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富士フイルムがGFX100の開発コンセプトを発表 - 4K/10bit対応の中判ミラーレスカメラ

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富士フイルムは、フォトキナでGFX 100 Megapixels の開発コンセプト(英語))を発表した。GFX 100100メガピクセルの中判センサーを搭載するミラーレスカメラで、このカメラの開発発表の位置付けだ。

富士フイルムは、GFX中判カメララインアップの新しいフラッグシップカメラ、GFX 100を発表した。 GFX 100は、100メガピクセルのセンサーで4K/30p/10bitのビデオ記録ができ、ボディ内手ブレ補正機能を持つ。価格は約10,000ドルとされており、2019年の第1四半期に発売予定。またGFX50Sの後継機にあたるGFX50Rも発表された。このカメラは、前作よりも格段に小型軽量化されており、更に扱いやすくなっている。 “R”はRangefinder(レンジファインダー:レンズを通さない素通しのファインダー)の意味。ビデオ機能については、1080pで記録することができ、同社によれば画質はGFX50Sと変わらないとのこと。

FUJIFILM GFX 50R

GFX100の主な仕様

GFX 100の最終仕様はまだ不明だが、4K/10bit/4:2:0で内部記録することができ、4K/10bit/4:2:2を HDMI経由で出力することができる。モックアップを見る限りでは、GFX100 Megapixelのボディサイズは従来の50Sに似ている。縦位置用ハンドグリップを付ければ、正方形の形になる。

FUJIFILM GFX 100Megapixel

センサーはフルフレームセンサーの約1.7倍のサイズを持ち、従来より広い視野を確保する。しかし、この巨大なセンサーには、いくつかの懸案点もある。たとえば、長時間の動画撮影時に放熱をどのように扱うのか、などだ。録画時間が限定されているのかもしれない。

中判カメラというイノベーション

大型の高解像度センサーは、手持ち撮影の場合手ブレが大きく影響する。 これを解決するため、GFX100では中判カメラとして初めてIBIS(In Body Image Stabilization:ボディ内手ブレ補正)を採用した。これにより手持ちでの動画撮影でも比較的安定した映像となり、撮影スタイルのバリエーションが広がったといえる。

Fujifilm GFX 100 IBIS sensor

Behold the stabilized sensor of the GFX 100

また、オートフォーカスはコントラスト検出から位相検出に切り替えている。新しいAFシステムはイメージセンサーの100%をカバーし、GFX 50Sや50Rに比べて劇的に精度とスピードが向上している。同社は、この新しいAFシステムは、好評を得ているXシリーズの技術を継承していると語っている。期待したいところだ。

GFX100のビデオ機能

映像クリエーターにとって、動画機能は興味深いところだ。 GFX 100は、4K、30p、10bit、4:2:0で内部記録でき、HDMIを介して4K、10bit、4:2:2を出力できる。これが全画素読み取りなのか、クロップされるのかは分からない。 また、F-logやスローモーション撮影ができるかどうかも、今の段階では不明だ。

Just think of what you could do with the X Processor 4

フルフレームカメラは?

ニコンやキヤノンがフルフレームのミラーレスカメラを発表し、パナソニックもそれに続いている状況だが、富士フイルムはフルフレームを飛び越え、中判カメラを選択した。これは以下の理由によるものだ。

1.富士フイルムは、GFXを「スーパーフルフレーム」と呼んでおり、今後のセンサーサイズのトレンドを大型化と考えている。中判センサーカメラの一般化を進め、将来は誰でも使えるカメラとする。

2.同社はフルフレームの分野は既に多くのメーカーが参入し、これらとは一線を画したいと考えている。

しかし、中判カメラ用レンズの開発にはコストと時間がかかる。キヤノン、ニコン、ソニーがいるマーケットサイズははるかに大きいので、開発投資はこちらのほうが大きく取れるだろう。 更に、富士フイルムのAPS-Cカメラユーザーは、センサーのサイズに関しては満足しているように見える。同社自身もフルフレームに比べて1/3の重量を節約することができ、APS-Cは最もバランスのとれたシステムだと述べている。このあたりが、懸案事項でもあるだろう。

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