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フィルムスクールに行く必要はあるのか? — その5つの理由

フィルムスクールに行く必要はあるのか? — その5つの理由

フィルムスクールはお金がかかる。本当にフィルムスクールに行く価値はあるのだろうか?答えはYesだ。その5つの理由を上げてみよう。

マーケティング的に見れば、フィルムスクールの魂胆は次のようなものではないだろうか。入学させ、課題作品を作らせ、才能があると言い、フランチャイズの学校に行かせ、また授業料を払わせる。

現実的には、10万ドルの授業料を払い、卒業し、重いローンを背負い、3年間アシスタントとして働き、やっと徐々に会談を登り始める、という感じではないだろうか?

その過程で、きっと自問自答するだろう。“なぜフィルムスクールに行く必要があるのだろう?結局エンタテインメント産業界では誰も学歴など気にしないではないか。今までそのようなことを聞かれたこともない。結局評価されるのは実力と実績ではないか。”

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そう、フィルムスクールに行く目的は何なのだろう?しかし、もう一度考えてみよう。フィルムスクールで何を得られるのだろうか?以下はその答えだ。

  1. 失敗を経験せよ:この記事で、最も覚えておいてほしいことは、フィルムスクールでは失敗が許されるということだ。フィルムスクールのクラスでは、失敗することをできるだけ多く経験することだ。作品だけでなく、カメラの扱いや、その他すべてにおいて、むしろリスクの高い道を選んでほしい。それが許される環境と時間がフィルムスクールにはある。一旦プロの世界に出れば、失敗は許されなくなるのだ。また、スクールにいる間に、自分のスタイルを決めると良いだろう。どのような作品を得意とするのか、あるいはもっと重要なことだが、どのような作品は創りたくないのかを明確にすべきである。
  1. スキルを持て:スクールを終了したとき、どのようなスキルを持っているかがキーとなる。プロデューサーや採用担当者は、ソフトウエアに対する知識やカメラを扱う能力を見ている。知識を持つことは極めて重要だ。スクールにいる間にAvid、Adobe、Appleなどのアプリケーションソフトを習得すれば、世間に出てからこれが武器になる。スクールでは、早いペースで締め切りまでに仕上げる、ということを学ぶ時間でもある。終了した後もこの状況は変わらない。
  1. 機材を触れ:撮影機材は高価で、通常個人では購入したりレンタルしたりできない。ほとんどのフィルムスクールは機材のレベルによって使用範囲やルールを定めている。このルールを守る範囲で、できるだけ機材を触る時間を持つことが重要だ。カメラはもちろん、レンズやオーディオや周辺機器までも、できるだけ時間を見つけて、机の上でではなく、実際にフィールドで使って見ること。スクールを卒業してしまうと、もう機材を思う存分触る機会はなくなってしまう。
  1. 人脈を作れ:この業界では人脈がものを言う。スクールを卒業してしまえば、人脈はクラスメートだけだ。卒業した後も、この人脈を大切にし、常にその関係を維持するように努力すべきだ。そして、人脈は頼ることばかり考えるべきではない。もし、自分が活躍する道を得たなら、かつてのクラスメートがどうしているかも気にかける余裕を持ちたい。自分一人で全ての才能を持っているわけではないからだ。必要に応じて最適な人材を使えば、全ての人の利益になる。
  1. 映像製作の論理を忘れるな:歴史的な映画や問題のある映画も、是非たくさん見て欲しい。フィルムスクールは、恐らくそのような作品を見て、その作品に対して深い議論をする最後の機会になるだろう。もちろんプロになった後でもそのような機会はあるが、没頭している時間はない。フィルムスクールでは難しいドイツ映画をじっくり見たり、イタリア映画の構造を調べてみたりという時間がある。この経験が、編集をする上での参考になり、違った角度からのショットを考える上での糧となるだろう。よく論理は現実的な製作過程よりも軽く扱われていると耳にするが、否定できないところがある。映像の論理と古い映画を勉強すると、有名な映像製作者がどうして成功したのか、あるいはなぜ規模を追いかけて失敗したのかが分かってくるだろう。

フィルムスクールに入ったということは、チャレンジする世界に入ったということだ。スクールに入ったからと言って成功できるわけではない。多くのクラスメートは、多分キャリアを積めないままだろう。これは厳しい現実だが、チャレンジすることこそが、今できることなのだ。

日々、自分を磨くために努力してほしい。フィルムスクールはその第一歩となるだろう。

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