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フジノンMK50-135mmレビュー

今年の初め、フジノンはドキュメンタリー撮影などに適した手頃な価格のEマウントシネマズームレンズ2本を発表した。 前回MK18-55mm T2.9ラボテストを行ったが、今回は、このペアレンズのMK 50-135mm についてレビューする。

Fujinon MK 50-135mm review

ブリージングしないフォーカス機構、パーフォーカルデザイン、ギア仕様のフォーカス、アイリス、ズームリングなど多くの特徴を持つこのレンズは、今年初めにペアレンズのMK 18-55mm T/2.9と同時に発表された。

MK 50-135mmレビュー

今回も、数日間かけてテストしたが、総じて非常に優秀なレンズであることが分かった。 このMK 50-135mm T/2.9ズームレンズは、先に発売されているMK 18-55 T/2.9とペアレンズの関係で、両方のレンズで18mm〜135mmの焦点範囲をカバーする。

最近、ソニーの18-110mmシネスタイルレンズをテストしたが、これは1本で広範囲のズーム領域をカバーしている。レンズを2本持ち歩きたくない場合は、ソニーのレンズを選択する手もあるだろう。もちろんソニーのレンズは110-135mmの範囲を欠いているが、これは多くのユーザーにとって大きなトレードオフではない。 しかし、フジノンの2本はオールマニュアルで、ソニーのレンズに比べてズーム全域でT/2.9という一定のアパーチャが特徴で、これは大きなアドバンテージだ。

Fujinon MK 50-135mm Review - optics

光学品質

画像の右上を400%拡大した画像。フジノンは解像感でやや劣っている。ソニーは電子的な電子的な補正によりクリアに見える。 しかしフジノンは、色収差はほとんど無く、悪くはない。

上記のショットは、左がフジノンMK 50-135mm T/2.9、右がソニー18-110mm F/4.0だ。これは4K画像の右上部分を400%に拡大した画像。フジノンがややソフトで、ソニーは、電子補正によりクリアであることが分かる。しかしフジノンは、色収差はほとんどなく、歪みもほとんど認められず、4K映像の撮影で良好な結果を得られる。

Fujinon MK 50-135mm Review - optics

操作性

MK 50-135には、フォーカス、ズーム、アイリスリングに業界標準ピッチギアが装備されている。また、マクロモードも可能。バックフォーカスは手動で調整可能で、これにより、ズームイン、ズームアウト時にフォーカスがずれることはない。

Fujinon MK 50-135mm Review - gears

フォーカスリングの回転角は約200°で、フォーカスリングは重た目だ。これはリモートフォーカスを使用しているときは問題ないが、直接操作する場合は、200度は多少長すぎて、一方の端から他方の端までリングを回転させるのが大変な場合がある。

Fujinon MK 50-135mm Review - T/2.9

また、MK 50-135mmではレンズサポート(ステー)が必要だろう。そうしないとフォーカスを合わせている間に画面が揺れてしまう。 フジノンMKレンズ専用に作られたZacuto Scissor Lens Supportをお勧めする。

更に評価したい点は、MK 18-55mm とMK 50-135mmは同じ重量、サイズ、フィルター径であることだ。これは、ジンバルやドローンでの使用時、レンズを交換してもバランスを取り直す必要が無いという点で、非常に便利だ。

まとめ

フジノンMK 50-135mm T/2.9は、一流のレンズといって良いだろう。それは素晴らしい光学品質を提供し、シネマズームレンズながら軽量で、更に価格も手頃だ。エントリーレベルのユーザーにとっては安くはないが、シネマズームレンズとしては今のところ右に出るものは無い。ドキュメンタリーなどの撮影には、このMK 50-135mmは、ペアレンズであるMK 18-55mmと一緒にお勧めできるものだ。ソニーのFS7、FS5、またはα6500のようなカメラのシネマズームとしては申し分ないだろう。

Fujinon MK 50-135mm Review - On FS5

ただ、残念ながら、このレンズはソニーのEマウントにしか使用できない。最近パナソニックのEVA1とキヤノンC200が発表されたが、これらのカメラには使用できない。将来的には期待したいところだ。

なお、このレビューの映像は、フジノンMK 50-135mmレンズを Sony a6300に装着して撮影した。

 

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