2017.10.18 Fabian Chaundy
Rhino ROVは、スマートフォン時代に向けて設計された小型軽量の電動スライダーで、DSLRユーザーも対象にしている。現在Kickstarterキャンペーンが行われており、非常に手頃な価格設定となっている。 ことスライダーに関しては、「電動」と「携帯」は、通常あまり両立しないが、Rhino ROVではこの定説を変えることを目指している。内部モーターとバッテリーを内蔵したアルミニウムの単一ボディーデザインを基に構築されているため、プロでも使用できる機能性を持っている。専用アプリでコントロールする。 Rhino ROVとROV Pro Rhino ROVは229ドルと驚くほど安価で、スマートフォン製作のため携帯性に優れている。わずか1kg程度で非常に小型のため、通常のバックパックに入れて持ち運ぶことができる。 市販されている多くの電動スライダーは、モーター、コントローラー、そしてバッテリーを収容する大型の外部ユニットを使用しているが、Rhino ROVでは必要なコンポーネントは単一のアルミ製ハウジング/レールの内側に収納されている。コアレスDCモーターを使用しているため非常に静かで、約2.5kgの耐荷重がある。 Rhino ROVは内蔵バッテリーも小型化に貢献している。ただし、バッテリーは交換できない。Li-Poバッテリーの一回の充電で約24時間動作し、タイムラプスモードでは最大48時間を保証する。 スライダーはボールヘッドが一体化された薄型のiPhoneマウントを使用しており、柔軟に角度設定することができる。さらに、Rhino ROVは、他のRhinoスライダーでも採用されている折りたたみ式の足があり、三脚だけでなく、直接地面に置いて使用することもできる。 また、299ドルのRhino ROV Proバージョンも用意されている。これには、DSLRやミラーレスカメラ用のクイックリリースプレート付きボールヘッドも同梱されている。強力なコアレスモーターは、約2.5kgの耐荷重があり、この重量でも斜めに移動させることができる。 どちらのモデルも20cmとTraveler40cmの長さが用意されている。 Rhino StorytellerとROV Motion アプリ スマートフォンでの撮影をさらに効率化するために、Rhino Storytellerアプリでは、フォーカス、露出、ISO、ホワイトバランスなどのカメラ設定を手動で制御することができる。さらに、スローモーションとタイムラプスショットも微調整することができ、望み通りのショットを撮ることができる。 また、Rhino StorytellerアプリはRhino ROVに直接接続されているので、これ一つで撮影したり、スライダーの動きをコントロールしたりすることができる。 Storytellerアプリには、縦方向のタイムラインを持つインターフェイスを使用して編集できるNLEツールが含まれており、簡単かつ迅速に編集できる。 また、Rhino ROV ProでDSLRやGoProを使用している場合や、スマートフォンにインストールされている別の編集アプリを使用したい場合でも、ROV Motionアプリでスライダーをコントロールすることができる。 どちらのアプリもiOS用が発売されているが、Androidバージョンも追って発売される予定。 RhinoのROVキャンペーンはすでにKickstarterに公開されており、2018年4月頃に発売予定。 ROVは229ドル、ROV Proは299ドルで、その他アクセサリーを含むさまざまなパッケージが用意されている。
続きを読む2017.10.16 Fabian Chaundy
Zhongyi Opticsは35mm f/2と85mm f/2を発売し、Mitakon Creatorラインナップを拡大した。ソニーEマウントに対応している。 Zhongyi Opticsは中国のレンズメーカーで、Mitakon ブランドのレンズとレンズアダプターを製作している。SpeedmasterシリーズのプライムレンズとLens Turboフォーカルレデューサーも同社の製品だ。低バジェットの映画制作には、低コストで、Rokinonsのようなマニュアルのシネスタイルレンズとの互換性が高いため人気がある。 35mm f/2、85mm f/2、135mm f/2.8のMitakon Creatorシリーズは、今までソニーA、キヤノンEF、ペンタックスK、ニコンFの各マウントで使用されていた。今回、Mitakon Creatorシリーズに、35mmと85mmのソニーEマウントが追加された。 Mitakon Creator 85mm f/2 Mitakon Creatorシリーズは、フルフレームカメラ用に設計されているため、アダプターを必要とせずにソニーα7シリーズに使用できる。もちろん、APS-Cのソニーα6500やSuper 35mm のFS5やFS7などでも使用できる。 価格は各レンズ200ドルながら明るいプライムレンズで、二つのレンズをペアで持っていると、浅い被写界深度と低照度での撮影に有用だ。 Mitakon 35mm f/2 安価なレンズにありがちな、ケラレや色収差、コーナーの甘さなどの問題はないと言ってよいだろう。他のマウントでも発売されているので、オンラインレビューなどを参考にするとよいだろう。 Mitakon Creatorの詳細については、zyoptics.netを参照いただきたい。(英語)。
続きを読む2017.10.12 Fabian Chaundy
フォクトレンダー(Voigtlander)Nokton 40mm f1.2は、Eマウント用の明るいマニュアルレンズ。絞りリングがクリック無しにすることもでき、ビデオ撮影にも適したレンズだ。 Nokton 40mm f1.2はコシナ(Cosina)が発売するフォクトレンダーブランドの新しいプライムレンズで、フルフレームのソニーEマウント用に設計されている。 フルフレーム40mmは、APS-CやSuper 35mmでは約60mmに相当し、標準的で汎用な焦点距離だ。 Voigtlander Nokton 40mm f1.2は完全手動の非球面レンズで、高精度のメタルヘリコイドにより滑らかなフォーカシングを約束する。さらに、このレンズは絞りリングを持つが、クリックかスムーズかをスイッチで選択できる。これはビデオ撮影での使用に特に有用な機能だ。 Image Credit: Cosina マニュアルレンズであるにもかかわらず、Voigtlander Nokton 40mm f1.2は、カメラ本体との通信用に電気接点を備えている。これにより、カメラの本体内手振れ補正(IBIS)に必要な情報だけでなく、レンズのメタデータも送信し、手振れを補正の精度を上げている。また、フォーカスホイールの回転を検出し、自動的にフォーカス拡大アシストをONにすることができる。 Image Credit: Cosina Voigtlander Nokton 40mm f1.2は、長さ59.3mm、重量は420gで、コンパクトなレンズだ。 発売は10月から、価格は約1,200ドルの予定。詳細は、プレスリリース(日本語)を参照いただきたい。
続きを読む2017.10.12 Fabian Chaundy
Came-TVは新しい小型カメラとスマートフォン用のジンバル、ProphetとSpryを発表した。これらのジンバルは、さまざまなカメラに対応できるようリムーバブルヘッドを備えている。 B Came-TVはNABでこれらのジンバルを発表したが、これらの新製品は今年後半に出荷予定だ。 Came-TV Prophet Came-TV Prophetは、DSLRカメラやミラーレスカメラ用に設計された3軸ジンバル。デザイン面では、Came-TV Argoの後継となる。 Argoとは違い、Prophetは片手グリップを標準装備している。しかし、ジンバルヘッドが交換可能で、4軸の手振れ補正ができる両手ハンドルバー、Orbit-Two Ring、Tesseraハンドルなど、必要に応じてマウントを購入することができる。 The Came-TV Prophet in its various confirurations. Prophetのモーターは360°回転が可能で、サイドのパンモーターはカメラのパンを柔軟に行うことができる。重量に関しては、Prophetの片手バージョンは1.65kgで、最大耐荷重は3kg。 ソニーのBP型バッテリーで稼働でき、1回の充電で最大10時間まで動作させることができる。 Came-TVジンバルはManfrotto 501PLクイックリリースプレートシステムとも互換性があり、三脚からジンバルへの移動では、プレート交換をする必要が無く、非常に効率的だ。 Came-TV Spry The Came-TV Spry in its various configurations. 一方、スマートフォンや小型のカメラ用に、Came-TV Spryが用意されている。 Prophetと同様、Spryは柔軟性を重視しているが、ハンドルの種類を変更するのではなく、カメラに応じてさまざまなマウントが用意されている。 Came-TV Spryには、ソニーのRX100など、最大重量が約500gのサイズのカメラ用のマウント含まれる。ソニーのカメラに対しては付属のケーブルを接続して、ジンバルのハンドルにある4つのボタンで、ズーム、フォーカス、フォトシャッター及びビデオ記録のスタート/ストップをコントロールできる。 Came-TV Spry with the Sony RX100. Spryには、GoPros用のアクションカムマウントと、スマートフォン用のクランプも含まれている。BT Shutterアプリを使用して、Bluetoothでカメラをリモートコントロールできる。このアプリはAndroidとiOSの両方でサポートされている。 SpryはProphet同様、360度の動きが可能で、カメラの左右どちら側でも設定できるパンモーターを備えている。
続きを読む2017.10.9 Fabian Chaundy
パナソニックはIBC 2017でEVA1のプロトタイプを展示した。今までにも何度かお伝えしているが、実物を見るのはこれが始めてだ。 パナソニックEVA1の発売日が近づいてきたが、多くの読者は次の情報を待っているのではないだろうか。EVA1についてはCinegear 2017でもお伝えする機会があったが、今まではモックアップの展示だった。 IBC 2017ではプロトタイプを展示している。 デュアルネイティブISO EVA1の最大のセールスポイントの1つは、デュアルネイティブISOだ。これは、カメラセンサーが、カラー、コントラスト、ダイナミックレンジ、およびノイズにおいて最適な性能を達成できる2種類のISOを設定するというもの。 ISO800とISO2500でネイティブISOのパフォーマンスが得られるが、最大ではISO25,000の設定が可能だ。メニューからネイティブISOを変更できるが、設定を瞬時に変更できるよう、専用のスイッチがカメラ本体に装備されている。 コーデック 現在EVA1はLong GOPコーデックをサポートしているが、今後のファームウェアアップデートでAll-INTRAも追加される予定。いずれの場合でも、EVA1は100Mbpsまたは150Mbpsで4K /422/ 10ビットを処理できる。 パナソニックEVA1は、5.7Kセンサーにより4K解像度で記録できる。フレームレートに応じて、カメラは3つの異なるモードを提供する。 センサーのSuper 35mm領域の5.7Kを使用して4K /60kで記録。 センサを本質的に2.8Kのイメージャとして使用し、ピクセル情報を「ミキシング」することで最大2倍の120Kで撮影できる。これもスーパー35mm。 4/3モードでは、19mmのマイクロフォーサーズよりわずかに大きいサイズにセンサーをクロップし、2.2Kを使用して2K /240kまで撮影することができる。 メニューとガンマカーブ また、タッチスクリーンLCDも動作しており、EVA1のメニューをコントロールできている。 同社のVaricam LTとは異なり、EVA1はLUTのインポートをサポートしていない。しかし、フラットな画像プロファイルを正しく表示するため、オンボードのRec.709ディスプレイアシストを搭載している。 また、Rec.709やハイダイナミックレンジHLGなど、さまざまなガンマカーブを搭載しており、これも仕上がっているようだ。 さらに、取り外し可能なIRフィルターも用意されていた。これはNDフィルターのように通常のフィルターホイールを介して装着されるもので、夜間の撮影やドキュメンタリー撮影に便利なツールだ。 出力に関しては、EVA1はHDMIポートから、4K/60p/422/10ビットを出力することができ、Atomosのモニターレコーダーなどで収録することができる。 また、EVA1のEIS(Electronic Image Stabilizer)も動作している。 EVA1は、ソフトウエアでの手振れ補正と同じように、手ブレを補正するために約15%の画像をクロップする。 EVA1は現在約90%の仕上がりだが、10月末までには完成し出荷される予定。フジヤエービックで、853,200 円で予約受付中。 フジヤエービックのショップサイト Panasonic AU-EVA1
続きを読む2017.10.8 Fabian Chaundy
最先端のHP Zワークステーションは、3TB RAM、48TBストレージ、デュアルCPUなど、ハイエンドの仕様で構成されている。用途により3種類のモデルから選択できる。 HPはパワフルなタワー型PCのHP Z Workstationのラインナップを更新すると発表した。完全な構造再設計、Xeonプロセッサー、デュアル1GbEポート、フロントUSB 3.1 G2タイプCポート、堅牢なセキュリティ機能など、このクラスのWorkstationが持つ全ての機能を搭載している。 HP Z8 G4 HP Z8 G4はフラグシップモデルで、24個のDIMMを搭載しており、3TBまでRAMを搭載でき、合計9個のPCIeスロットにより最大限の拡張性が保証されている。 オプションのアップグレードには、追加CPU(合計56コア)、Thunderbolt 3ポート、および高速ネットワーキング用の10GbEが用意されている。これは、新しいHP Z8が、従来のHP Z840と比較して、メモリ帯域幅が67%、プロセッサコア容量が27%、PCIe I / O帯域幅が40%、電源供給能力が29%増加することになる。これに加えて48TBのストレージと3つのNVIDIA Quadro P6000 GPUも用意されており、3Dシミュレーションやリアルタイム8Kビデオ編集など、最も要求の厳しいアプリケーションに理想的なワークステーションとなる。 HP Z8は、10月に基本構成で2,439ドルの予定。 HP Z6 G4 HP Z6 Workstationは、Z8までの高機能は必要ない場合、良い選択肢になる。Z6でもセカンドCPUを使えるが、RAMは384GBの容量となる。高速システムドライブ用のHP ZターボドライブPCIe SSDとデュアルNVIDIA Quadro GPU用にデュアルM.2スロットを装備し、従来のZ640よりも高性能化を図っている。 HP Z6は10月後半に基本構成 1,919ドルで発売される予定。 HP Z4 G4 HP Z4 G4はベーシックモデルで、デュアルCPUはサポートされず256GBのRAMを搭載。また、HP ZターボドライブPCIe SSD用のデュアルM.2スロットを搭載し、従来のZ440から性能向上を図っている。 HP Z4は11月から基本構成1,239ドルで販発売予定。 New HP Z Displays HPはまた、新しいHP Z Workstation用に、いくつかのディスプレイもリリースした。たとえば、HP Z38cは湾曲したパネルを持つ37.5インチディスプレイで、21:9アスペクト比、3840×1600の解像度を持つ。これにより1画面でデュアルモニターの設定ができる。間もなく発売の予定で、価格は1,199ドルから。 新しいHP製品の詳細については、こちらの同社の公式プレスリリースを参照願いたい。(英語サイト)
続きを読む2017.10.8 Fabian Chaundy
上のビデオは字幕ON、設定を日本語にすると日本語の字幕をご覧いただけます IBC 2017でF&Vは、明るくと柔らかい光を提供する新しい1×1と3×1 LEDライトを展示した。 LEDライトのマーケットは既に飽和状態で、各社は新しいアイデアを入れた新製品を用意している。この中にあってF&Vは、パワフルでソフトなLEDライトを発表、顧客の要求に応えようとしている。 新しいF&V 1×1 LEDパネルは、70°の角度で強力な光を出力する。1mの距離ではかなり明るく、野外でも十分使用できる。これはF&VがLEDアレイとそれを取り囲むレンズを設計することによって達成されている。 ディフューザーを追加すると、ビーム角度が90°に増加し、明るさを維持しながら、より広がりと柔らかい光となる。 また、F&V 1×1は非常に微細な輝度調整も可能だ。さらに、非常に低輝度の発光もできる。これは通常のLEDパネルではあまり例がなく、最低設定でも10または15%の明るさにしかならない。この機能は、最近の高感度のカメラを使う場合に特に役立つだろう。 F&Vはこの新しい1×1パネルを来月リリースの予定。価格は昼光のみのモデルで549ユーロ、バイカラーでは599ユーロとなっている。1個入りと3個セットが用意されている。 F&Vはまた、新しい3×1パネルも展示した。これは、Softシリーズを更に強力なライトとして使うことができるソリューションだ。約270WのLEDパワーで、非常に明るく、柔らかい光を出力する。 なおF&Vはヨークマウントを廃止し、代わりにボールマウントを選択してさまざまな角度で位置決めできるようにしている。 3×1の価格は2Kユーロ前後と予想されており、今後2〜3ヶ月のうちに発売される予定。
続きを読む2017.10.5 Fabian Chaundy
上のビデオは字幕ON、設定を日本語にすると日本語の字幕をご覧いただけます Came-TV RGBDTライトには、さまざまな色のLEDが配列されており、あらゆる設定で高いCRIを実現している。20W、75W、150Wのラインアップを揃える。 モデル名は多少発音し難いが、これらの文字の背景には意味がある。 上のビデオでCame-TVが説明しているように、RGB LEDパネルは赤、緑、青の色の組み合わせでいろいろなカラーを作成できるが、昼光やタングステンの色温度で設定すると、CRI(Color Rendering Index=演色評価数)が大幅に低下することがある。 Came TVのRGBDTに実装された技術は、すべての色相にわたって高いCRIを維持するために、昼光色とタングステン色のLEDをRGBアレイに組み込んでいる。 ただ、IBCで発表されたモデルはプロトタイプなので、タングステンと昼間の色温度は最終ではない。 Came TVのRGBDTは非常にスリムなボディーで、背面には2つのノブがあり、色温度と明るさをコントロールできる。またボタンでR、G、Bの個々のチャンネルを選択でき、各チャンネルは1つのノブでコントロールされる。なお、現在の設定は、オンボードディスプレイで確認することができる。 電源は、小型の20Wモデルでは、外部DC入力に加え、ソニーのNP-Fバッテリー2本で動作する。屋外で75Wと150Wのモデルに電力を供給するには、Vロックバッテリーを使用する。なお150Wの方は、消費電力が大きいため、バッテリー2個を同時に必要とする。もちろん、どちらのモデルも外部DC電源を使用できる。 バーンドアは、磁気でRGBDTパネルに簡単に取り付けることができ、セットアップセットアップが短時間で行えるようになっている。 価格は未定だが、発売は11月頃を予定。詳細については、Came-TVのWebサイトをご覧いただきたい。
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