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DaVinci Resolve 14を発表 - オーディオ機能を大幅に強化

Blackmagic DesignDaVinci Resolve 14を発表した。昨年Fairlightを買収したが、その成果だろうか、全く新しいオーディオ機能を備えている。また、アプリケーション全体で多くの改善点が見られる。

DaVinci Resolve 14の概要

Ver.12.5に続き、Ver.14は引き続きグレーディングスイートの様相だ。もちろん編集スイートも健在だ。そして、このバージョンはオーディオスイートを新たに追加したといえる。Ver.13はスキップされたが、Ver.14はほぼオーディオに関するアップグレードと言って良い。昨年Fairlightを買収したことで、DaVinci Resolveのオーディオ機能強化が実現できたと考えられる。これにより、Resolve Ver.14では、プロジェクトの編集、グレーディング、そしてオーディオが同じアプリケーション上で処理できるようになった。

Fairlightオーディオタブ

最大1,000トラックのオーディオを作成し、それらをリアルタイムで再生することができ、8つのメイン、サブ、AUX出力が可能となっている。 Fairlightタブは、Fairlightハードウェアコンソールの新しいラインアップと連携し、オーディオワークフロー全体を高効率化する。Fairlightハードウェアコンソールには、デスクトップコンソール、2ベイコンソール、3ベイコンソール、および5ベイコンソールの4つのバージョンがラインアップされている。

Resolve 14

5-bay Fairlightコンソール

Resove Ver.14に新設された新しいFairlightタブは、イコライゼーションやダイナミクスなど、あらゆる種類のオーディオ関連ツールに対応している。各トラックのエクスパンダー/ゲート、コンプレッサー、リミッターダイナミクスと、リアルタイム6バンドイコライゼーションが可能。編集、オートメーション、ミキシングはもちろん、マスタリングとVSTプラグインもサポートする。

Resolve 14

Fairlightタブのパフォーマンスを向上させるために、専用のFairlight Audio Acceleratorカードをシステムに追加することをお勧めしたい。 EQ、エキスパンダー/ゲート、コンプレッサー、リミッターダイナミクス、およびチャンネルごとの最大6つのリアルタイムVSTプラグインをリアルタイムで処理しながら、1,000トラックすべてでミリ秒のレイテンシーを達成している。これらのカードを使用しない場合でも、最大60トラックのオーディオを処理できる。

コラボレーション機能

Resolve14は全く新しいコラボレーション機能も備えている。複数のメンバーが同時に1つのプロジェクトにアクセスし、異なるタイムラインを作成して比較することができる。

これを行っているのは、新しいプロジェクトマネージメントソフトウェアで、トラフィックを処理し、各ユーザからの変更を自動的に保存する。システムが設定されると、複数のオペレーターがログインして作業を開始できる。ストレージは、ニーズに応じて自由に選択でき、特に制限はない。

Resolve 14

Resolve 14のCollaboration tool

ユーザーは、特定のビンまたはタイムラインをロックすることによって、自分の作業分野を保護することができる。別のユーザーがアクセスする必要がある場合は、チャットシステムも用意されている。これにより、メールでやり取りする必要が無くなる。今のところコラボレーション機能は個々のファシリティーに限定されており、インターネットを介してのコラボレーションはサポートされていない。

これらのコラボレーションツールは、Resolveのスタジオ版で提供されている。これは現在299ドルの特別価格で入手できる。 Blackmagic Designは、スタジオ版の普及に力を入れているとみられる。

オーバーオールパフォーマンス

DaVinci Resolve 14の再生エンジン全体が強化されている。 CPUとGPUの最適化、高速16ビット浮動小数点再生、待ち時間の短縮、UIリフレッシュの高速化、Apple Metalのサポートなどだ。高速のGPUを持つコンピューターであれば、非常に複雑なプロジェクトでも、容易に処理できるだろう。システムの負荷は相当大きいと思われるが、バージョン14はシステム全体でシンプルな設計になっているようだ。

Blackmagic Designによれば、パフォーマンスが最大10倍速くなったとしている。映像の再生とスクラブは、これまでよりも滑らかになっていることが期待できる。

その他の機能拡張

その他の機能拡張としては、フルスクリーンモードでの編集ができるようになったことが上げられる。また、カラータブに顔認識ツールが追加された。これにより、顔を追跡したり、目や肌の加工をより簡単に行うことができる。その他にもプログラム全体で多くの改善が実施されている。

Resolve 14

価格とリリース時期

新しいResolve 14は今年後半にMac、Windows、Linux版がリリースされる予定だが、すでにベータバージョンが用意されている。スタジオ版のベータバージョンは$299だが、一般用は無料。ベータ版はBlackmagic DesignのWebサイトでダウンロードできる。

追記:上のビデオでも言及しているが、最新のAdob​​e Pemiere Proアップデートで発生するパナソニックGH5 10ビット問題と同様の問題がResolve 14でも発生している。GH5からの4K 10ビット映像は、オーディオのみのトラックとしてインポートされ、ビデオはオフラインのままになる。 GH5の8ビット映像は問題ない。

Resolve 14

Resolve 14でGH5の10bitファイルを置くと・・

 

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