2200nitで明るいのだが、最大の明るさに設定するとバッテリーの消耗が激しい。 Atomos 5200mAh / 38.5Wh NP-Fスタイルのバッテリーで、2時間弱しか持たなかった。 一方SWIT CM-55cは、FeelWorld FW279が18Wであるのに対し、わずか5.5Wしか消費しないため、1個のバッテリーでかなり長時間使用できる。通電するとどちらのユニットも暖かくなるが、FeelWorld FW279はかなり熱くなる場合がある。 SWIT CM-55cには4方向ジョイスティックとボタンがあり、これだけで全ての操作を行う。 SmallHD 500シリーズと似た考え方だ。操作性はこちらの方が優れている。ジョイスティックの隣には、もう一つの1 / 4-20マウントポイントが用意されている。付属のスイベルブラケットを使って、カメラのホットシューにマウントすることができる。 ソフトウエア ソフトウェアに関しては、FeelWorld FW279のそれは安っぽい。前に述べたように、メニューは基本的なもので、90年代のコンピューターでDOSを操作しているような感じだ。これに比べSWIT CM-55cはもっと直感的な操作ができる。 SWIT CM-55cはSDカードを介してLUTをロードすることができ、これは大きな利点だ。 FeelWorld FW279はSDカードリーダーを搭載しておらず、LUTをサポートしていない。 The SWIT supports LUTs via SD card. SWIT CM-55cには、さまざまなカメラ用のLog-> Rec.709プロファイルがプリロードされているが、独自のLUTを選択することもできる。 SmallHD 500シリーズと同様に、さまざまなツールセットを使用してページを作成できる。たとえば、あるページに2.35:1のガイド、ピークと95%のゼブラ、別のページにはLUTだけ、更に別のページに露出チェック用の色を設定できる。ページが設定されたら、ジョイスティックでページをめくることができる。 FeelWorld FW279にもこれらのツールが用意されているが、それぞれの変更ごとにメニューに戻る必要がある。唯一、2つのFキーにピーキングやヒストグラムなど最も一般的なツールを割り当てることができる機能は特筆できる。 主な仕様 以下はそれぞれのモニターの主な仕様。 FeelWorld FW 279 ディスプレイサイズ:7.0 “/ 17.8 cm 画面の解像度:1920 x 1200 アスペクト比:16:10 視野角:水平:160°垂直:160° 最大輝度2200 cd / m 2 コントラスト比:1200:1 消費電力:18W @最大輝度 外形寸法(幅×高さ×奥行き)180 x 120 x 25 mm ビデオフォーマット:DCI 4K(24 fps)/ UHD 4K(最大30 fps)/ 1080 p(最大60 fps) SWIT CM-55c ディスプレイサイズ:5.5 “/ 14 cm 画面の解像度:1920×1080 アスペクト比:16:9(4:3調整可能) 視野角:水平:178°。垂直:178° 明るさ:450cd / m 2 コントラスト比:1000:1 消費電力:5.5W 外形寸法(幅×高さ×奥行き)156 x 78 x 20 mm ビデオフォーマット:UHD 4K(最大30 fps)/ 1080 p(最大60 fps) これら2台のモニターは、スペック的にはそれほど差があるわけではない。必要なものを選択すればよく、超高輝度、軽量、そして比較的安価な屋外用モニターが必要な場合は、FeelWorld FW 279を、LUTが必要な場合はSWIT CM-55cが良いだろう。 なお、SmallHDの7インチモニターは素晴らしい製品だが、その価格はFeelWorld FW 279の7倍高価だ。コストパフォーマンスの面から言えば、どちらのモニターも十分素晴らしい。 FeelWorld FW 279 ヒストグラム ピーキングフォーカスアシスト(フォーカスの合っている画像の一部を赤、緑、青の3色でハイライト表示) 偽色/ゼブラ露光 9グリッド&センターマーカー スキャンモード(アンダースキャン、オーバースキャン)/ズーム(4倍、9倍、16倍)/ピクセル間 アナモフィックモード(1.3倍、2.0倍、2.0倍) セーフエリア(80%、85%、90%、93%、96%、2.35:1) 比率マーカー(4:3,13:9,14:9,15:9,16:9,1.85:1,2.35:1) マーカー色(赤、緑、青、白、黒) チェックフィールド(赤/緑/青/モノ) 画像反転(H、V、H / V) 画像フリーズ SWIT CM-55c 2倍速4倍速ズームインとパン フォーカスアシストと精密調整 波形/ベクトル/ヒストグラム 20種類以上の3DLUTログアウト SDカードによるユーザーDIT 3DLUTインポート 2チャンネルHDMIオーディオメーター表示 スーパーフォールスカラー、ゼブラストライプ、アナモルフィック 画像の反転 まとめ 個人的にはSWIT CM-55cをお勧めしたい。軽量で、機能も豊富、安価で、ジンバルでの使用にも最適だ。FeelWorld FW 279は大きいのでジンバルには不向きで、LUTが必要なユーザーには対応できない。筆者はX-T3で撮影するが、常にF-Log記録するため、LUT対応は不可欠だ。 もちろん大きさが必要なユーザーにはFeelWorld FW 279がお勧めだし、HDMIのループスルーはある方が便利だろう。 両方のモニターは決して高級感や高品質感があるわけではないが、これは価格相応というものだろう。高級感を含めすべてを望むならSmallHDが選択肢になる。ただ、カメラの外部モニターはカメラと相応のもので十分だ。そしてミラーレスカメラなら、これらの安価なモニターでも全く問題ない。 FeelWorld FW 279ウェブサイトはこちら。 SWIT CM-55cのウェブサイトはこちら。 関連商品 フジヤエービックのショップサイト SWIT CM-55C
続きを読む2019.6.4 Jakub Han
SmallHDは13インチと17インチの新しいワイヤレスプロダクションモニターを発表した。これらはCineGear 2019で展示される予定。 1303 HDR Bolt Sidekickおよび1703 P3X Bolt Sidekickは、障害物が無い場合、最大500フィート(約150m)の距離で、Teradek 500、1000、または3000 BoltトランスミッタからフルHDビデオを受信できる。 SmallHD OS3は、高輝度1080pディスプレイを備えている。 New SmallHD 1303 and 1703 Bolt Wireless Monitors SmallHDは、Teradekのワイヤレスシステムを内蔵した5インチと7インチのモニターをラインアップしている。昨年のNABで同社は、7インチのFocus Boltに続いて5インチのFocus Boltも発表した。 SmallHDは今回、2種類の大型スクリーンバージョンを発表することでワイヤレスモニターの選択肢を広げている。 SmallHD 1303 HDR Bolt Sidekickおよび1703 P3X Bolt Sidekickは、Teradek Sidekick IIレシーバーを内蔵した新しい13インチおよび17インチプロダクションモニターだ。 1303 HDRと 1703 P3X Bolt Sidekick 1303 HDR Bolt Sidekickおよび1703 P3X Bolt Sidekickは、最大約150mの見通し距離で、Teradek 500、1000、または3000 BoltトランスミッタからフルHDビデオを受信できる。どちらも2系統のSDI入力と、1系統のHDMI、そして2系統のSDI出力を備えている。 SDIからHDMIへのクロスコンバートも可能で、遅延は無い。モニターの視野角は水平方向と垂直方向に178°と広く、多くのスタッフが同時に見ることができる。 1303 HDR Bolt Sidekickは、フルHD(1920×1080)解像度で、1500nitの明るさを持つ13インチモニターで、Rec.709色域、1150:1のコントラスト比の100%で10ビットカラーで表示できる。その名前の通りHDRにも対応する。 1インチあたり170ピクセル(ppi)の高密度ディスプレイで、フォーカス調整も容易にできる。サンズは、33.02 x 22.86 x 7.32 cm(アンテナは含まず)。重量は4.1kg。 SmallHD 1303 HDR Bolt Sidekick 1703 P3X Bolt Sidekickは、100%DCI-P3の色域と10ビットの色深度を実現している。画面は1000 nitの明るさでフルHD(1920×1080)解像度。 1400:1のコントラスト比と、133ピクセル/インチ(ppi)のピクセル密度を備えている。サイズは43.18 x 29.72 x 6.35 cm(アンテナを除く)。重量は5.4kg。 SmallHD 1703 P3X Bolt Sidekick どちらのモニターも、オプションのバッテリーパックアダプターを介して、ゴールドマウントまたはVマウントバッテリーパックから電源を供給できる。 AC電源ももちろんサポートされている。これらのモニターは、堅牢なアルミ製シャーシを採用している。 17インチは、ドロップイン式でセルフロック式の硬化ゴム製コーナーバンパーとユーザー交換可能な3mm厚のスクリーンプロテクター、および簡単にアクセサリーを取り付けることができるRapidRailシステムを装備している。 17インチは、フレームのまわりに多数の¼-20および⅜-16ねじ穴があり、キャリーハンドルも装着できる。 これらのモニターにはSmallHD OS3ソフトウェアが搭載されており、HD波形モニター、ベクタースコープ、False Color、フォーカスアシスト/ピーキング、アナモフィックデスクイズ、フレーミングガイド、SDカードによる無制限の3D LUTなどの機能も搭載されている。 価格と発売時期 どちらのモニターも予約が可能。価格は13インチ1303 HDR Bolt Sidekickで5,500ドル、17インチ1703 P3X Bolt Sidekickで5,700ドルとなっている。 SmallHDはLAで開催されるCineGear Expoに新しいワイヤレスモニターを出展する。
続きを読む2019.4.18 Graham Sheldon
TVLogicは昨年OLEDに移行し、今回、7インチの3600nit F-7H mk2と500nitのF-5A 5.5インチの2機種の新しいフィールドモニターを発表した。NAB2019で同社の担当者にインタビューを行ったので紹介したい。なおこれらのモニターには記録機能が無いが、将来搭載する計画があるかも聞いた。 F-7H mk2 LCD モニターの概要 F-7H mk2 LCD モニターは3600ニットの明るさで、屋外での撮影時でもフォーカシングに困ることはない。 F-7H mk2は1920×1080 IPSディスプレイを持ち、タイムコード表示、フォーカスアシスト、ベクトルスコープ、カスタム3D LUTインポート、アナモフィックデスクィーズおよびオーディオレベル表示などが可能。モニターは位置に応じて自動反転し、水平または垂直で使用することができる。 F-7H mk2はHDMIまたはSDI入力を持ち、必要に応じて相互変換して出力する。 2KとHDに対応している。 TVLogicは、F-7H mk2は5月に出荷予定で、価格はおよそ2,295ドルとしている。 F-5A LCDの概要 F-5Aモニターは500nitで明るさがF-7H mk 2に比べ大幅に低下するが、フルHD解像度で、さまざまな機能が搭載されている。また価格も850ドルと比較的安価だ。 発売は5月を予定している。 その他の仕様については、こちらの記事をご参考いただきたい。
続きを読む2019.4.14 Tim Fok
SmallHD Cine 7は、Arri、RED、およびソニーカメラを制御できるタッチスクリーンディスプレイをを搭載したオンカメラモニターだ。また702 touch monitor は702 brightのアップグレードモデルとして発表された。 SmallHDモニターは多くのラインアップがあるが、Cine 7は既存のラインを強化するのではなく、まったく新しいタッチスクリーンによるカメラコントロールができるフィールドモニターだ。 Cine 7の概要 現在ARRI Alexa MiniとAmiraのコントロールができるが、将来はREDやソニーのカメラのコントロールも予定されている。 7インチのタッチスクリーンディスプレイを通して、ホワイトバランス、シャッター角度、露出、REC Start/Stopなどの高度なカメラコントロールができる。 この機能はイーサネット接続を通して行う。底部にフルサイズのポートがあり、SDIイン/アウトHDMIイン/アウト、10-34V、2ピンLemo経由の2A DC電源、SDカード、3.5mmヘッドフォンジャックなども装備されている。 電源は着脱可能なバッテリーブラケットを通して給電できる。Vロック、ゴールドマウントとソニーLシリーズはすべて個々のマウントでサポートされている。 着脱可能なバッテリーブラケットは、Teradekワイヤレスシステムとの互換性も可能にしている。 TXとRXの両方のバージョンが使用できる。 現在のすべてのSmallHDモニターと同様に、Cine 7はOS3をサポートしている。これにより、高度なカメラコントロールに加え、露出およびフォーカス補助、オーバーレイ機能、LUTサポートなどのソフトウェアツールも用意されている。 価格はゴールドマウントまたはVロックのバッテリーマウントで1799ドル、ワイヤレスオプションは2749ドルとなっている。またARRIカメラ制御機能には別途ライセンスが必要となる。 702 Touchの概要 新しい702タッチモニターは、702 brightシリーズの後継モデルで、明るさは1500nitsと明るく、アップグレードされたシャーシを持つ。このモデルは機能性の面でフラッグシップCine 7モデルの下位モデルになる。これはカメラコントロール機能を持たないが、HDMIとSDIイン/アウトを装備している。また高解像度タッチディスプレイも装備している。 またREC 709の702 brightと比較し、DCI-P3色域を提供する。ユニットはユニボディデザインが採用されており、4つの1 / 4-20マウントネジがある。 電源は10-34V DC入力または付属のデュアルソニーLシリーズバッテリーから給電する。マウントはゴールドマウントやVマウントバッテリープレートと交換することも可能。またすべてのOS3ソフトウェアツールが搭載されている。 リンク:SmallHD Cine 7 | 702 touch
続きを読む2019.4.4 Jakub Han
TVLogicは、2つの新しいフルHDモニターを発表した。NAB 2019で展示される。F-7H mk2は、最大輝度3,600nitで各種プロ用機能を備えた、世界で最も明るい7インチフィールドモニターの第2世代。 F-5Aは、新しいコンパクトな5.5インチのカメラモニターだ。どちらのモニターも、クロスコンバージョンを備えたSDIおよびHDMIの入出力を装備している。 Two new monitors from TVLogic. TVLogicは韓国のメーカーで、2002年に設立され、今では業界で有数のモニターメーカーとなっている。なおTVLogicの工場訪問の記事も参考いただきたい。 F-7H mk2の概要 TVLogicの初代F-7Hは、昨年のNABで登場した。それ以来、特にアシスタントカメラマンの間で非常に人気のあるモニターとなっている。その理由は、3,600nitと高輝度で、世界で最も明るい7インチフィールドモニターであることが大きい。明るい太陽光下でフォーカシングを行う場合、大変見やすいのだ。 TVLogic F-7H mk2はこのモニターのアップグレード版となる。フルHD解像度(1920×1080)、最大輝度3,600nitの7インチIPS LCDスクリーンを採用している。また反射も最大限に抑えられている。 TVLogic F-7H mk2. 新しいバージョンでは、フロントパネルに新しいタッチキーが追加され、頻繁に操作する設定にすばやく簡単にアクセスできるようになった。新しいモニターはまた、フォーカスプーラー用に強化されたシャープネスと新しいピーキングブースト機能を備えている。 TVLogic F-7H mk2は、SDI⇔HDMIクロスコンバージョンを含む3G-SDIおよびHDMI 1.4入出力インターフェースを装備し、複数のビデオフォーマットをサポートしている。第一世代が持つプロ機能は全て健在だ。モニター機能には、波形、ベクトルスコープ、フォーカスアシスト、アナモフィックデスクイズ、分割ズーム、H / Vフリップ、オートフリップ、Arriメタデータ、ズーム、ルーマゾーンチェック、カメラLUT、HDRエミュレーションなど、多くの機能が搭載されている。 以下がF-7H mk2の主な仕様。 ディスプレイサイズ:7インチIPS LCD 解像度:1920×1080 色深度:16.7M 視野角:160°(H)/160°(V) 最大輝度:3,600 cd / m 2(nit) コントラスト比:1200:1 重量:0.8kg 給電:DC 12V / 34VまたはオプションのVマウントバッテリープレート 入力:1×SDI、1×HDMI 出力:1 x SDI、1 x HDMI – 両方ともクロスコンバージョン F-5Aの概要 F-5Aは新しい小型軽量のカメラモニター。フルHD解像度の5.5インチスクリーンを搭載しているが、最大輝度は500ニットに留まる。入出力は、HDMI↔SDIクロスコンバージョンを備えたデュアルSDIおよびHDMI 1.2を装備する。 TVLogic F-5A. これには、波形、ベクトルスコープ、フォーカスアシスト、アナモフィックデスクイズ、カメラLUT、HDRエミュレーションなどの便利なプロ用機能が搭載されている。またフォーカシング用に、強化されたシャープネスと新しいピーキングブースト機能も搭載している。またオーディオモニタリング用のヘッドフォンジャックもある。 以下がF-5Aの主な仕様。 ディスプレイサイズ:5.5インチIPS LCD 解像度:1920×1080 色深度:16.7M 視野角:160°(H)/160°(V) 最大輝度:500 cd / m 2(nit) コントラスト比:1000:1 重量:0.42kg 電源:DC 12V / 34Vまたは内蔵のソニーLバッテリープレート 入力:1×SDI、1×HDMI 1.2 出力:1 x SDI、1 x HDMI – 両方ともクロスコンバージョン 価格と発売時期 これらのモニターは間もなく予約注文が開始される。価格に関しては、小型のF-5Aの価格は850ドル前後と思われるが、F-7H mk2の価格についての情報はまだない。 これらの2つのモニターは、NAB 2019でTVLogicのブースC3639で展示される予定。
続きを読む2019.4.1 Johnnie Behiri
AtomosはShinobi SDIフィールドモニターを発表した。これは、HD-SDI入出力と4K HDMI入力を備えた5インチの超軽量4K / HD HDRモニターだ。 Atomos Shinobi SDI Atomosは先日HDMIのみのモニター、Shinobiを発表したばかりだが、今回引き続いて上位機種のShinobi SDIを発表した。この新しいモニターは、コンパクトかつ堅牢で、太陽光下でも見やすい超高輝度(1000nit)ディスプレイを搭載している。反射しにくく指紋が付きにくいスクリーンは427 PPI(1インチあたりのピクセル数)のピクセル密度を持ち、色精度は工場で校正されている。 SDI出力を持つカメラユーザーは、この新しいモニターを使うことができる。 Shinobi SDIは、226グラム(電池を含む)と軽量で、カメラの上に取り付けやすくなっている。 Atomos Shinobi SDI 波形、RGB、ベクトルスコープ、オーディオレベルメーター、フォーカスピーキング、4:1/2:1/1:1ズーム、カスタマイズ可能なゼブラパターン、偽色、フレームガイド、放送用セーフマーカーなどがAtomOS 10上で機能する。画像に関するチャートは、新しいツールの「分析モード」を使用することによって見ることができる。 Atomos Shinobi SDIはまだ国内での発表は無いが、北米では499ドルとされている。 関連商品 フジヤエービックのショップサイト ATOMOS SHINOBI(ATOMSHBH01)
続きを読む2019.3.19 Jeff Loch
HDMIやSDIフィールドモニターを専門とする中国のメーカーPortkeysが、新しいフィールドモニター、BM5を発表した。これは5インチディスプレイを装備し、多くの監視ツールを持つが、カメラをコントロールすることもできる。 BM5の主な特徴 BM5は、PortKeysの新しい5インチ1080Pフラッグシップフィールドモニターだ。 HDMIとSDI入力、および変換したSDIループ出力を備えている。左側の3.5 mmの出力ジャックでサウンドをモニターすることもできる。また下部のUSBポートでファームウェアアップグレードもできるようになっている。 給電は、ソニーNP-Fスタイルバッテリーを使用する。 SmallHDのFocusモニターと同様に、BM5の電源出力からダミーバッテリーを介してカメラに給電することもできる。更に、モニターのLemoポートと付属のLemo to D-Tapケーブルを使って、外部バッテリーでモニターに電力を供給することも可能だ。スクリーン自体はWLED(白色LED)パネルなので、黒はOLEDパネルには及ばないだろう。 BM5の筐体はアルミニウム製。ディスプレイ面には、衝撃から保護するための強化ガラスが置かれている。重量はわずか350グラムで、頑丈な作りの割には軽量だ。 ディスプレイは2000ニットの明るさと178°の視野角なので、太陽光下でも見やすい。 モニターの底部と上部にはカメラやアクセサリーの取り付け用に1/4インチネジ穴が用意されている。また、モニターをカメラに簡単に取り付けるための「L型ブラケット」も同梱されている。 BM5は最大1080p/60fpsの入力が可能。 モニター上部には4つのファンクションボタンがあり、メニューボタンとスクロールホイールでメニューを操作する。 モニターツールには以下の機能が用意されている。 3D LUTモニタリングと3D LUT SDI出力 波形および波形のSDI出力 偽色とゼブラ ピークとズーム HDRサポート フレーミングガイド、グリッド、アスペクト シャープネス、彩度、明るさ、バックライト、色合い、色温度調整 BM5は多くのツールを備えているが、更に特筆できるのは「カメラリモート」ポートとカメラコントロール機能だ。 The PortKeys BM5 top and bottom. The remote camera socket is located at the left of the USB port. カメラコントロール カメラを制御できるサードパーティ製のフィールドモニターは今まで見たことがない。付属のケーブルをモニターからカメラに接続することで、BM5はいくつかのカメラ機能をコントロールできる。 ただコントロールできる機能は、現時点ではかなり基本的なものに限られる。具体的にはREC ON/OFF、ISO設定の変更、フォーカス設定の調整などだ。ただ、コントロールできる機能は今後更に増えていくだろう。 BM5のカメラリモート機能は現在、Z Cam E2、ソニー / キヤノン / パナソニック製のカメラに対応している。以下が全リスト。 接続できるカメラについてPortKeysに問い合わせたところ、以下のような回答がもらえた。 ソニーFS5 / FS7、キヤノンC200 / C300 II、RED、およびARRIの各カメラを予定しています。 Tilta Nucleus N / Mワイヤレスフォローフォーカスも追加する予定です。USBポートを介してモニターのファームウェアをアップデートできます。 フィールドモニターからカメラをコントロールできると、これは便利だ。 C200やFS5に大きなモニターをマウントした場合でも、カメラ本体のモニターから同じようにコントロールできるなら非常に使いやすいだろう。 価格と発売時期 PortKeys BM5は399ドル。これほど多機能を備えたモニターとしてはお得な価格付けだろう。発売時期は4月末を予定している。
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