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パナソニックがAG-CX350を発表 - 4K 10bit 60p収録できるフラグシップビデオカメラ

パナソニックがAG-CX350を発表 - 4K 10bit 60p収録できるフラグシップビデオカメラ

9月にキヤノンがフラグシップハンドヘルドビデオカメラXF705を発表したのに続き、パナソニックがやはりフラグシップとなるAG-CX350を発表した。最高4K 60p 10bitHEVC 400MbpsSDカードに記録する。1.0MOSセンサーを搭載しており、レンズは35mm換算で24.5 mmから490 mmF2.8からF4.520倍ズームと光学手振れ補正を持つ。映像出力3G SDI(最大1080 / 50P / 60P10bit 422)およびHDMIUHDまで)をサポートする。 更にIPストリーミングや同時録画もサポートしている。

パナソニックは多くのプロ用ビデオカメラをラインアップしているが、AG-CX350は前述のキヤノンXF705と同様、デュアルSDカードに4K 60p 10bitをH.265圧縮(HEVC)で記録する最初のモデルだ。

カメラと記録機能

AG-CX350の1.0型MOSセンサーは約15メガピクセルの画素数を持つ。記録は4K(UHDのみでDCIは無し)30p 10bit 4:2:2の映像をAVC 400Mbps VBR All-Iで、あるいは4K(UHDのみでDCIは無し)60p 10bit  4:2:0の映像を HEVC 200MbpsVBR LongGOPで記録する。 即ち4K 60pでの記録はHEVCにより10bitで可能だが、この場合4:2:0 200 Mbps VBRとなる。またAll-I記録では、最高のフレームレートは120fpsだが、1080p(10ビット4:2:2 200Mbps)止まり。この場合センサーはクロップされず、センサー領域全体を使用するが、ダウンサンプリング方法については不明だ。なお将来の放送用MXFフォーマットのサポートが約束されている。レンズにはNDフィルターが内蔵されており、クリア、1/4、1/16、1/64のステップ式。

レンズは同社のHC-X1で使用されているものと似ているが、35mm換算で24.5mmから490mm 、F2.8からF4.5の20倍ズームとなっている。光学手振れ補正が搭載されており、デジタル手振れ補正とレンズの手振れ補正を組み合わせたハイブリッドOISでEVA-1の手振れ補正に近い結果を達成している。レンズには3つの独立したリングがあり、フォーカス、ズーム、アイリスをマニュアルでコントロールできる。

AG-CX350は、いわゆるインテリジェントAFも搭載している。これは、フォーカスがジャンプすることなく、スムーズなフォーカスの切り替えを実現するもの。またタッチディスプレイでワンプッシュAFも可能。もちろんピーキングや拡大フォーカスアシスト機能も用意されている。AFの信頼性についてはその方法が不明なので分からないが、コントラスト検出のみ採用されているのかもしれない。

記録機能では、HEVCで4K 60p 10bitを比較的安価なUHS-II SDカードに記録することができる。この場合、2つのカードスロットを使用して様々な方法で記録することができる。通常のシーケンシャルレコーディングに加え、「無制限リレー記録」も可能だ。これは、連続撮影しなけらばならない長時間のイベントなどの記録に非常に役立つ。もう1つの便利なモードは、重要なクリップのみ1枚のカードに記録し、他のカードに全ての部分を記録するというもの。メインカードに記録しなかった部分も、もう一つのカードに記録されているので、後でやっぱり必要だったという場合に対応できる。もちろん両方のカードへ同じものを記録するバックアップ記録も搭載されている。

本体と入出力

AG-CX350は、標準的なハンドヘルドビデオカメラの形状と大きく異なるものではない。トップハンドルが一体化されたコンパクトなデザインで、モニター、ビューファインダー、マイクが搭載されている。左サイドには各種スイッチやボタンがコンパクトにまとめられている。重さは約2.3Kg。ファインダーは230万ドット、LCDスクリーンは170万ドットだ。

オーディオ関連では内蔵ステレオマイク、ファンタム電源付き2系統の3ピンXLR入力、スピーカー、ヘッドフォンジャックが用意されている。またその他の入出力ではBNCのTC IN / OUT、LANC-Remoteサポート、LAN、USB-CとUSB 2.0ポート(ホスト)がある。映像出力では12G非圧縮SDIおよびHDMI出力があり、同時に4K 60pを出力することができる。

バッテリー持続時間はバンドルされているVW-VBR59で約3時間20分の記録が可能だ。また充電は急速充電器でほぼ同じ時間で満充電できる。2倍の容量を持つバッテリーも別売で用意されているほか、12V外部電源入力も可能。

その他の機能

その他の主な機能は次の通り。

  • FacebookやYouTube LiveをサポートするRTMP / RTSP対応のHDストリーミング
  • NDIをプレインストールしたIPストリーミングHXサポート
  • タブレットやスマートフォンからのワイヤレス制御
  • 16軸独立色補正を使用した放送グレードの画質調整機能
  • TCシンクロマルチカメラレコーディング対応
  • 10ビットHDR準拠のHLG

AG-CX350の本体希望小売価格は495,000円 (税抜)で2019年2月に出荷開始予定。

パナソニックのWebサイトはこちら

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