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パナソニックLUMIX S1 V-Logレビュー

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パナソニックは、LUMIX S1フルフレームセンサーカメラの新しいファームウェアアップデートをリリースした。ピクチャープロファイルにV-Logが追加され、より広いダイナミックレンジで撮影できるようになる。LUMIX S1についてはすでにレビューしているので、この記事ではV-Logについてのみレビューする。

Panasonic LUMIX S1

V-Log Lを使用するGH 5やGH 5 Sと異なり(Lはliteの略)、LUMIX S1は本物を使用している。H.264、10ビット、4:2:2を150Mbpsで記録するので少し低いデータレートのように見えるかもしれないが、実際の映像は美しい。グレーディング後もしかりとした仕上がりになる。

ファームウエア1.2の特長

新しいファームウエアには他の追加機能も含まれており、無料でダウンロードできる。ただしV-Logを有効にしたい場合は、 DMW-SFU2ソフトウェアキーをアップグレードする必要があり、これは有償だ。下がV-Log以外の新機能。

  • IBIS(ボディ内手振れ補正)のパフォーマンスの向上
  • トラッキングAF性能の向上
  • XQDメモリーカード使用時の動作安定性

DMW-SFU2の機能

  • 広いダイナミックレンジ
  • 内部4:2:2/ 10ビットMOV 24p / 25p / 30p記録(PAL)および24p / 30p (NTSC)
  • 外部4:2:2 10bit 50p / 60p HDMI出力
  • V-Log
  • カメラ内LUTアプリケーション
  • 波形モニター
  • XLRアダプター使用時、MOVでのハイレゾオーディオ(最大96 kHz / 24ビット録音)

The LUMIX S1 can get the V-log picture profile upgrade

V-Logでの撮影

従来は多少赤寄りの肌色だったが、新しいV-Logではそれは過去のものとなっている。映像は素晴らしく、簡単にグレーディングできる。撮影では露出をチェックし、針が0から+1の間にある場合でも、後でREC709にし、次にグレーディングすると最良の結果が得られた。またカメラメニューに新しい機能も追加されている。REC709で撮影しているような映像をモニターでき、フォーカシングや露出調整がやりやすくなっている。

ラチチュードテスト(V-Logで外部記録)

HDMIを使用してProRes HQで外部レコーダーに出力した映像でラチチュードをテストした。これはダイナミックレンジテストではない。このテストは、あえて露出を暗くして撮影し、撮影した映像を後処理で露出アップする。これにより、暗部がどれほど美しく、ノイズがどれほど細かいかを見るもので、カメラがどれほど露光エラーを許容できるかを見ることができる。

Panasonic S1 – 0 Stops Under

Panasonic S1 – 3 Stops Under

Panasonic S1 – 5 1/3 Stops Under

これまで、Blackmagic URSA Mini Pro G1、URSA Mini Pro G2、Nikon Z 6、およびPanasonic LUMIX S1をラティチュードテストした。 (Nikon Z 6とPanasonic S1で、同じ外部レコーダーを使用した)。今回はLUMIX S1の結果を報告する。

Panasonic S1 – 4 1/3 Stops Under. Pushed up – Quite usable if you can live with some artefacts

Panasonic S1 – 5 1/3 Stops Under. Pushed up – Point of no return

V-Log ISO640 UHDダイナミックレンジテスト

ダイナミックレンジテストの方法については、こちらを参照いただきたい。

2019年2月にパナソニックS1のダイナミックレンジをテストしたときは「Cinelike D」、「Standard」、「HLG」の各モードで行った。記事の中で述べたように、「Standard」については、ノイズが低いstopで消えるので、良い印象ではなかった。パナソニックに連絡すると、エンコーダが安定した状態に達するために少なくとも1つのキーフレームは使わない必要があるとの説明だった。そこでIMATEST分析には最初のキーフレームを使っていない。

「HLG」では、UHD10ビットHEVC HLGモード時、結果は12.2ストップ(信号対雑音比= 2)だった。これは非常に良い結果で、ほとんどノイズが見えなく、「超クリーン」な結果だった。ただ、これはあまりにも「完璧」すぎて、個人的にはあまり好きではない。

筆者は「有機的」なビジュアルを好むが、それは自然なノイズを含むものだ。目に心地よいノイズフロア(主にごくわずかなクロマノイズ)と高いダイナミックレンジの組み合わせが、「有機的」なルックだと思う。

V-Logテストの結果

V-Logでは基本ISOは640で、カメラはUHD 23.976fpsに設定した。このモードでは、最大ビットレートはH264 10bit 4:2:2 LongGOPで約150Mbpsだ。(V-Log時H265 / HEVCは使えない)。 H264の場合も暗部でマクロブロッキングは見られなかった。

したがって、V-Log ISO 640(SNR = 2)のダイナミックレンジは12.2stopだ。これはHLGの場合と同じだが、「有機的」なノイズを含むため(下の図1を参照)、後処理によってさらに暗部にノイズが入る可能性がある。

全体として、パナソニックS1は、1位のARRI Alexa、2位のURSA Mini Pro 4.6、に次ぐ3位だ。

Figure 1: Waveform chart of the Panasonic S1 in V-Log ISO 640: A little bit more than 12 stops are sticking out from the noise floor which is very consistent with the IMATEST result of 12.2 stops for V-Log (fig. 2)

 

Figure 2: IMATEST result of the Panasonic S1 in V-Log at ISO640. The (1/SNR) = 0.5 value (medium) is our final cinema5D 12.2 stops Dynamic Range rating (upper right hand table).

まとめ

パナソニックLUMIX S1は映像クリエーターに最適なカメラだ。テスト結果も良好だし、画質そのものも好感が持てる。そして次はLUMIX S1Hが控えている。もちろん更に高価ではあるが。なお、パナソニック独自のRec709 LUTをこちらからダウンロードできる。また同社のサイトから33個の無料LUTをダウンロードできる。

上記の素材は、Panasonic S1、V-Log、4K、24pで撮影。

音楽はMusicVineを使用。Cinema5Dの読者はコードC5D25を使用して、音楽ライセンスを25%オフできる。(1回のみ有効)。

 

関連商品

フジヤエービックのショップサイト

Panasonic DC-S1-K

 

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