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Kyno 1.7がリリース - ProResエクスポートをサポート

Kyno 1.7がリリース - ProResエクスポートをサポート

Lesspain Softwareは、管理およびレビューツールKynoの、今年2回目となる新バージョンをリリースする。バージョン1.7では、Windowsでの拡張メタデータワークフローとProResエクスポートのサポートが追加された。その他大木の機能も追加されている。

Kyno

Kynoはシンプルでありながら強力なメディア管理ツールで、MacとWindows両方に対応している。独自のデータベースには依存しないが、OSファイルシステム上に構築され、そのファイル構造にメタデータを追加する。Kynoは、映像をオフロード、参照、レビュー、タグ付け、ログ、整理、トランスコード、リラップ、エクスポートなど様々な処理を可能とする。メディアの管理や処理がワンストップででき、もちろんすべてのプロフェッショナルコーデックをサポートしている。(ただし、より高度なコーデックやその他の機能には、高価なKyno Premiumが必要。下を参照)

Kyno 1.7の概要

新しいバージョン1.7では、Windowsユーザーはあらゆる種類のProResをエクスポートできるようになり、プロジェクト内のProResワークフローに対応できる。これにはWindows 7以降が必要となる。 Macユーザーにはこの機能は既にサポートされているが、新たにメタデータのサポートが大幅に強化され、XMPベースのフィールドを含むすべてのメタデータを、Final Cut ProやFCPXなどのNLEに直接送信できるようになった。評価、カスタムタグ、およびその他すべては、対応するXMPファイルを介して利用できる。更に、アノテーション、マーカー、タグ、キーワードなどのカスタムメタデータをXML経由で直接Kynoにエクスポートできる。既存のメタデータのセットとマージするフィールドも指定できる。これにより、プロジェクト全体で一貫したメタデータを含めメディアアセットの組織化されたライブラリが作成できる。

さらに、メタデータを既存のマスタークリップに貼り付けることもできる。これは、プロキシクリップがログに記録されており、結果のメタデータを元のマスターファイルとマージする場合に便利だ。これは、マスターファイルとは異なるファイル拡張子が付いている場合でも機能する。

macOS Catalinaでの32bitファイル

最新のOSでは、32ビットバイナリを開くことができなくなってしまった。特に、Quicktime 32フレームワークを使用して作成されたメディアファイルは、macOS 10.15 Catalinaでは動作しない。しかしKyno 1.7はこれらのレガシーアセットに対応しており、新しいものにトランスコードできる。興味深いことに、この機能はmacOS Catalinaでも動作する。

この機能は、FinalCut Pro Xを使用している場合に特に役立つ。これは、古いバージョンのNLEがQuicktime 32ベースのメディアアセットを出力するために使用されていたためだ。ただし、このOSにアップグレードする前に、使用するアプリがCatalinaによってサポートされていることを確認する必要がある。 32ビットのすべてのサポートが終了しているため、アップグレード後にアプリが破損する可能性がある。

Kyno 1.7のその他の機能

HEVCがサポートされた。多くのカメラがこの新しいコーデック(H.265)を記録フォーマットとして使用し始めている。 Kynoは、MacおよびWindowsでHEVC映像をデコード再生し、Maではエクスポート用にエンコードする場合OSのハードウェアアクセラレーションを利用できるようになった。もちろん、パソコンにはそのためのハードウェアが必要だ。

Kyno

LUTs can be applied from within Kyno, too.

ドリルダウン機能は、Kynoで最も人気のある機能の1つで、親フォルダーをクリックすると、Kynoはそのフォルダーとすべてのサブフォルダーを検索する。 Kyno 1.7を使用すると、この機能をさらに細かく処理できる。特定のフォルダー名をフィルターすると、Kynoは目的のフォルダー(またはドライブ)内のすべてのメディアファイルを検索する。たとえば外部ドライブを選択し、ドリルダウンを有効にして、フォルダー名「dailies」を指定すると、そのドライブの「dailies」というラベルが付いたすべてのアセットがすぐにポップアップ表示される。

機能の全リストは次のとおり。(すべてのエディション)

  • macOSおよびWindows 7以降でProResのエクスポート
  • macOS Catalinaのサポート
  • 強力なプロキシおよびメタデータワークフロー
  • あるクリップから他のクリップにメタデータをコピー&ペースト
  • 従来のFinal Cut Proメディア用の新しいフィルター
  • Final Cut ProおよびPremiere Proのメタデータインポートの完全サポート
  • XMPを介してPremiere Proのメタデータを完全にサポート。Premiere Proにレーティング、タグ、およびアングルのメタデータが転送される
  • HEVCの再生とトランスコーディング。 HEVCエンコーディング(macOS)
  • ProResクリップの再生解像度の調整
  • フィルタークエリでの単純なブール式のサポート。
  • フォルダー名を含む新しいフィルター。たとえば、「dailies」という名前のすべてのフォルダー内のすべてのクリップを表示する。
  • リストビューでの日付表示の幅をより柔軟にし、システムの設定に合わせてローカライズ。
  • 「作成日」列は、既存の「変更日」列の隣に追加
  • Final Cut Proに送信するときに、マーカーまたはサブクリップの説明をメモとして設定
  • DNxHR 444 12ビットクリップの再生サポートを追加
  • フレームレートフィルターにより、可変または一定のフレームレート(CFR / VFR)のクリップを識別
  • 常にゼロベースのタイムコードを表示するための設定を追加
  • Canopus HQ / HQAファイルの再生を追加
  • MJPEGBエンコードQuicktimeクリップの再生を追加
  • WindowsでH.264クリップのハードウェアアクセラレーションによるデコードと再生を追加
  • メタデータ(Kyno、Final Cut Pro XML、Final Cut Pro 7 XML)をインポートするときのファイルの一致を改善
  • フォルダー名からFCP7 / Premiere xmlのエクスポートファイル名を取得

Kyno

以下の新機能は、プレミアムエディション専用。

  • メタデータを含むクリップまたはサブクリップをFrame.ioにアップロード
  • 最新のArchiware P5 Archive統合を使用して、Kyno内のフォルダーまたはクリップをアーカイブ
  • Avid MediaFilesフォルダーから直接Avid Op Atom MXFファイルを再生、管理、トランスコードできるようになった
  • REDカメラカードからのスパンMOV / ProResプロキシの再生をサポート
  • RED RAW R3D再生のパフォーマンスを改善

価格

Kynoには、StandardとPremiumがあり、どちらも1回支払うだけで1年分のアップデートが提供される。サブスクリプションはない。 Kynoは159ユーロ(税込)で、更に1年間の更新は79ユーロ。プレミアムエディションの場合、ライセンスで349ユーロ、さらに1年で169ユーロとなっている。注:毎年支払う必要はなく、ライセンス期間が終了するとバージョンは更新されないが、現在のバージョンは続けて使用できる。

Links: Lesspain Software

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