広告

iMac Proの出荷が始まる - フルスペック構成では約150万円に

iMac Proの出荷が始まる - フルスペック構成では約150万円に

いよいよ iMac Proの出荷が始まった。 2010年のMac Pro導入以来、MacProモデルはプロユーザーの注目を集めてきた。 最新の iMac Proがプロの映像制作者にとってどのようなものか見てみよう。

iMac Proは、8K REDビデオ、H.264 4Kドローン映像、6K 3D VRコンテンツ、あるいは50メガピクセルRAW静止画など、ハイエンドの映像編集も可能で、ほとんどすべてのプロ用アプリケーションで200〜300%パフォーマンスが向上している。

AppleはiPhoneに焦点を絞ったため、プロ用編集からは遠ざかってしまったと見られているが、この iMac Proを見ていると、Appleがまたプロ用の編集に戻ってくるのではないかと思ってしまう。

ただし、このマシンは後でアップグレードできないことは知っておくべきだろう。ハードウェアは、マザーボードをはじめ、その他のコンポーネントは全て封印されているため、アップグレードすることはできない。プロと銘打ったコンピューターとしては、あまり例がない。標準のiMacでは、RAMをアップグレードすることはできたが、もはやそれもできなくなっている。このパソコンを購入する際には、よく考える必要があるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=a38_qR-S8Yo

パフォーマンス

iMac Proは、高解像度で収録した映像のレンダリングや編集のような重い作業にも対応できるように設計されている。 128 GBのRAMを搭載しており、FCPXのようなアプリケーションで、REDカメラで撮影した8K RAW映像も問題なく再生でき、より速く処理できる。

Appleは次のように述べている。「 iMac Proは18コアXeonプロセッサー、22テラフロップスのグラフィックス性能、27インチのRetina 5Kディスプレイを搭載しており、リアルタイム3Dレンダリング、没入型VR、開発用ワークフロー、高解像度の画像処理、複雑なシミュレーション、大規模なオーディオプロジェクト、リアルタイム4Kおよび8Kビデオ編集のための驚異的なパフォーマンスを提供します。 映像編集の場合は、8本の4Kビデオ、4.5K RED RAWビデオ、あるいは8K ProRes 4444をフル解像度でレンダリングなしに、リアルタイムで編集できます。」

Vincent Laforest氏のブログでは、 iMac Proでのテストを紹介し、 iMac Pro の驚異的な編集機能とグラフィックス機能を証明しているが、そこでは200-300%のスピードの向上を示している。たとえばFCPXではProRes422の映像を、iMac2017年モデルの2倍以上の速度でレンダリングした。 Black MagicのDaVinci Resolveでは、RED 8K Heliumフルフレーム60fpsで撮影した映像を、4M ProRes 422映像に変換するのに、他のiMacやMacbook Proよりも3倍程度速く書き出すことができた。この速度向上は、RED Cine-Xソフトウェアでも期待できる。詳細は同氏のブログを参照していただきたい。

主な技術仕様

ディスプレイ:5K、Retinaディスプレイ、27インチRetina 5Kディスプレイ、5120×2880解像度、10億色、500nitsの明るさをサポート。

プロセッサー:8コア、3.2GHz Intel Xeon W、ターボブースト最大4.2GHz 19MBキャッシュ

上位構成:

10コア、3.0GHz Intel Xeon W、最大4.5GHzのターボブースト、23.75MBキャッシュ

14コア、2.5GHz Intel Xeon W、最大4.3GHzのターボブースト、33.25MBキャッシュ

18コア、2.3GHz Intel Xeon W、最大4.3GHzのターボブースト、42.75MBキャッシュ

グラフィックス

Vega 56、Radeon Pro Vega 56グラフィックプロセッサ、8GBのHBM2メモリ搭載

上位構成:

Vega 64、16GBのHBM2メモリを搭載したRadeon Pro Vega 64グラフィックスプロセッサー

メモリ

32GBの2666MHz DDR4 ECCメモリ

上位構成:

64GBの2666MHz DDR4 ECCメモリ

128GBの2666MHz DDR4 ECCメモリ

Appleのサイトで全ての仕様を見ることができる。

デザイン

iMac Proはスペースグレーの筐体を持ち、内部の熱処理は全く新しいアーキテクチャを採用している。

Space Gray case

Thermal Architecture

この iMac Proが従来のiMacやMac Proと比較しても、長い開発期間を要しているのは想像に難くない。

A whole new computer line.

Marques Brownless氏は iMac Proを一週間仕事に使用したが、彼は次のような印象を持った:

iMac Proはまったく別次元のコンピュータであり、通常のiMacのラインナップと混同しないように注意することが重要だ。 iMac ProはiMacとMac Proのハイブリッドか、あるいはアップグレードされたMac ProがiMacの形をしていると思えば分かりやすいだろう。 iMac Proは間違いなく、単にiMacの速いバージョンではない。

価格

タイトルに記したように、価格は半端ではない。 最も安い iMac Proは4999ドル(日本では税別約56万円)だが、ハイエンドモデルは13,427ドル(同約150万円)に及ぶ。

最後に

Appleはプロの意見を聞き、編集、レンダリングなどの重い処理に費やす貴重な時間を削減する強力なマシンを提供した。高価な価格帯とアップグレードができないのがネックではあるが、非常に有用なマシンであることは間違いない。今後様々なプロの現場で iMac Proを見かけることが多くなるだろう。

近くcinema5D でも iMac Proをレビューする予定だ。

 

Leave a reply

Subscribe
Notify of

フィルター
全て
ソート
latest
フィルター
全て
ソート
latest

CineDコミュニティエクスペリエンスに参加する