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IDXがNEXTO DIのメモリーカードバックアップ装置を販売開始

IDXがNEXTO DIのメモリーカードバックアップ装置を販売開始

アイ・ディー・エクス(以下IDX)がNEXTO DIのメモリーカードバックアップ装置を国内で発売した。用途により、大きく3種類のバックアップ装置がラインアップされている。SD、CFast、SxS、P2などの主なメディアスロットを持ち、SSDや2.5インチHDDにバックアップされる。今回、同社でこれを担当される張兌宇氏に詳しいお話を伺った。

NEXTO DIは韓国の機材メーカーで、従来よりメモリーカードのバックアップ装置を発売していた。現在は、やはり韓国のTVlogic翼下に入り、NEXTO DIはブランド名として存続している。今回これをTVlogicのモニターを扱うIDXが国内で販売することになった。

ラインアップは、用途に応じて以下の3種類が用意されている。

  • NVS2801-Plus:SD、Cfast、SxS、XQD、P2の各種カードに対応
  • NCB-20:SD/MicrSD、Cfastカードを複数枚同時にバックアップ
  • NSB-25:SD、CF/Cfast、SxS、XQD、P2、RED、AXSMを同時に3台までのSSDやHDDにバックアップ

NVS2801-Plus

コンパクトな本体に、SD、Cfast、SxSのカードスロットを持ち、これらのメディアから内臓のSSD、あるいはHDDにバックアップすることができる。P2とXQDは別売のアダプターが必要だが、同様にバックアップできる。また、USB3.0コネクタがあり、もう1台外部にSSD、あるいはHDDを接続し、内臓のメディアと同時にバックアップを2個作ることができる。使用できるバックアップ用メディアは、市販のSSDやHDDを使用することができるが、内蔵するためには高さが9.5mm以下のものが必要。

コピーは、通常のモードのほか、Verify(検証)モードも用意されている。検証モードは通常モードに比べ時間が余計にかかるが、確実なバックアップができる。更に、同じカードで追記した場合、追記した部分だけコピーする機能も用意されている。

本体には、2.4インチ/320×240ドット/カラーTFTディスプレイがビルトインされており、収録された動画を再生する事ができる。本体をもう一つのUSB3.0コネクタでパソコンに接続すると、カードリーダーとして使用できる。

電源はリチウムイオンポリマーバッテリーが内蔵されており、フル充電で約2時間動作可能。付属のACアダプターでも使用できる。また充電はACアダプターのほか、USB経由でも可能で、充電時間はそれぞれ5時間と12時間となっている。

NCB-20

SD/microSDカード用とCFastカード用の2種類が用意されており、SD/microSDカード用はメディアが8枚、CFastカード用は4枚のカードを同時にバックアップできる。マルチカメラでの収録時に非常に便利で、各カードに名前を付けてバックアップする自動ラベリング機能が備わっている。もちろんユーザーが名前を付けることも可能。

秀逸なのは、カードを個別に記憶しており、別のスロットに再度差し込んでも、同じカードの映像としてバックアップされる。例えばCAM1のメディアであれば、このメディアが繰り返しCAM1で使われる限り、CAM1の映像としてバックアップされるので、後でどのカメラの映像か分からなくなるということはない。

本体にはNVS2801-Plusと同じ2.4インチのディスプレイがビルトインされており、映像を確認することができる。なお、USB3.0ポートでパソコンに接続すると、カードリーダーとして使用できる。

NCB-20にはバックアップ用のメディアは内蔵されていない。バックアップ用のメディアは外付けでSSDやHDDを2台まで接続でき、同時に2個のバックアップメディアを作ることができる。

バッテリーも内蔵されていないので、付属のACアダプターから給電する。なお、アダプターを介してVマウントバッテリーと一体にすることができる。この場合、ユーザーがアダプターを取り付けるのではなく、アダプターが最初から一体になっているバージョンを選択する。

NSB-25

主に大型のプロジェクトで使用することを想定して作られているモデルで、RED MagやソニーのAXSMにも対応する。SDカードとCfastカード用のスロットは標準で装備されている他、大きなドックが3つ用意されている。そのドックの一つに、それぞれのカードに対応したアダプター(Bridge Memory Moduleと名付けられている)を差し込んで使用する。アダプターーはSxS、XQD、expressP2、P2、AXSM、RED Mini-MAG、RED、Cfast、AJA Quad用が用意されている。

あとの2つのドックには2.5インチのSSDまたはHDDが、やはりBridge Memory Moduleに収納した状態でスロットインでき、更に外部にUSB3.0で接続するメディアと合わせて3個のバックアップメディアを同時に作成することができる。

本体には5インチ/800×400ドットのカラーTFT LCDディスプレイがビルトインされており、同様に映像をチェックすることができるが、NSB-25ではHDMIで外部モニターに出力する事もできる。なお、再生される映像はそのままではコマ落ちするが、内臓のデコーダーで処理するとスムースな再生となる。(デコードはリアルタイムではなく多少時間がかかる)

電源は、リチウムイオンポリマーバッテリーが内蔵されており、フル充電で約3時間連続使用できる。付属のACアダプターでも使用でき、充電はACアダプターで6時間、USB経由で12時間となっている。

対応できるフォーマットなどの詳細は、IDXのWebサイトを参照いただきたい。

価格と発売時期

張氏によれば、現在代理店への導入中で、近く発売できるとのこと。また価格は、それぞれ以下の通り。(すべて税別)

NVS2801-Plus:¥198,000

NCB-20:SD&Micro SD用Vマウントなし¥96,500 / SD&Micro SD用Vマウント付属¥112,500 / CFast用Vマウントなし¥130,000/  CFast用Vマウント付属¥146,000

NSB-25:¥347,000

各カメラメーカーのカメラでは様々な記録メディアが採用されており、これらのメディアのリーダーを全て携帯するのは効率的に良くない。また、マルチカメラで収録する場合のバックアップは、人的ミスが起こりやすい。現場にパソコンを持ち込まなくても簡単にバックアップできるこれらの機材で、バックアップミスを最小限に防ぐことができるだろう。

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