Manfrottoは、コンパクトビデオ三脚ヘッドの新製品、Nitrotech N8を導入した。 Nitrotech N8は、カウンターバランスを制御する窒素充填ピストン機構を新たに採用している。
イタリアに拠点を置く同社は、エントリーレベルからプロ用までビデオとフォトの三脚メーカーとして有名だ。同社の製品は小型軽量化に重点を置き、Nitrotechシリーズもそのコンセプトに沿った製品となっている。
Nitrotechシリーズの概要
Nitrotech N8ビデオヘッドは、このシリーズで最初の製品になる。名前が示すように、耐荷重は8kgだが、将来は更に大きなカメラに対応するモデルも予想される。
Nitrotech N8のブリッジの形状は、現在の同社の製品に共通するものだ。しかし、Manfrottoは、ヘッド中心部に窒素充填ピストンという新技術を採用している。
Manfrotto Nitrotech N8
この新技術はカウンターバランスの性能向上に役立つと同社では言っている。
“窒素ピストン機構は、継続的なカウンターバランスを保証するものです。 Nitrotech N8ビデオヘッドは最大8kgまでのカメラをサポートします。新しいヘッドは、精密で連続的なカウンターバランスシステムを特長としています。さまざまなサイズのビデオカメラを、簡単かつ安全に保持することができます。”
ツイストアクションテンション調整用のサイドハンドル
ピストンのツイストアクションテンション調整用のサイドハンドルがあり、カウンターバランスを調整することができる。
一般的な調整可能カウンターバランスの場合は、従来の同社のヘッドがテンションとカウンターバランス用に簡単な液体カートリッジを使用しているように、コストパフォーマンスの高いコンパクトなビデオヘッドを作るのに適しているが、完璧ではない。ビデオヘッドのこのような重要な側面に焦点を当てるのはユーザーにとって嬉しいことだ。
Nitrotech N8は、モニターやライトなどのアクセサリーを取り付けるための回転防止3/8 “Easy Linkスレッドを備えている。個人的には三脚ヘッドにこのような機材をマウントすることはあまり無いが、そのような使い方も可能だ。
サイドロック機構
Nitrotech N8コンパクトビデオ三脚ヘッドは、Manfrotto 504ロングプレートを使用しているが、メトリックルーラーが追加されており、これにより他のManfrotto製品とのシームレスな使用ができる。ヘッドにはサイドロックプレート機構も装備されているため、カメラをスライドさせるのではなく、上からスナップして装着することができる。これは、最近のビデオヘッドの方向性に沿った機能だ。
cinema5D HQはNitrotech N8ヘッドを現在入手しており、NAB直後に実使用してレビューを投稿する予定。 NABでも、同社のブースで展示される予定だ。
Nitrotech N8は、同社の535 / 536CFsや546s（ミッド/グランドスプレッダー）など既存の脚とのセット販売だけでなく、単独でも購入できる。
