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C200とC300 MarkII用電源オプション

C200とC300 MarkII用電源オプション

新しいカメラを導入する場合、システムとしても構築しなければならない。ワイヤレスフォローフォーカスやモニターなど、電力を必要とするアクセサリーが多くなると、これらへの電力供給も含めて考える必要がある。そこで今回はキヤノンのC200とC300 Mark IIを例にとって、電源配分について考えてみよう。

C200Powering_Featured

キヤノンのバッテリー

C200にはBP-A30バッテリー、バッテリーチャージャー、ACアダプターが同梱されている。バッテリーの持続時間は約2〜3時間なので、ほとんどのユーザーはバッテリーを追加購入するだろう。 2個のバッテリーでも12時間収録することは難しい。

しかしBP-A30バッテリーは1個3万円前後もする。小型のバッテリーなので、システムをコンパクトにすることができ、簡単な撮影では重宝するが、いかんせん高価だ。残念ながらサードパーティメーカーも見当たらない。

C200Powering_Canon

もちろん容量の大きいBP-A60を使えば4時間から5時間撮影できるが、カメラの後ろに出っ張るのが気に入らない。また価格は5万円近くもする。

ということで、他の電源ソリューションを考えてみる。まずVマウントバッテリーを使ってC200を動作させてみよう。

Vマウントバッテリーの利点

使用したのがVマウントバッテリーだったのでVマウンバッテリーとしての記述になったが、ゴールドマウントバッテリーでも同じだ。

  • 経済的: BP-A30バッテリーとほぼ同価格で、大容量のバッテリーが使える
  • 互換性:カメラを買い替える場合やほかのカメラを使う場合でも、使いまわすことができる。DSLRやシネマカメラにも使用できる
  • 簡単にレンタルできる:飛行機で移動する場合、持ち込み制限があるので多く持っていけないが、Vマウントバッテリーはどこでもレンタルできる
  • 使いやすい: D-タップポートから、外部モニター、ワイヤレスフォローフォーカス、ワイヤレスマイク、ワイヤレスビデオ送信機などカメラシステム全体に電力を供給することができる。また充電器も1種類でよい。
  • 汎用性: LEDライト、オーディオ機器、ラップトップなどを駆動することもできる。

もちろん欠点もある。まず、重い。また、バッテリーチャージャーを別途購入する必要もあり、初期投資が必要だ。機内持ち込みの数も制限される。

Vマウントバッテリーでの電力配分

ほとんどのVマウントバッテリーにはD-Tapポートが内蔵されているが、通常はこれだけでは使えない。特にC200やC300 Mark IIに電源を供給するには、配電ボックスが必要だ。これにより、複数のD-Tapポートに分配することができる。

C200やC300 Mark IIでは、カメラの底部にあるLemoコネクターを使用して、外部から電力を供給できるが、D-TapからLemoへ変換するケーブルが必要になる。

ディストリビューションボックスをチーズプレートにマウントすることで、15 / 19mmのロッドを使用してバッテリーなどをすべて取り付けることができる。以下に、システムアップするためのプレートを紹介しよう。

Bebob Coco-15V III

C200Powering_Bebob

Bebob Coco-15V IIIは配電ボックスの代表的なものだ。

  • 2系統のTwist-D-Tap 12V(調整されていない)2.5 Aポート。これらのポートはケーブルを任意の方向に差し込むことができ、D-Tapケーブルを間違った方向に差し込み高価な機器を傷めないようにすることができる。
  • 2系統のUSB 5V 1Aポート。 USB経由でスマートフォンやアクセサリー電力を供給できる。
  • 3 系統の業界標準Hirose 4p 5V /7.6 od. 8.4/12V(無制限)2A
  • 1系統のLemo

Bebob Coco-15V IIIはアルミ製で重量は400グラム。 15mmのロッドクランプ(位置決め可能)が付属している。また、オン/オフスイッチがあり、使用しないときはプレート全体をオフにして、微小な電流が流れバッテリーが消耗するのを防ぐことができる。

C200 / C300 MkIIカメラに電源を供給する場合、HiroseからLemoへの変換ケーブルが必要だ。これはBebobで、130ドルで入手できる。

プレートのみは約500ドルで、これにケーブルの価格を加えても、最も安価なソリューションだ。 品質も良く、1回投資すれば、ずっと使えるだろう。

Wooden CameraC200, C200B, C300 MkIIWC Pro Vマウント

C200Powering_WCPro

Anton Bauerとの協業で開発されたWooden CameraのWC Pro Vマウントプレートは、3系統のD-Tapポートと12インチのLemoケーブルが同梱されており、作りも堅牢だ。D-Tapケーブルを間違った方向に差し込むと、赤い警告灯が点灯し、同時にデジタルヒューズも作動する。

このタイプのプレートでは、15mmリグにマウントする場合はチーズプレートが必要となる。Wooden Cameraでも入手できるが、オンラインでも安価なものが手に入る。たとえば、Lanparteのものがそれだ。

ただ、ケーブルがプレートの下にあり、下方向に出ているのはいただけない。ケーブルを損傷する可能性があり、なぜこのような設計にしたのか分からない。このプレートはCanon C200, C200B, C300 MkII専用のもので、価格は350ドルと安価ではない。

Wooden CameraC200, C200B, C300 MkIIWC Vマウントプレート

C200Powering_WC

このWC Vマウントは「Pro」バージョンよりも多少安価だ。このプレートはIDXが製作し、Wooden Cameraが販売しているものと思われるが、元のIDXプレートは現在販売されていない。

2系統のD-Tapポートと12インチのLemoケーブルが付属している。前のプレートと同様、リグにマウントするにはチーズプレートが必要となる。(約225ドル)

Core SWXC300 Mark IIVマウントバッテリープレート

C200Powering_CoreSWX

当初はC300 Mark II用に設計されたが、C200とも互換性がある。機能に関してはWC Vマウントプレートと同等で、2系統のD-Tapポートとケーブルが付属している。価格は166とかなり安価だ。

ShapeC200, C300 Mark IIVマウントプレート

C200Powering_Shape

Shape のVマウントプレートは、WC / Core SWXのものと非常に似ているが、D-Tapポートは1系統のみ。このプレートはB&Hで入手でき、チーズプレート版も入手できる。

Hedbox Unix-1B4

C200Powering_Hedbox

Hedboxは以前、RedProとして知られていたメーカーで、Hedboxブランドは新しいが設計は信頼できるものだ。

このプレートには3系統のD-Tapポートがあり、最大12V〜16.8V / 10A / 148Wの電流を供給できる。プレートの上には、USBポート(5V〜2.1A)がある。また、右側にはLemoケーブルが内蔵されている。このプレートはアルミニウム製のV-Lockリリースシステムを備えている。プラスチック部は安っぽくなく、ケーブルも頑丈だ。

同社は、ブラックマジックデザイン、ソニー、キヤノンのカメラ用のプレートもラインアップしている。150ドルと安価だが、十分使えるものだ。

C200Powering_Conclusion

 

 

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