2019.9.27 Adam Plowden
ティルタは、IBC 2019でTiltaing Z Camケージと、VマウントソニーNPFバッテリーアダプター、および新しく設計された木製ハンドルグリップを展示した。Z Camが注目されつつあり、各ケージメーカーはこぞってZ Camのケージを開発している。 ティルタはTiltaing Z Camケージとそのアクセサリーを導入した。最初はティルティングZ Camケージだ。Z Camはモジュール式であるため、セットアップはモニターやマイクなどのアクセサリーに大きく依存する。ケージには多くのの1/4インチおよび3/8インチの取り付けポイントがあり、多くのオプションも用意されている。 Tiltaing Z Camケージには、クイックリリースベース、マンフロットタイププレート、アルカスイスタイププレートなど多数のプレートが同梱されている。パッケージには、REC ON/OFF用の90度タイプCケーブル、およびサムスンT5ドライブ用のSSDホルダーも付属している。 Tiltaing Z Camケージには、多くのアクセサリーが用意されている。 Tiltaing Z Cam Cage (本体) Tiltaing Z Cam A – cage, top handle Tiltaing Z Cam B – cage, top handle, metal side grip Tiltaing Z Cam C – cage, top handle, rod block, metal side grip 新しい木製グリップはスタイリッシュに設計されており、垂直方向に調整して快適に使用できる。ケージからかなり突き出ており、ARRI Rosetteマウントで取り付けることができる。グリップの内側には、垂直位置を調整するための六角レンチが収納されている。 NPFバッテリーをVマウントで使用 もう1つの新製品は、VマウントバッテリーからソニーNPF-970バッテリータイプへ変換するアダプター。多くのVマウントバッテリーが小型になり、容量は大きくなり、NPF-970バッテリーよりも使いやすくなっている。 Vマウントには多くの場合、DタップやUSB出力も搭載されているため、このアダプターはZ Camユーザー限らず人気がある。 このアダプターはケーブルなしで機能し、ネジでカメラに固定できる。 ティルタのケージやカメラアクセサリーは非常に人気があるが、Nucleus-Mシステムのように出荷が遅れる場合がある。しかしZ Camの人気から考えると、最優先で進めているだろう。
続きを読む2019.9.25 Jakub Han
Z CAMのフラッグシップカメラE2は来月出荷の予定。 S6(6K S35:super35mm)、F6(6Kフルフレーム)、およびF8(8Kフルフレーム)には、EFマウントとPLマウントのバージョンがある(ユーザー交換可能)。すべてのバージョンで電子NDフィルターユニットを使用できる。 Z CAM E2 S6には、電子NDフィルターが使えないマイクロフォーサーズ(MFT)マウントバージョンが追加される。 Z CAM E2 Flagship Cameras will support optional electronic ND filter. Image Credit: cinema5D Z CAMは中国のカメラメーカー。 ZCAM E2カメラは、MFTセンサーを使用して4K 120fps記録とProRes、ZRAW記録を実現しており、多くのユーザーの支持を得ている。 (Z CAM E2レビューはこちら) 現在同社は、より大きなセンサーを備えた主力カメラに焦点を合わせている。 Z CAMは、NAB 2019で新しいS35カメラとフルフレームカメラのプロトタイプを初めて公開した。(インタビュー記事はこちら) IBC2019で、Z CAMの担当者にインタビューを行った。 Z CAM S6、F6、F8の概要 Z CAMのモデル名には意味があり、Sは「S35」、Fは「フルフレーム」、6は6K記録、8は8K記録を表す。 IBCでは、主にZ CAM F6(6K記録でき、フルフレームイメージセンサー搭載)に注目した。 Z CAM E2 Flagship Cameras will ship soon. Image Credit: cinema5D インタビューで同社は、NABでZ CAMが展示したものは、最終的な形状ではないと述べている。バッテリーはソニーのNP-Fを使用している。小さな変更点だが、新しい12V 2ピンLemo電源出力を追加されており、NP-Fバッテリーからアクセサリーに給電できるようになった。 New 12V output connector at the back of Z CAM E2 F6 camera. Image Credit: cinema5D Z CAM E2 F6のボディは元のZ CAM E2よりも約100g重いが、非常にコンパクトだ。すべてのZ CAMフラッグシップカメラには、キヤノンEFマウントとPLマウントが用意されている。Z CAM E2 S6には、さらにMFTマウントが付属する。 内部記録に関しては、すべてのカメラは次のモードをサポートする。 Z CAM E2S6 :6K 75fps / 14 stops /300Mbps Z CAM E2F6 :6K 60fps / 15 stops / 300Mbps Z CAM E2F6 :8K 30fps / 14 stops / 300Mbps 記録メディアはCFast 2.0。カメラは、ZRAW、MOVおよびMP4をサポートし、H.265で10ビット、H.264で8ビット記録が可能。 (ZRAWの記事はこちら) オプションの電子NDフィルターユニット このカメラの最も注目すべき新機能の1つは、オプションの電子NDフィルターで、キヤノンのND RF-EFアダプターと同じように機能する。側面からスライドイン/アウトする。オプションのユニットには電子NDフィルターが含まれる。 Optional electronic ND filter unit for Z CAM E2 flagship cameras. Image Credit: cinema5D Z CAMの電子NDフィルターユニットは1.8〜8stopの範囲をカバーする。電子NDの利点は、濃度を正確に制御できることだ。濃度はシームレスに変化するため、入射光が変化しても(屋外撮影中の雲など)でも露出は一定に保たれる。 NDフィルターユニットは、2本のネジで固定される。 この電子NDフィルターは、EFマウントとPLマウントのすべてのZ CAM E2フラッグシップモデル(Z CAM E2 S6、F6、およびF8)に実装される。唯一MFTマウントのZ CAM E2 S6では、フランジ距離が短いため、電子NDフィルターが使用できない。 価格と発売時期 新しいZ CAM E2フラッグシップカメラが予約注文可能になったが、発売は2019年10月の予定。 E2-S6(6K S35):2,995ドル– PL、EF、およびMFTマウント E2-F6(6K FF):4,995ドル– PLまたはEFマウント E2-F8(8K FF):5,995ドル– PLまたはEFマウント 電子NDフィルターユニットの正確な価格は未定だが、同社はそれほど高価ではないとしている。
続きを読む2019.9.10 Gunther Machu
Z CAM E2の最新ファームウェア(0.89)は既にダウンロード可能だ(記事はこちら)。大きな進化は、内部RAW記録が可能になったことだ。 そこでZCAM E2のZRAWをcinema5Dラティチュードテストしてみることにした。今回はBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC4K)と比較する形で評価する。 BMPCC 4K and Z CAM E2. Photo credit: cinema5D 筆者は、中国のメーカーZ CAMのカメラ、Z CAM E2をかなり長く使用している。インドでミニドキュメンタリーを撮影したレビューも参考いただきたい。また、現在VAZEN1.8x 40mm T2アナモフィックレンズをテストしている。 これは3696×2772のほぼフルサイズセンサー、ProRes HQで記録し、 1:2.4の比率でデスクイーズする。(レビューは近日公開予定)。 Z CAMは、ファームウエアのアップグレードで常に機能を改善している。更に同社はZRAWという名前の内部RAW記録機能をリリースした。 最近の記事でZRAWについて詳しく説明したが、ZRAWは最大4096×2160 @ 30fpsで内部CFastカードに記録できる。(将来60fpsをサポートする予定) そこでやはりRAW記録が可能なBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC 4K)とラティチュードテストにより比較してみることにした。 cinema5Dのラティチュードテスト cinema5Dでは、既にいくつかのラティチュードテストを実施しているが、ラティチュードテストについて簡単に説明しておこう。 ラティチュードとは基本的に、カメラが露出オーバーまたは露出アンダーで撮影した場合、どの程度カラーやディテールを保持し、それを回復できるかの度合いだ。 Standard studio scene showing the Z CAM E2 at zero exposure level: Johnnie’s face at max. 60% luma, the white sheet of paper at 65% luma level. ベースライン設定(最大60%ルミナンスで顔を露出、最大65%ルミナンスで白い紙を露出)から、4または5stopの露出アンダーに達するまで1stopずつ段階的に露出を下げていく。次に、Z CAM E2のZRAW VideoSuiteやBMPCC 4KのDaVinci Resolveを使用して適正露出に戻し、その時の画質を評価する。 ZRAW VideoSuiteでZRAWファイルを処理 上記のように、ZCAM ZRAWファイルは、ZRAW VideoSuiteを使用して処理する。なおZRAW VideoSuite はZ CAMホームページからダウンロードできるスタンドアロンのソフトウエアで、現在のところWindows 10のみに対応している。 The standalone ZRAW Video Suite from Z CAM (Windows 10 only). ZRAW VideoSuiteはZRAWファイルをバッチ処理し、それらをDNxHR HQXファイルに変換する。ただし、現時点でZRAWはPremiere ProやDaVinci Resolveなどでサポートされていないため、ワークフローは非常に手間がかかる。 The color grading and exposure correction tools in the ZRAW Video Suite. このラティチュードテストでは、基本的に露出のみを調整し(1/3stopで表示されるため、上の画像の「15」の値は5stopの露出補正を意味する)、Rec709カラースペースを使用してファイルを処理する。 ZRAWのファイルはBMPCC4Kと同じ解像度/フレームレートで、これに相応するBRAW 3:1固定ビットレートファイルよりも約50%大きくなる。従って結論を先に行ってしまうと、今のところZ CAM E2でZRAWを使用する利点はあまりないと言える。 Z CAM E2とBMPCC 4Kラティチュードテストの結果 両方のカメラは、ネイティブISO(ZCAM E2で500、BMPCC 4Kで400)、UltraHD 25 fpsにセットしている。 ノイズは、Z CAM E2では2stopアンダーですでに現れ始めており、3stopのアンダーでは水平ストライプが現れ始め、これはノイズリダクションで除去できないた。(NRの結果を参照) Z CAM E2 at 2 stops underexposure, pushed back to zero. Still usable, but noise is already strongly present in the image. Z CAM E2 3 stops underexposed, pushed back to zero. Horizontal stripes start to appear which cannot be removed any longer. The point of no return has been reached. BMPCC4Kと比較すると、BMPCC4Kのラティチュードが1stop改善されていることが明確にわかる。これは、それぞれのカメラのダイナミックレンジ測定と一致している。(Z CAM E2はSNR = 2で10.8stop、BMPCC4KはSNR = 2で11.6stopを示している。) Z CAM E2 vs. the BMPCC 4K at 3 stops underexposure, pushed back. The Z CAM E2 (Left) has crossed the limit of usability, whereas the BMPCC 4K (Right) still holds up. 4stopアンダーではBMPCC4Kも限界に達し、削除できない水平ストライプが現れる。(BMPCC 4KとBMPCC 6Kの比較でも同じ結果が見られる)。 Z CAM E2 vs. BMPCC 4K at 4 stops underexposure, pushed back to zero. Both cams are beyond their limits. 4stopアンダーでは、Z CAM E2とBMPCC4Kはどちらも限界を超えている。 4stopアンダーでBMPCC4K画像はピンク色になり始める。Z CAM E2では、色は保持されているが、多くのピンクノイズが現れる。もちろんどちらも映像としては使えない。最近のBMPCC6Kのラボテストも合わせてみると興味深い。 さて、どちらのカメラもRAWで記録できるが、3stopや4stopの露出アンダー時のノイズから救えるだろうか?そこで、両方のカメラで撮影したファイルに対して、DaVinci Resolveで、しきい値30およびしきい値10の空間ノイズリダクションを当ててみた。 Z CAM E2 vs. BMPCC 4K at 3 stops underexposure, pushed back and using noise reduction (temporal and spatial) in Resolve. The Z CAM image cannot be recovered as the stripes don’t go away (have a look at Johnnie’s shirt, for example). Z CAM E2 vs. BMPCC 4K at 4 stops underexposure, pushed back to zero and using temporal and spatial noise reduction in Resolve. Now also the BMPCC4K image cannot be recovered any longer (more easy to see during playback of the video files, not so easy to see in the scaled static images of this article). さて、なぜZRAW Video Suiteのノイズリダクション機能を使わないのか疑問に思われるかもしれない。 ZRAW VideoSuite DeNoise settings Z CAM E2のZRAWファイルのDeNoise設定を使用して、「Low」から「Highest」まで、さまざまなテストを行った。 Z CAMが発行する説明書がないので、個々の設定が画像に対して何を行うかを推測するしかない。 一方、VideoSuiteのノイズリダクション設定を「オフ」のままにして、前述のDaVinci Resolve設定を使用すると、最良の結果が得られることが分かった。(両方のカメラに同じ設定を使用している)この結果から、VideoSuiteのノイズリダクションは使っていない。 まとめ 正しい露出設定ではZ CAM E2の画像は好感が持てる。そして、RAWでカメラ内記録を実現していることにも拍手を送りたい。 しかし、結局のところ、それが本当に使えるかということを確認する必要がある。本質的には、撮影にあたって2stop以上露出アンダーにするべきではない。ZRAWは、画像を復元する機能にかなり制限がある。 現在のところ、Z CAM E2のProResに対し、ZRAWで記録する利点は見当たらない。従って、次の理由から、ZRAWの使用はお勧めできない。 ファイルサイズは、相当するBMPCC4KのBRAW 3:1固定ビットレートよりも約50%大きい。(さらに、BRAWでは最大12:1の選択肢もある) Z CAM E2ではProResでも記録できるが、これに対するメリットが無い。 一般のNLEでファイルを読み込ませる前に変換する必要があるため、ワークフローが面倒 ZRAW VideoSuiteは、ビデオの再生ができない(フレームプレビューのみ)ので、画像のノイズ除去などの効果が確認できない。 一方、Blackmagic RAW(BRAW)のファイルサイズは比較的小さく、12ビットで更に圧縮率の高いRAW記録も選択できる。DaVinci Resolveのワークフローは非常に簡単で、しかも2014年のラップトップでも、6KのBRAWファイルをスムーズに実行できる。 Z CAMの声明 この結果を公開する前に、Z CAMのCEO であるKinson Loo氏に連絡し、回答を求めた。 彼と技術チームのJason Zhang氏は非常に協力的ですぐに返答をくれ、ZRAWの実装とノイズ除去について意見を述べている。 「RAWの重要なポイントは、画像のディテールです。 RAWテストでは常にディテールテストも含める必要があります。 ZRAWは、複雑なシーンで視覚的にロスのない画像を実現するように設計されています。 ZRAWの解像度を確認するには、複雑なシーンを撮影することをお勧めします。 これがZRAWファイルが大きい理由です。ディテールは気にせず、ノイズにもっと気を配るなら、ProResの方がはるかに良い結果が得られます。 ZRAW自体は、YUVベースのフォーマットよりもはるかに多くのノイズが含まれています。 ProResやH265などのYUVベースのファイルには、画像処理プロセスが含まれているため、まざまなレベルのノイズリダクションが行われています。カメラのノイズリダクション/カーブ/色補正は画像信号の主要な要素です。 一方、ZRAW VideoSuiteには2Dノイズリダクションとクロマノイズリダクションがありません。しかしZCAM DeNoiserは、オプティカルフローベースの3Dノイズリダクションを採用しており、ディテールを損なう心配がありません。今後、画像処理プロセスにノイズ除去関連の機能を追加することを検討します。従って、ノイズ除去ソフトウェアZ CAM DeNoiserを使用してビデオを処理し、再度テストすることをお勧めします。カメラのノイズをさらに減らすことができますが、一部のプロユーザーはそれが気に入らないため、彼らはZRAWを使用しています。」
続きを読む2019.8.27 Gunther Machu
ペンチ国立公園で短いドキュメンタリー撮影をするため、インドのジャングルへ分け入ったが、この時に使ったのがZ CAM E2だった。ここでは、厳しい環境での使用感についてレポートする。ただ、この時はZRAW(内部RAW記録、パーシャルデベイヤー、最大4096×2160 @ 30fpsをサポート)で記録できる新しいファームウェアアップデート(V 0.88)が間に合わなかった。近い将来、ZRAWファームウエアで撮影してみたい。 Z CAM E2 camera それまでも筆者はマイクロフォーサーズカメラを使っていた。具体的には、ちょうど10年前に最初のパナソニックLUMIX GH1を購入した。 当時は、フルHD、AVCHD /17 Mbpsが最大解像度だった。使用可能なISO値は400だったが、Voigtlaenderレンズはフルフレームの視野角(25mm f0.95など)を可能にし、後にV. Kiselevのハックによりビットレートが安定した25Mbpsに改善された。全体として、納得できる画像だった。 そして10年前から、中国のメーカーZ CAMの新しいシネマカメラZ CAM E2を使うようになった。 4K DCI /ProRes HQ 10bit 4:2:2で内部記録でき、Z-LOG2プロファイルで最大60fps(4k H265で最大120fps、1:2.4モードで160fps)で記録できるマイクロフォーサーズカメラだ。 Z CAM E2 – Minimum Rigging Z CAM E2の設定 マイクロフォーサーズフォーマットについて気に入っているのは、スピードブースター(0.71x)を使用する場合を含め、ほとんどすべてのレンズに対応できることだ。スピードブースターを使用すると、たとえばキヤノンEFレンズを使用できると同時に、感度が1stop向上する。 4K DCIモード(4096 x 2160)では、Z CAM E2のクロップファクターは約1.9で、スピードブースターを使用すると約1.35のクロップとなる。 残念ながら、Z CAM E2に使用できるケージは発売されていないが、カメラの上部、下部、側面には多くの1/4インチネジ穴が用意されている。 Z CAM E2と組み合わせて、マジックアームを搭載したPortkeys BM5モニターのプロトタイプを使用したが、このときの状況は下の画像をご覧いただきたい。なおリリースバージョンは黒だが、プロトタイプの表面は陽極酸化された緑だ。 音声に関しては、横に取り付けたZ CAM E2の3.5mmオーディオ入力を使用し、Sennheiser MKE 440を使用したが、これは理想的ではなかった。また、3.5mm入力を介して録音された音質には、言いたいことが多くある。オーディオに関しては、将来改善されることを望む。 レンズは、2本のレンズを選択した。ドキュメンタリーの撮影にはOlympus 12-100mm f4(手振れ補正機能が優れている)、野生動物の撮影にはMetabonesスピードブースターとキヤノンEF 100-400mm f4.5–5.6 version1だ。 なお4K DCI時1.9クロップファクターでのケラレは、オリンパスレンズの最広角で発生する可能性がある。 Z CAM E2では、さまざまな容量のソニーNPFバッテリーを使用できる。今回の撮影では、5200mA(NP F750)を数個持って行ったが、消費電力が驚くほど低くバッテリー持続時間がまったく問題にならなかったことは嬉しい誤算だった。 同じ種類のバッテリーをPortkeys BM5モニターにも使用できるのも大きなメリットだが、モニターの電力消費が非常に高かったため、すべての予備バッテリーを使った。 Man at work- With the Z CAM E2 堅牢性 インドのジャングルでの気温は45°Cにもなり、非常に乾燥した気候のため、オープンジープででこぼこで埃っぽい道路を走行する場合、機材が心配だった。 しかし問題はまったくなかった。モニターもカメラも十分堅牢で、温度による問題も発生しなかった。モニターにはファンがあり、音を拾わないよう最低の設定まで下げたため、非常に熱くなったが、機能に問題は無かった。 画質 今回の撮影でZ CAM E2シネマカメラを採用した主な決定要因は、小型で耐久性があり4K DCI ProRes HQで撮影できることだった。 Z CAM E2は期待どおりで、これで撮影された映像が冒頭のビデオだ。このカメラは、非常に有機的で繊細な画像を撮影でき、色も素晴らしい。Z CAMから提供されたLUTを使用してZ-LOG2プロファイルをグレーディングするのも簡単だ。 夜のショットでは、ISOを16000に上げる必要があったが、画質はそれほど荒れず、使用可能な範囲だ。 ダイナミックレンジ Z CAMは、13stopのダイナミックレンジを公表しており、テストでどのような結果になるか非常に興味があった(テスト方法の詳細についてはこちら)。テストしたファームウエアは0.86で、その時点ではRAW記録はサポートされていなかった。 Fig.1: Waveform plot of the Z CAM E2 cinema camera at ISO500 using Z-LOG2 ProRes HQ – about 11 stops can be identified above the noise floor. Xyla 21ステップチャートの波形プロットは、約11stopを示している(図1)。 IMATESTを使用してダイナミックレンジを計算すると、4K DCI 23.98fps/ ProRes HQ/ISO 500/Z-LOG2で10.8stopの結果が得られた。(SNR = 1で11.9stop、図2) Z CAM E2はデュアルISOセンサーを使用しているため、ISO 2500の2番目のゲイン値もテストしたが、こちらは10.4stopだった(SNR = 2)。 これらは、パナソニックGH5s(10.7stop)とほぼ同じで、他のマイクロフォーサーズカメラの BMPCC4KはProRes HQ で11.6stopのダイナミックレンジだ。 Z CAM E2はHDRモードも可能だが、HDRモードではハイライトされた部分のシャッタースピードを8倍にしてもう1枚の画像をキャプチャし、これら2枚を1枚のビデオフレームにマージする(ダイナミックレンジはさらに3stop増加する)。 ただし実際にこれを試してみると、画面の変化があるシーンでは奇妙なモーションブラーが見える。ただし、動きの少ないインタビューなどのシーンや、より高いシャッタースピード(1/200以上)を必要とする状況では有用だ。 Fig. 2:IMATEST calculates 10.8 stops of dynamic range for the Z CAM E2 cinema camera at a signal to noise ratio of 2 for 4k DCI ISO500 ProRes recording using Z-LOG2 (1/SNR = 0.5, medium value in the upper right hand table). ローリングシャッター 我々は、300Hzの高周波、クオーツおよびマイクロコントローラーベースのストロボライトに基づいた新しいテスト方法を使用している。センサーの読み出しは上から下に向かって行われるため、ストロボから一連の黒と白のバーが取得される。 ローリングシャッター測定では驚くべき結果が得られ、全体として非常に優秀な印象を受けた。4K DCI 25pモード(ProRes HQ/ZLOG2時)では、11.1 msという非常に良い結果が得られた。なお、BMPCC4kはUHD 25pモードで16 msだ。 Z CAM Rolling Shutter effect メニュー ところで、Z CAMフェイスブックグループで語られている内容は非常によく、Z CAMユーザーだけでなく、そうでない映像クリエーターにとっても有用なものだ。 iOSに対応したZ CAMスマートフォンアプリもあり、カメラとwifiで接続し、すべての設定にアクセスきるほか、遅延もほとんどなく、フルスクリーン画像プレビューも見ることができる。なお、Androidバージョンはまだベータリリース。 モニターで見ている場合、ライブビューと記録ビューとの間に多少の遅延がある場合は、スマートフォンで確認すると良いだろう。 カメラ機能については、ゼブラや偽色、あるいはフォーカスピーキングが非常に強力だ。特にフォーカスピーキングはメニューでこれを調整できる。(現在は利用できない) 。 メニュー自体はシンプルで分かりやすく、またファンクションボタンのカスタムも可能だ。ただし、一部の設定、たとえばフレームレートの変更などはかなりメニューの深いところにある。そのため、撮影中に即座に変更したい場合は苦労する。 なお注意しておきたいのは、ProResで記録した場合、カメラでの再生ができないということだ。(ファームウェアバージョン0.86)。将来のファームウエアアップデートで対応されることを望みたい。 Portkeys BM5モニターと組み合わせ 理論的には、この組み合わせはうまく機能するはずだ。 Portkeys BM5モニター(記事はこちら)は5インチFHDモニターで、ケーブルを介してタッチスクリーン上のカメラのメニューを操作できる。ただし新しいファームウエアでもまだ対応されていない。 画面自体は非常に明るく(2000 NITS)、直射日光下でも画像を見るのに問題は無かった。しかし残念ながら、表面は非常に反射性が高く、視聴を妨げる。下の図3を参照。 また、消費電力が大きく、オーディオ収録に支障が出ないよう内部ファンを「低」に設定すると非常に熱くなる。 全体として、良いモニターだが、上のような問題点も併せ持つ。入力はHDMIだが1080p信号しか対応しておらず、Z CAM E2の4K信号を受け取れない。したがって、4K HDMI信号の場合、モニターでフォーカスを判断する方法がない。モニターのパンチイン(1:1ピクセルビュー)も組み込みのフォーカスピークもこの信号を正確に表示しないためだ。 そのため、カメラのフォーカスピーキング(HDMI経由でモニターに表示)に依存する必要がある。 Fig. 3: The Portkeys BM5 monitor – bright (2000 NITS) and well built, however the screen is very reflective which can hamper the viewing experience outside. まとめ Z CAM E2シネマカメラは、マイクロフォーサーズカメラのラインアップに新しく追加されたものであり、非常に多くの新機能が搭載されているが、何よりもまず画質の向上があげられる。ただし3.5mm入力のオーディオクオリティは、改善の余地がある。 高いフレームレート、ProRes記録など、多くの機能が追加されたのは評価できる。 Z CAMは間違いなく注目すべきメーカーで、今年後半に予定されている新しいAPS-Cおよびフルフレームカメラ(S6、F6、およびF8)も注目を集めるだろう。 ただし、マイクロフォーサーズクラスの他のシネマカメラと比較する場合、BMPCC4Kは無視できない。 BMPCC4Kは安価で、5インチモニターを内蔵し、内部ProResおよび12ビットRAW記録(Blackmagic raw)が可能だ。また、BMPCC4Kは0.8stopのダイナミックレンジを出している。しかしZ CAMはマルチカム記録や同期、wifiなどの機能を持っており、これらの機能はアドバンテージとなる
続きを読む2019.8.15 Mark Zdunnek
Z CAMは中国の深圳に拠点を置く中国メーカーで、前回のNABで6K / 60fpsのE2-F6と8K / 30fpsのF8を発表した。出荷は2019年10月に予定されているが、これに先だって予約販売が開始された。更に6K / 75fpsのZ CAM E2-S6が発表されたが、これはダイナミックレンジ、RAW、その他多くの注目すべき機能を内包している。 Z CAM E2-F6 (Image credit: Z CAM) Z CAM E2-F6 - フルフレーム6Kシネマカメラ Z CAM E2-F6はフルフレームCMOSセンサーカメラで、広く使用されているEFおよびPLレンズマウントに対応する。価格は5,000ドル弱。前モデルのE2 4KカメラのMFTセンサーから脱皮し、ダイナミックレンジ選択も可能としてWDRセンサーは使用していない。 F6は、ダイナミックレンジが15stopに達し、ギガビットイーサネット接続を介して制御可能で、同じケーブルでライブストリーミングも可能だ。センサーは、400 ISOおよび2500 ISOのデュアルネイティブISOをサポートしている。 このカメラは、6Kで最大60fps、4Kで120fpsの撮影ができ、最大300Mbps(H.264とH.265)でCFast 2.0カードに記録する。フレームレートは、アスペクト比が2.4:1で、色深度10ビットのシネマスコープのみ可能。残念ながら、10ビットの記録は4:2:0カラーサブサンプリングのみだ(H.265およびH.264でも同様)。 この記事を執筆時点で、同社のホームページの表には、ZRAWがサポートされていると記載されているが、内容は空のままだ。ビット深度(10ビットの可能性が高い)やカラーサブサンプリング、Mbpsなどの詳細情報は明確ではない。 利用可能な解像度と最大フレームレートは以下の通り。 6244×4168 @30fps max (6K Open Gate) 6144×3240 @48fps max (DCI 6K) 6144×2592 @60fps max (DCI 6K 2.4:1) 5760×3240 @48fps max (6K UHD) 5552×4164 @30fps max (5K 4:3) 4992×4160 @30fps max (5K 6:5) 4096×2160 @72fps max (DCI 4K) * 4096×1728 @120fps max (DCI 4K 2.4:1) 3840×2160 @72fps max (4K UHD) * 3840×1620 @90fps max (4K UHD 2.4:1) 1920×1080 @120fps max (FHD) * Cropping / Supersampling selectable. Z CAM E2-F6: From different perspectives (Image credit: Z CAM) Z CAM E2-F8 - フルフレーム8Kシネマカメラ F6とは異なり、一部の機能は注目に値する。F6のセンサーが37.09 x 24.75 mmなのに対しF8のセンサーは35.97mm x 23.99mmとわずかに小さい。 F6の最大解像度は6244x4168px(6Kオープンゲート)で26メガピクセル(26,024,992px)だが、F8の最大解像度は8192x3456px(DCI 8K)となっている。F8のセンサーは約28メガピクセルだが、最近発表されたソニーのα7R IVと同様、61メガピクセルにブーストできる。これ以外に、F8のダイナミックレンジは14stopで、F6の15stopに比べて少し低くなる。 Z CAM E2-F8 (Image credit: Z CAM) 最も注目すべき違いは、F8の解像度と最大フレームレートだ。 8192×3456 @30fps (DCI 8K 2.4:1) 7680×4320 @30fps (8K UHD) 6144×3240 @30fps max (DCI 6K) * 5760×3240 @30fps max (6K UHD) * 3840×2160 @30fps max (4K UHD) * * Cropping / Supersampling selectable. Z-CAM E2-F8: details リストが完全でないのは、現在利用できないか不明であることが理由だ。クロップファクターの詳細、ラインビニングに関しても同様だ。このセンサーが表示されたすべてのフレームレート(QFHDでも)で最大30fpsしか処理できない理由と、60fps、10ビット、4:2:2で同時に4KのHDMI 2.0 Type-A出力を表に示している理由も不明だ。これらについては現在Z Camに問い合わせ中。 Z CAM E2-F6 と F8の共通機能 注目されることの1つは、F6とF8が、前モデルと異なり「Apple ProRes認定」と表示されていないことだ。このことは両方のカメラにProRes 4:2:2(HQ、Standard 422、LT、およびProxy)録画オプションがないことを示している。これらの機能は、E2 4Kのユーザーに高く支持されていたものだ。 Z CAMに問い合わせると、将来、内部記録でProRes 4:2:2/6K以下のライセンスを取得する予定とのことだった。また、6K RAW @ 30fpsにも取り組んでいる。しかし現在のところ、実現時期については明らかにされていない。 どちらのカメラもexFAT形式でのみCFast 2.0カードに記録でき、HDMI 2.0 Type-A(10ビットで最大4 @ 60 fps、最終的に4:2:2のビデオ出力が利用可能)で接続できる。USB 3.0 Type C(データ転送、カメラ制御)、2x COM-ポート、2.5mm ソニー LANC互換リモートコントロール、3.5mmステレオオーディオ入出力も搭載。また、プロユーザーにとって非常に便利な機能はデュアルチャネルXLRマイク用の5ピンLEMOポートで、24ビット48kHzオーディオを記録できる。更に5GHzのWiFi 802.11n(外部アンテナ)(E2 4Kの2.4GHzからの改良)も利用できる。 Z Cam E2-F6のサイズは4Kと同じだが、F8の奥行きは10cm大きく、わずかに大きくなっている。通常のビデオ録画とは別に、両方のカメラは、タイムラプスビデオとスポーツRec.709、FLAT、HLG、およびZ-Log2ガンマカーブを備えており、E2 4Kと同様にオートフォーカス、マニュアルフォーカス、連続オートフォーカスも選択できる。 Z CAM E2-S6 - super35mm 6Kシネマカメラ 同社のWebサイトに既にアップされているZ CAM E2-S6も予約注文可能だ。 価格は2,995ドルで、F6モデルとの主な違いは、23.4 x 15.67 mmのsuper 35mm CMOSセンサーを採用しており、同じ有効ピクセル数で14stop(1ストップ未満)のラティチュードを持つ。またもう一つの重要な違いは、特定の記録解像度で利用可能な最大フレームレートだ。下はE2-F6と比較したE2-S6で利用可能なフレームレート。 Z CAM E2-S6: Front view and 45-degree corner-view of the backside (Image credit: Z CAM) 同じ解像度とフレームレート 6244×4168 @30fps max (6K Open Gate) 6144×3240 @48fps max (DCI 6K) 5760×3240 @48fps max (6K UHD) 5552×4164 @30fps max (5K 4:3) 4992×4160 @30fps max (5K 6:5) 1920×1080 @120fps max (FHD) 相違点 6144×2592 (DCI 6K 2.4:1): F6: @60fps max S6: @75fps max Only S6: 4096×2160 @30fps max (DCI 4K Low Noise) * 4096×2160 (DCI 4K) *: F6: @72fps max S6: @75fps max 4096×1728 (DCI 4K 2.4:1): F6: @120fps max S6: only @100fps max (筆者メモ:最大フレームレートが異なるすべての解像度は、S6でより高いフレームレート機能を持つ。この理由は不明。) Only S6: 3840×2160 @30fps max (4K UHD Low Noise) * 3840×2160 (4K UHD) *: F6: @72fps max S6: @75fps max Only F6: 3840×1620 @90fps max (4K UHD 2.4:1) * Cropping / Supersampling selectable Z CAM E2-lineup: S6, F6 & F8 camera bodies and comparison 価格は、Z CAM E2-S6は2,995ドル、Z CAM E2-F6は4,995ドル、Z CAM E2-F8は5,995ドルで予約注文が可能。アムステルダムで開催されるIBC 2019で出展される予定。 同社のWebサイトはこちら。
続きを読む2019.8.13 Jakub Han
TiltaはZ CAM E2用に新しいTiltaingケージを導入した。多くの1/4 “-20および3/8” -16取り付けネジ穴、2ヵ所にARRIロゼット、1つのコールドシューを持つ。また、Tiltaのさまざまなアクセサリー、ハンドル、および電源ソリューションをサポートする。 Tiltaing Z CAM E2 Cage Z CAMは中国のカメラメーカーで、その製品は人気が高まりつつある。同社は最近、手頃な価格のZ CAM E2Cの開発を完了したが、これは、すでに多く使われているZ CAM E2の下位モデルだ。 NAB 2019で、Z CAMは新しいフラッグシップとなる6Kおよび8K大型センサーカメラも発表している。 Tiltaも中国のカメラアクセサリーメーカーで、製品ラインアップを再編成している。すでに特定の製品にTiltamaxという名称を使用しているが、はTiltaingと名付けられた新しいブランドも登場した。 同社のE-shopでは、現在3つのブランドでラインアップされている。 Tilta(会社名)には、カメラリグとケージ、電源ソリューション、メカニカルフォローフォーカス、およびさまざまなケーブルとサポートシステムが含まれる。 Tiltamaxには、ジンバルと手振れ補正システム、レンズ制御システム、ワイヤレス伝送システムが含まれる。一般に、内部に複雑な電子機器を搭載したものはすべてTiltamaxとしてブランド化されているようだ。 Tiltaingには、選択したカメラケージ、電源ソリューション、およびアクセサリーが含まれる。 なおこれは単に筆者の考えで、正式にこのように発表されているわけではない。NAB 2018でTiltaが初めてTiltaingブランドを公表したのは、Tiltaが将来の製品アイデアを共有するため、映画製作者向けのクラウドファンディングチャンネルを発表したときだ。 Tiltaing Logo さてTiltaは、TiltaingブランドでZ CAM E2の新しいケージを導入した。 Tiltaing Z CAM E2ケージの概要 Tiltaing Z CAM E2カメラケージは、カメラ本体に保護ガードを提供し、複数の1/4 “-20および3/8” -16ネジ穴、2ヵ所のARRIロゼット取り付けポイント、1つのコールドシューを持つ。 ケージのベースには、カメラをジンバルに取り付ける場合などに対応する取り付け穴があり、セットアップのバランスを簡単に微調整できる。各種ベースプレートをケージの底部に取り付け、ロッドを取り付けたり、電源を構成したりすることができる。 クイックリリーストップハンドルや各種サイドハンドルをケージに取り付けて、Z CAM E2を快適に保持することもできる。 Tiltaは、ケージ用のさまざまなアクセサリーを提供している。たとえば、フォローフォーカスモーター用15mmシングルロッドホルダー(トップ/ボトム/サイド)、HDMIクランプアタッチメント、ボルト付きUSB-Cケーブル、SSDホルダーなどがある。 Tiltaing external powering solutions – Image Credit: Tilta トップハンドルや各種サイドハンドルには、ソニーNPバッテリーやサムスンT5 SSDを内蔵することもできる。 Tiltaは、V Lockバッテリー、ゴールドマウントバッテリー、ソニーNPバッテリー、キヤノン LP-E6バッテリーなど、さまざまな外部バッテリー取り付けオプションも提供している。 Z CAMケージとアクセサリーはセットにバンドルされているが、個別にも購入できる。以下はセットの例。 Tiltaing Z CAMキットAには、ベースZ CAMケージ、クイックリリーストップハンドル、サムスンT5 SSDドライブホルダー、Z CAM用90度USB-Cケーブル、Arcaクイックリリースベースプレート、Manfrottoクイックリリースベースプレートが含まれる。 199ドル。 Tiltaing Z CAMキットBには、ベースZ CAMケージ、クイックリリーストップハンドル、サムスン T5 SSDドライブホルダー、Z CAM用90度USB-Cケーブル、12 V Micro DCオス-Z CAM電源ケーブル、およびTiltaingシンプルサイドハンドルが含まれる。価格は319ドル。 Tiltaing Z CAMキットCには、ベースZ CAMケージ、クイックリリーストップハンドル、サムスンT5 SSDドライブホルダー、Z CAM用90度USB-Cケーブル、Arcaクイックリリースベースプレート、Manfrottoクイックリリースベースプレート、12V Micro DC male to Z CAM電源ケーブル、およびTiltaingサイドパワーハンドルタイプII(F570バッテリー)が含まれる。価格は499ドル。 Tiltaing Z CAM E2 Cage Kits A,B,and C (from left to right) すべてのケージキットは予約注文が可能で、3〜5週間以内に出荷される予定。フルケージのみの価格は129ドル。
続きを読む2019.8.7 Jakub Han
Z CAMのE2Cが予約注文できるようになった。現在のZ CAMのラインナップで最も手頃な価格のカメラだ。価格は799ドル。カメラはマイクロフォーサーズセンサーと同マウントを備えており、最大30fpsでUHDビデオを内部収録できる。 Z CAM E2C – affordable 4K camera. Source: Z CAM Z CAMは中国のカメラメーカーで、この会社が新しいカメラを導入するペースが注目されている。昨年NABで、同社はマイクロフォーサーズセンサーを搭載した小型のシネマカメラZ CAM E2を発表した。このカメラは、4K DCI(4096 x 2160)/120fps(300Mbps H.265)で内部記録できるなど、注目すべきスペックを持っている。 また今年のNABでは、より大きなセンサーを搭載した3台の新しいZ CAM E2フラッグシップカメラを発表した。ぞして昨年末にはZ CAM E2Cを発表したが、これは同社のラインナップの中で最も手頃な価格のカメラとなっている。当初、このカメラは2019年3月に発売される予定だったが、多少遅れたようだ。そして今回予約注文が可能となった。 Z CAM E2Cの概要 Z CAM E2Cは、フルHDで最大30fps、UHD(3840 x 2160)で最大60fpsを内部記録できる。コーデックはH.264(8ビット)とH.265(10ビット)のみ。 電源はキヤノンLP-E6バッテリー、DC 12V、D-Tap、さらにはEthernetなど、さまざまな電源オプションをサポートしている。搭載されているマイクロフォーサーズセンサーは11.5のダイナミックレンジを持つ。またギガビットイーサネットポートによりライブストリーミングも可能だ。記録メディアはSDXCで、これも手ごろな価格のメディアが採用された。 The Z CAM E2C looks like a small cube. Source: Z CAM Z CAM E2との違い Z CAM E2CはZ CAM E2と幅と長さは同じだが、高さは15.3mm低くなっている。カメラ本体は89グラムと軽量だ。Z CAM E2Cはマイクロフォーサーズマウントを採用しているが、センサーは異なり、解像度は16.83メガピクセルと高く、センサーのアスペクト比は4:3に近い。 電源はZ CAM E2がソニーのNP-Fバッテリーを採用しているのに対し、Z CAM E2CはキヤノンLP-E6バッテリーを採用している。解像度とフレームレート、そしておそらくビットレートも、E2Cはずっと低い。 E2Cは現時点ではProResで記録することはできないが(Z CAM E2は可能)、将来のファームウエアアップデートで対応される予定。記憶メディアは、Z CAM E2がCFast 2.0であるのに対し、安価に手に入るSDXCを採用している。 Z CAM E2Cの主な仕様 Z CAMは、Z CAM E2Cの仕様を公開している。 カメラ機能 センサータイプ:4/3″ CMOSセンサー センサーサイズ:17.56×13.11mm 有効画素:16.83メガピクセル ダイナミックレンジ:11.5stop(Z-Log2) レンズマウント:マイクロフォーサーズ マイク:内蔵ステレオマイク 記録機能 解像度とフレームレート:3840 x 2160 @ 29.97 / 25/24 / 23.98 fps、2880 x 2880 @ 29.97 / 25/24 / 23.98 fps、1920 x 1080 @ 59.97 / 50 / 29.97 / 25/24 / 23.98 fps 色深度:10ビット(H.265)/ 8ビット(H.264) ビデオエンコーダ:H.265メイン10ビットプロファイル/ H.264ハイプロファイル(Apple ProResは認定プログラム終了後のファームウエアアップデートでサポートされる) オーディオフォーマット:24ビット48 kHz、AAC / PCM(MOVのみ) ファイル形式:MOV / MP4 録画モード:ビデオ/タイムラプスビデオ 設定 ISO:オート、マニュアル(800〜25600) シャッター:シャッタースピード:自動、手動(最大1/8000 “)またはシャッター角度:自動、手動(1°〜360°) ホワイトバランス:オート、プリセット、マニュアル(2300K〜7500K) フォーカスモード:MF / AF / CAF 画像:明るさ/コントラスト/彩度/シャープネス LUT:Rec.709 / Z-Log2 /フラット/ HLG 音声:音声入力/音声出力レベル タイムコード:記録時間/手動入力 記録メディア メディア:SDXCクラス10。4Kビデオ録画にはUHS-Iスピードクラス3(U3)カードの使用を推奨 ファイルシステム:exFAT 接続性 HDMI:HDMI 2.0タイプA USB:カメラ制御およびデータ転送専用のUSB 3.0 type C リモコン:2.5 mmジャックソケット(ソニーLANC互換) オーディオ入力:アクティブマイク専用3.5 mmステレオジャックソケット 音声出力:3.5 mmステレオジャックソケット Wi-Fi:802.11n、2.4G(外部アンテナポート付き) イーサネット:制御、設定およびライブストリーミング用のギガビットイーサネットポート、POE対応 電源 バッテリー:キヤノンLP-E6互換(バッテリーは別売) 外部電源:DC 12V / 1.5〜5A、D-TAPプラグおよびD-TAP / DCコネクター付き電源ケーブル(AC / DCアダプターは別売) Power over Ethernet(POE):802.3at / af互換、CAT5E以上のイーサネットケーブルが必要 その他 材質:アルミ合金 重量:668 g(レンズ含まず) 外形寸法(W×H×D):91.2 mm×83.9 mm×89.1 mm(本体のみ) 動作環境 保存温度:-20℃〜60℃ 動作温度:0℃〜40℃ Z CAM E2Cカメラは現在予約注文可能で、2019年8月末までに出荷を開始する予定。カメラ本体の価格は799ドル。
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