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Hover2 - 自律飛行するドローン

Hover2 - 自律飛行するドローン

完全自律飛行できるドローンHover 2Kickstarterに登録された。キャンペーンは1230日まで継続される予定だが、すでに調達資金目標をはるかに上回っている。このドローンはインテリジェントな自律機能を持ち、スタビライザーで安定した4K映像を撮影できる。

ドローンの自律飛行機能

現代のドローンは、おもちゃのものを除き、ほとんどの場合ある程度の自律飛行機能を持っている。しかし、完全な自律型ドローンはまだ存在しない。今年リリースされたSkydio R1を覚えておられるだろうか(記事はこちら、ファームウエアアップデート記事はこちら)。cinema5Dではテスト用に確保しており、まもなくレビューをリリースする予定だ。しかしSkydio R1はまだ$ 1,999.00とかなり高価だ。これに比べ、今回発表されたHover 2は比較的安価になっている。

Hover 2の概要

このドローンを開発したのはZero Zero Roboticsという会社で、2014年にカリフォルニアで設立された。同社の最初の製品は、Hover Camera Passportというドローンだった。折りたたみできる非常にコンパクトな機体で、自律機能も持っている。Hover 2は第2世代で、自律飛行が進化している。同社はキックスターターキャンペーンでHover 2を導入し、すでに資金調達目標の約10倍を集めている。キャンペーンは12月30日まで続く。

新しいHover 2は、外観上は第1世代と同様、折り畳みデザインを特徴としている。目立った違いは、カメラのジンバルと本体上の光学レーダーだ。また、2種類の異なるプロペラガードを装備している。プロペラは「ケージ」でガードされており、万一の場合の損傷を最小限に抑えるようになっている。プロペラガードは改良された空力特性で、BlastOffモード(後述)用に設計されている。

Hover 2のカメラモジュールはDJI Mavic Airに近いものだ。 12メガピクセルの解像度を持つ1 / 2.3 “CMOSセンサーで、4KUHDで最大30fps、2.7Kで60fps、1080pで120fpsのMP4ビデオを100Mbpsの最大ビットレートで撮影できる。レンズは固定f / 2.2で、35mm換算で28mmの焦点距離を持つ。カメラユニットは2軸メカニカルジンバルに取り付けられている。

Kickstarterには、Essential、Standard、Palm Pilot、BlastOffの各パッケージが用意されている。

EssentialやStandardパッケージでは、スマートフォンでドローンをコントロールする。Palm Pilotパッケージでは、片手で操作できるPalm Pilotリモコンが付属している。Hover 2と自動でペアリングでき、フライトのショートカットとキャプチャ機能を備えており、最大到達距離は100m。コントローラーのLCD画面にドローンからのPOV映像が表示される。

BlastOffパッケージにはBlastOffコントローラーが付属している。BlastOffコントローラーを使用すると、最大5km離れたところからコントロールできる。改良型プロペラガードも付属している。

主な機能

  • AutoFrame Mode –  4つのプリセットショット(waist-up、full-body、backdrop、birds-eye)から一つを選択すると、Hover 2が自動的にフレーミングし、ボタンをタップすると撮影する。
  • Omni-Followは、被写体を任意の角度からフレーム内に保持する。Hover 2は、被写体の前面、背面、側面からの映像を切り替えることができるが、レーダーは常に進行方向を監視している。つまり、Hover 2は、横向きや後ろ向きに飛んでいても障害物を避けることができるのだ。 Pivot followは、Hover 2を静止させ、カメラが被写体の動きを追跡してフレームの中央に保持するように制御する。
  • TrackShotでは、Hover 2は被写体が動いても、被写体を保持し、印象深い映像を撮ることができる。
  • Cinematic themesでは、アプリでサウンドトラックとフィルター効果を付けることができ、クリップをその場で作成し、ソーシャルメディアにアップすることができる。

360°障害物回避とインテリジェントな追跡機能

Hover 2の独自の光学レーダーは、あらゆる方向の情報をにドローンに送ることができる可動式ステレオセンサーだ。ドローンは、SLAM 3Dマッピング、VIO(Visual Inertial Odometry)、および経路計画機能を組み合わせることにより、リアルタイムにターゲットを追跡しながら360°の障害物回避することができる。コンピューティングは、Qualcomm Snapdragonプロセッサによって行われる。

Hover 2のコンピュータービジョンシステムは、被写体の外観と形状に大きな変化があっても被写体に正確に固定することができる。アルゴリズムは周囲の状況を監視することにより環境をモデル化し、障害物を正確に評価し、追跡プロセスをインテリジェントにコントロールする。 AIによる追跡アルゴリズムのデモンストレーションビデオでは、被写体との距離や向きを認識し、被写体が一時的に隠れた場合でも再発見することができる。

主な仕様

  • 折りたたんだ時のサイズ:230 x 45 x 172 mm
  • 重量:490 g
  • 最大飛行時間:23分
  • バッテリ:2900 mAh
  • 動作周波数:2.4 GHz、5 GH
  • ストレージ:8GBの内蔵ストレージ+最大128GBのmicroSDカード
  • センサー:1 / 2.3 “CMOS、有効画素:12メガピクセル
  • レンズ:f / 2.2、FOV 78.8°、35mm換算値:28 mm
  • ISO:ビデオ:100〜1600、フォト:100〜1600(自動)、100〜3200(手動)
  • フォト(JPEG、DNG RAW、RAW + JPEG)最大サイズ:4048 x 3036(シングルショット、バースト撮影、セルフタイマー、HDR)
  • ビデオ解像度(MP4):4K:3840×2160 @ 30fps、2.7K:2720×1530 @ 30 / 60fps、1080p:1920×1080 @ 30 / 60/120 fps、720p:1280×720 @ 30/60 / 120 fps、最大ビデオビットレートは100Mbps
  • スタビライザー:2軸ジンバルとEIS(デジタルスタビライザー)、ユーザー制御範囲(ピッチ): –  90°〜0°
  • 検出可能な障害物:最も遠い検出可能距離:10m、最大障害物回避速度:≦7m / s

出荷は2019年3月の予定。Kickstarterキャンペーンはこちら。価格は、パッケージに応じて、449ドルから799ドルまで。なお、クラウドファンディングプロジェクトなので、必ず購入できるわけではない。そのリスクは認識しておく必要がある。

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