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キヤノンが8Kカメラを技術展示 ー C300IIの大きさに収まったコンパクトな8Kカメラ

キヤノンはInterBEE2018で8Kカメラを技術展示した。C300IIとほぼ同じ筐体に収まったコンパクトな8Kカメラで、同社の8K対応シネマレンズを搭載している。今後の8K需要を調査するのが目的とのこと。今後の同社の8Kに対する取り組みについて、同社の秋元利之氏にお話を伺った。

キヤノンが技術展示しているのは、C300IIとほぼ同じ筐体を使用した8Kカメラ。やはり8K対応に開発された同社のシネマレンズがマウントされている。今回の展示は8Kの技術展示ということで、カメラの詳しい機能や操作性については言及されていないが、C300IIとほぼ同じ筐体に収まっているこのプロトタイプは、いつでも商品化できそうな雰囲気だ。

しかも、このシステムは今回のInterBEEでの展示が初めてではない。実は「Canon EXPO 2015」でも展示されており、3年前に既に存在していたのだ。それなら商品化されていてもおかしくないのだが、そうなっていないのは、まだマーケットが確立されていないからだろう。カメラ本体は海外で展示されたことがないというのも、8Kが特に日本で実用化が進められていることと無関係ではない。もちろん、日本のマーケットのみを対象にした商品化は難しいわけだ。

そこで8Kを番組制作以外でも活用し、何とかマーケットを大きくしたいというのがメーカーの考えで、インタビューでも述べられているように、医用関係や芸術/文化分野での活用が期待されている。超高解像で高画質な映像を撮影するというのは8Kの王道の使い方だが、それ以外にも広い範囲を超高解像で撮影しておき通常の解像度でクローズアップするという使い方もある。大勢の人の中から特定の人物を探すといったようなセキュリティー面での活用などがその例だ。

やっと4Kが普及し始めたという状況で8Kはまだ先のことと思われるが、その時が来た場合に備え各メーカーは準備をしている。キヤノンの8Kカメラのようなかなり完成度の高いものを見ると、8Kは意外に早いタイミングで実用化されるのではないかという気もしてくる。いずれYouTubeで8K映像がアップされる日が来るのだろう。

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